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【マイクロツーリズム】三崎港エリア

[テーマ]コミュニティ促進に力を入れている場所を訪ねる

今回の旅は、以前二拠点生活をしていたシェアハウスのルームメイトが、我が別宅で「今後いろんな人が集う場所をつくりたい」と言ったことから始まりました。
私が数年前に『三浦七福神めぐり』をした時に、三崎港周辺の各店で目にした「私設移住相談」というステッカーが気になっていたのですが、その時は、七福神めぐりに必死で、それについて尋ねることをしなかったこともあり、今回は移住促進など、コミュニティの場をつくろうとしている三崎に、一緒に行ってみることに。

旅の終わりに、今回は景色の写真を全く撮っていないことに気づくくらい、街の散策にどっぷりハマった様子をレポートします。

京急の『みさきまぐろきっぷ』を利用

三崎を巡るには、京急『みさきまぐろきっぷ』がお得

せっかく三崎にいくのであれば、お得にマグロもいただきたいので、今回京急線乗車前に、『みさきまぐろきっぷ』を購入しました。
このきっぷは、京急線乗車駅から、三崎口駅間だったら途中下車可能で、フリーエリアに指定されている京急バスが、1日乗り放題。
さらに、指定のお店でマグロ料理がいただける『まぐろまんぷく券』と、おみやげ・カフェメニュー・アクティビティのどれかと交換できる、『三浦・三崎おもひで券』がついたもの。
とてもお得な上、これを買ってしまえば、おさいふを気にせず移動ができるので、存分に散策を楽しめます。

三崎港への旅の入口オススメルート

私は『みさきまぐろきっぷ』利用して、三崎港に行く場合必ず利用するバスルートがあります。
そのルートは、電車で三崎口に行きたい気持ちを抑えて、ひとつ手前の『三浦海岸駅』で下車して、三浦海岸駅2番バス乗り場から出ている「海35系統:剣崎経由 三崎東岡行き」に乗るもの。
このルートは、海岸沿いを走っていたかと思うと、突然半島の高台の見晴らしのよいところを走るので、旅の気分が盛り上げること間違いなしです。

今回、どうしてもこのルートを友人に教えたくて、三浦海岸駅待ち合わせしたのは午前11時。このルートで三崎港到着がちょうど正午の予定。マグロランチを楽しみに、11時15分発のバスに乗り込みました。

しばらく海岸沿いを走るルート沿いに、新しいお店をいくつか発見!オーシャンフロントのカフェでいただかく、スィーツが『おもひで券』でたのしめるようなので、次回行ってみよう。

バスは海沿いを離れ、坂を上り開けるたところは、畑が続いていて遠くに海が見える場所を走ります。
友人が「島に来たみたい」と一言。
三浦は半島ですが、そう思えるほど、海と森の自然と、畑とのコントラストがステキなところ。東京から、電車で2時間ほどで、東京への通勤者もいるエリアとは思えない風景が続いています。
途中、部活帰りでしょうか、中学生が乗ってきて途中の各バス停で降りていく様子に、三浦での生活を垣間見ることができました。

三浦の自然を満喫しながらの45分間のバス旅。写真でご紹介できないのは残念ですが、バス乗り放題の『みさきまぐろきっぷ』で旅する際には、ぜひ体験して欲しいルートです。

まずは腹ごしらえ[○つね(まるつね)]

バス停から少し離れた場所にあります

今回、『まぐろまんぷく券』を利用するのは、『○つね(まるつね)』さん。
友人が逗子のシェアハウス近くのお店で、順番待ちをしていたところ、前に並んでいるおじ様から教えてもらったお店です。よくこのお店で食事をしているとのこと。
きっぷの利用できるお店は、たくさんあるので選ぶのが大変。今回はその方のオススメのお店にしてみました。

時刻は12時半ころ、すでに一組待っているお客さんがいましたが、せっかくなので待つことに。名前を記入するため、店内に入ってみると、ちらっと高級感を感じるカウンターが見え、食事への期待が高まります。

今日最初の乾杯!

