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Comfortable Zoneを抜け出して、Fintechベンチャー×管理部門に踏み入れたワケ

皆様、はじめまして。
ROBOT PAYMENTにて管理管掌役員を勤めております久野です。

これから色んな記事を書いていきたいと思いますが、私の記事は主に以下のようなことに関心のある方に読んで頂ければと思っております。

・ベンチャー企業の管理部って何?
・株式投資について
・ファイナンス理論について
・海外MBA留学とは
・証券会社とは

さて、今日は初回ということで、私のこれまでの経歴や、それに関連して
なぜ今ROBOT PAYMENTで管理管掌役員として働いているのかということを中心に書いていきたいと思います。

まずは私のざっくりとした経歴です。

経歴
1987年生まれ、神奈川県横浜市出身
2010年4月 某日系証券会社に入社、東京にて約5年間機関投資家向け日本株営業として勤務
2015年7月 社内留学制度にてロンドンの2年制ビジネススクールへMBA留学
2017年8月 ビジネススクール卒業後会社に戻り、NY駐在の命を受ける
2019年8月 定期異動にて日本へ帰国
2019年9月 証券会社を退職
2019年10月 ROBOT PAYMENTに入社

まとめると、証券会社で日本株営業をして、MBA留学をして、
今度はNYにて日本株営業をして、ROBOT PAYMENTへ入社した、といったところです。


ROBOT PAYMENTに何故入ったか。


え、急にベンチャー?なんでそんな畑違いに???と思いますよね。

それはずばり、「会社がどういうものか理解したかった」の一言に尽きます。「何を言っているんだ?」という突っ込みがありそうですが、少しその言葉を飲み込んで頂き、その背景にある前職の話しに少しお付き合いください。


前職の話

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前職では東京、そしてNYにて「日本株営業」という職責を担っていました。業務内容は、投資家に対して日本株の情報、アイディア等を提供して日本株を売買してもらう、といったものです。
ざっくり言うと、これから上がる株と下がる株を見極めてそれをお客さんに売買してもらう、といったところでしょうか。
これだけ聞くと、弊社のCMでおなじみ(?)の「すごいんです!」ね・・・と思われる方がいるかもしれませんが、「いや全然すごくありませんよ!泣」という話しは次回以降どこかでまた述べさせてください。

さて、上記のような日本株営業というものは、主に日本の上場会社を研究し、その会社の株価が割安なのか割高なのかを投資家と一緒に考え、お客さんを儲けさせるのがミッションです。
株主の立場になって、この会社がどういう会社か、事業環境がどうだとか、その商品がいいだの悪いだのとか、人員が過剰でリストラすべきとか、なんでこんなM&Aしたんだとか、好き勝手に色んなことを言って、その会社の株価が適正なのか判断しようとします。

株式会社は株主のものです。法律で決まっています。
私も株主の立場になって、この会社は自社株買いすべきだとか、リストラすべきとか、色んなことを投資家と偉そうに議論しました。株式市場は日々値動きがあり、驚きと発見がありダイナミックでとても興味深いものです。

ただ7年ほど(東京で5年+NYで2年)日本株営業をやっていて、ふと我に返りました。


「たかだが20代、30代の若造が何を偉そうに、あたかもその会社のことをさも知っているかのごとく評価してるんだ」と。


もちろんそれが仕事です。

株主であるかのように会社について考えを巡らせ、株を売買してもらうのがミッションです。
でもそもそも会社ってどういう仕組み動いているのか、どのように意思決定がなされて実行されるのか、全くよくわかっていませんでした。
色んな人が色んな思いを抱えて日々働いて会社は成り立っているはずです。度重なる喧々諤々の議論があり、様々なコーポレートアクションがあるのです。そのリアルな現場を理解せずに、外から限定的な情報で会社を評価することに矛盾限界、そして虚しさを感じるようになりました。。。

そんな気持ちをNYで持つようになり、さらに30を超えて色々自分の将来のキャリアについて悩んでいたころ、縁あってROBOT PAYMENTから管理管掌役員のお話を頂き、今に至ります。


なぜ営業から管理系に?


理由は主に三つです。

一つ目は、株式市場における「ガバナンス」のニーズの高まりです。
ご存じの方もいるかと思いますが、安部首相の下、日本の株式市場に外人マネーを呼び込む一環として、米国に倣ったコーポレートガバナンスの向上が日本企業に求められるようになりました。

ガバナンス強化の各施策の旗振り役はまさに管理部です。
日本株営業として「アクティビスト」と言われる人たちの考え方をNYで研究していて、今後日本企業の管理部にもこういった株主視点のガバナンス的な思想、着眼点が重要になるのではないか、それを実際の現場で勉強し実践したい、という思いが芽生えるようになりました。

二つ目は、ビジネススクールでの学びです。

ビジネススクールでは「you should get out of your comfortable zone」ということを本当によく言われました。


自分が尻込みして踏み入れたことのない領域、自分が苦手と思う事柄にこそ積極的に入って行って色んなことを学ぶべきだ、それが自分の成長に繋がる

といった意味と理解しています。

営業にいた頃、管理部からの指摘、お願いは正直二の次でした。
自分の数字がすべて、それに関係ないことは極力避けていました。
だからこそ、管理部にいくべきではないか、そこにこそ成長のチャンスがあるんじゃないか、そんな思いを抱いたのも事実です。
そもそも超ドメドメの日本人の自分がロンドンのビジネススクールに行くこと自体もよく考えたらそういう考えだったかもしれません。
400人ほどいる多国籍の同級生で一番と言っていいほど英語が下手くそで、最初の数か月は本当に毎日ストレスの連続でした。。。

でもだからこそ、一番学ぶものも多く、色んなものを吸収できたと思っています。

そして三つ目は、ビジネススクールの同級生の影響です。

びっくりするくらいみんな卒業後に転職しているんです。
中には毎年転職してるんじゃないか?というやつもいます。

さらに、前職と全く畑違いのことをするやつもいっぱいいました。
一度きりの人生なんだからなんでもやってみろ、という精神なんでしょうね。
そんな彼らに勇気づけられましたし、もともとは保守的な考えだった自分も感化されたんだと思います。負けてられないなと今でも思っています。

ジャンプ


そんなわけで2019年10月にROBOT PAYMENTに入社させて頂いたのでした。


今やっていること


さて、今の業務の話しを少しさせてください。

ROBOT PAYMENTは現在社員60名ほどの会社です。
会社によって違うと思いますが、弊社の管理部は、法務・総務情シス・人事労務・経理・精算の機能を担っています。
もしくは、営業、システム開発、カスタマーサポート、マーケティング以外と言った方がいいかもしれません(笑)


これだけ自分の管轄が多いと(偉そうに聞こえてしまったらすみません、これ以外言い方が思いつかなくて・・・)自分の知らないことだらけです。
新入りなのでそもそも会社についての知識も限定的な上、自分のこれまでの専門外の話しがいっぱい舞い込んできます。
頭がパンクしそう・・・ということも一度や二度ではありません。

そんな中で、どうValueを発揮していくか悩みながらも、周りの仲間に支えられ毎日頑張っています。

仲間


そして、営業出身だった自分が管理部に入り、考え方にある変化が生まれたんです。

それは・・・・。

また次週お話しさせていただきますね!(笑)

最後までご拝読いただきましてありがとうございます。
次週もお楽しみに。