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20240328

ようやく『哀れなるものたち』を見に行けたけれど、今日の日記で感想を書くことはできない。吉祥寺オデヲンでの上映は、今日が最終日。夜1回しかやっていなくて、終了時刻が22時なんだからしかたない。パンフレットも買っておいた。一度ちゃんと目を通したうえで、映画についてはまた近いうちに書こうと思う。

映画館で作品を気に入ったら、なるべくパンフレットは買うようにしている。さほど気に入らなかったとしても、パンフレット自体のデザインが優れていると思えば、買うこともある。毎回は買わない。お金の面でも、収納の面でも、たいへんになってしまうので。コレクター気質は自認していないけれど、長年そうした習慣をつづけていると、どうしたって量は増えてくる。増えることはあっても、減ることはない。買ったはいいが、読まないままのことも多い。とはいえ、読まないから買わない、という判断にはならない。手もとに置いておくだけでも、自分にとっては価値がある。なんて思うこれがもしかして、「コレクター気質」ってこと?

持ち帰ったパンフレットはすべて、OPP袋に入れて収納する。そのために、さまざまなサイズのOPP袋をストックしている(イラストを担当した書籍や雑誌を保管するためにも使う)。ひとたび袋に入れると、映画の気分はすっかり落ち着いてしまう。ほとんどの場合、それ以降はもう中面の文章は読まない。「いつでも読める」という気持ちが大事なんだ、と考えたりもするけれど、「いつでも読める」はたぶん一生読まない。わかっちゃいても、買いつづけるし、律儀に袋にも入れる。なんなんだ、これは。「儀式」みたいなものなのか。

美術展や演劇のフライヤーなども、おなじく増える一方。開ける予定のないダンボール箱が、部屋の隅には何箱も置かれている。紙でぎっしりだから、ものすごく重い。次に引っ越すとき以外には、動かしたくない。フライヤーやハンドアウトの扱いはけっこう雑で、ファイリングはせず、箱にそのまま突っ込んである。整理したいだなんて考えはじめたら最後、地獄を見る。部屋にある、その気配さえ感じられたら、とりあえずは充分だ。

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