料理がくる前に、本日の一杯。
『みさきまぐろきっぷ』は、お店で決まっている特別メニューで提供されます。その一品目の小皿は、マグロの皮で作った煮こごり。上品でお腹の空いている胃袋に優しい味付け。ビールのつまみにも合います。

きれいなお刺身が一段目に
二段目はちらしです

さあ、登場しました!本日のランチです。
マグロがたくさん入っている上に、生しらすやサザエまで!なんとも豪華。
そして下の段には、地魚のちらしと、なんとも豪華。
マグロも中トロ、ビンチョウマグロ、赤身、たたきの他、マグロの卵と胃袋をの煮込みといった、普段味わえない珍味もありました。
寿司職人がつくるお料理は、新鮮で、手が込んでいて、ボリューム満点!
おいしくいただき、お腹がいっぱいに。
これ食べるだけでも、きっぷの利用価値あるくらい、贅沢な食事です。

帰り際お店の方に、「通りすがりの人に紹介してもらってきました」と言ったら、笑ってくれました。次回ちょっと贅沢したいときに、お寿司を食べに来たいなと思ったお店でした。

マルツネ (○つね)
所在地:神奈川県三浦市三崎5-19-17
TEL.:046-802-0241
https://tabelog.com/kanagawa/A1406/A140603/14058208/

食べログ

満腹の2人、散策を開始し訪れた場所[酒宿山田屋]

のんびりお昼を堪能した2人。あまりに満腹すぎのため、とにかく歩こうと、散策を開始。
三崎港で海鮮・野菜が揃う施設『うらり』のうらりマルシェを一通りながめ、街中散策へと思った途端、気になるスポットが。
ここで、今回の旅の目的につながる情報を得ることになります。

老舗の酒屋さんですが…
実はお宿です

それが、三崎港バス停目の前にある『酒宿山田屋』さん。
私が以前三崎を訪れた際には、『山田屋酒店』という酒屋でしたが、宿泊できる場所を検索したら、この場所がHITしたので、気になってちょっと覗いてみることに。ガラス戸を覗いていたら、中から手招きくださり入店。
スタイリッシュな内装に、スッキリとディスプレイされたお酒が並んでいました。以前の酒屋さんはこんな感じではなかったなと思っていると、「数ヶ月前にリニューアルしました」とスタッフの方。
2階が宿になっていて、今はお酒は珍しいものだけをディスプレイして、あとは蔵に保管して販売しているのだとか。
「宿泊くださった方に飲んでもらいたい、珍しいお酒を並べています」とのこと。

移住希望者へ配布している三浦市発行冊子

宿のお話の他にも、案内くださったスタッフさんが、移住された方と聞きその話で盛り上がり、移住希望者向けの三浦市が発行している冊子をもとに、街の移住者について説明くださいました。
ちなみに、移住後に結婚されたその方は、「自分はここが好きで良いけれど、妻からは"なにもないから、もう少し都会に行きたい”と言われる」のだとか。
そんな、住む人のリアルな声を聞けるのも今回の旅の目的にピッタリな出会いです。

実は『酒宿山田屋』さんは、『三浦半島の旅宿 三崎宿』として、この建物の他に、一棟貸しの宿を2件運営しているそうで、その宿について伺いながら、ある企画を思いつく旅人2人。もう既に、三崎にハマりつつあります。

お店の前にある、小型カー「my-mo」のレンタルもできます

ではでは、ここでいただいた情報を基に、街を散策して行きましょう。

三浦半島の旅宿 三崎宿
受付(フロント)所在地:神奈川県三浦市三崎4-8-10
TEL.:046-881-3341
https://misakijyuku.jp/

公式サイト

今回目的の場所へ[本と屯(たむろ)]

街中でとにかく目立つ暖簾

お腹がいっぱいすぎて、とにかく港町を歩き回った2人。
そろそろ、今回絶対に行くと決めていた『本と屯(たむろ)』さんへ。
ここは、出版社をしながら、気軽に本を読める場所として開放しているのですが、本を読みながら飲み物が欲しいという、お客さんからの要望に応えてドリンク提供を始めたというお店。店内には、店主が運営している出版社『アタシ社』が出版した本の販売もしています。
ちなみに『酒宿山田屋』さんでいただいた、移住希望者に向けた冊子は、この出版社が手がけたものです。

クラフトビールを飲みながら、移住希望者へ配布している冊子を読む

本に囲まれた昭和の雰囲気の店内は、落ち着く空間。ここで、本を読んだり、談笑したりと、なんかご近所のおばちゃんちに来た感じ。

途中、客は私たちだけになったのですが、気づくとスタッフさんは、近所の子どもと遊びに行って、誰もいなくなった(笑)。
そんなゆるい感じも、この街の雰囲気ならではですね。ますます気になる場所となりました。

明るすぎない照明が、落ち着く空間に
田舎のおばあちゃん家に来たような雰囲気

実は、この場所や出版社を運営している方は、泊まれるシェアオフィスも運営するなど、三崎の活性化、起業する方、フリーランスや移住希望の方へのバックアップなどに貢献されています。
少しだけお話しさせていただきましたが、ご本人から聞いた情報としては、逗子から移住されたとのことくらい。
次回は、もっとリアルなお話伺いたいですね。ということで、近々また三崎に足を運びそうです。

本と屯(たむろ)|出版社「アタシ社」運営の蔵書室
所在地:神奈川県三浦市三崎3-3-6
https://twitter.com/hontotamuro

公式Twitter

週末のみ開店!移住して始めた憧れの飲食店[蒸籠食堂 かえる]

明るいうちに撮るの忘れてしまった

この旅でいただいた、移住希望者向け冊子には、実際移住された方の記事がいくつか掲載されているのですが、そのTOPに登場する女性が開店したお店は、訪れた所で必ずオススメされるお店です。
散策中そのお店をを見つけたのですが、17時開店とあります。
まだ15時。夕食をここで摂って帰るかは、散策しながらその時の気分で決めることに。
開店時間となって「やっぱり行っておきたいよね」と、お店に戻ったのです。

行って正解!気さくで明るい店主。色々話しかけやすく気の利く方で、すぐにファンになってしまいました。
ここは、蒸し料理がメインのお店。アジアテイストの料理がメニューに並んでいます。

乾杯のオレンジワイン
二杯目はドイツのナチュラル白ワイン。
ドイツワイン=甘いの概念は打ち破られ、食事に合う辛口のワイン

まずはドリンク。このお店はナチュラルなお酒にこだわって用意しており、ナチュラルワインのオレンジで乾杯。
オレンジワインの渋みも、くどさを感じず飲みやすい。

ほくほくの野菜たちは、素材の甘さとコクが最高

夕方になってもお腹が空いていない旅人2人でしたが、メニューには小さなサイズがあるため、それをいくつか注文し、シェアしていきました。
蒸し野菜は「明日お休みするので、あるもの詰めちゃいました」と、2人でシェアしやすいように、大盤振る舞いしてくださる気遣い。そのお気持ち嬉しいです。

蒸し餃子は4コ入ってます

蒸し餃子は、ナンプラーと砂糖を混ぜたタレとレモンという、ユニークな組み合わせでいただきます。
自分で配合したタレをつけて、恐る恐る口に入れる… ん? おいしい!。
ナンプラー独特の臭みを感じず、さっぱりといただける特別な一品になりました。この餃子なら、何個でも行けちゃいそう。

その他にも注文し、さすがにお腹いっぱい!でも、どうしても気になる料理が… 魯肉飯(ルーローハン)。
お腹いっぱいですが、食べないと後悔する気もして、結局小さいサイズを注文。

取り分けた状態。小さいサイズでも、この倍以上の量あります

これ、食べずに帰らなくて良かったです!。これを食べないでどうする? と思えるほど、幸せな味がしました。

ごちそうさまでした。また必ず食べに行きます。

蒸籠食堂 かえる
所在地:神奈川県三浦市三崎2-13-10
https://www.instagram.com/kaeru_gohan/

公式Instagram

ゆっくり・まったり 大人サステイナブルな旅

この他にも訪れた場所はいくつかありましたが、今回は人とのふれあいがあった場所をご紹介しました。
観光という観光ではなく、"街を知る”を意識した旅は、大人の旅だなと思いながら、帰路につきました。まだまだ気になるお店などが盛りだくさん! また行きたくなる旅は、サスティナブル。
三崎エリアもをっともっと、追求したくなりました。

おもひで券で引き換えたのは

かわいいお土産です

そうそう、おもひで券の使い道に悩み、使用したのは『三富染物店』さんの[ヤマショウさんの手ぬぐい]です。前回、まぐろきっぷ利用時ははお休みで交換できなかったので、念願叶いました。

三富染物店
所在地:神奈川県三浦市三崎1-10-9
TEL.:046-881-2791
https://www.m-some.com/

公式ホームページ

みさきまぐろきっぷでの旅は、人との交流が楽しい、まったりと、おいしい旅。それほど遠い場所ではないので、通ってしまうかもしれないと思う場所に出会えました。

イベントで稼ぐことが困難となった今、皆様のご支援が糧となります! ぜひ、応援のほど、よろしくお願いいたします! オリジナルストーリー(創作物語)を作り、ひとり芝居でその世界を表現している、オリジナルストーリーパフォーマーyouyou。