沖縄マイル＆ポイント旅3

なんとなく行ってみた海洋博公園

観光らしい観光をしていないので、海洋博公園に行ってみた。

ここまで来たら、美ら海水族館なのだろうが、何だか入館する気になれず、海洋博公園をぶらぶらと…

そこで、ふと見えた伊江島。

「そうだ、じいちゃんが眠る島だ！」

ここに来て、思い出す…

そう思ったら、伊江島に釘付けになった。

海洋博公園は、沖縄国際海洋博覧会の会場跡地

沖縄の日本返還を機に計画されたそうだ。

だからなのか？

戦死者の多い、伊江島を望むあの場所が会場となったのは…

今日、改めてこの公園を訪れ、伊江島に手を合わせた。

そして、冬のこの時期にも、人が集まる場所から

「じいちゃん、来たよ！」

「ここには、たくさんの人が来るから、賑やかで寂しくないね」

と、声を掛けてきた。

じいちゃんは私を知らないし、娘である私の母にも会わずに戦死した

私の母が生まれたときには、戦地にいて娘の顔を知らずに亡くなった。

でも、たぶん娘に会いに来たんだ。

ある日、祖父が家の土間に立っていた。

祖母が、ご飯の用意をしている間に、いなくなったそうだ。

私の母が生まれて数ヶ月の時。

そして、その日が、戦死と告げられた日だった。

家族への想い、まだ見ぬ我が子への想いが、魂として帰って来たのだと…

平和な今の日本と裏腹に…

バスに乗っていると、車窓から

「辺野古へのコンクリート運搬反対」

と、身を挺して運動をされている方々を見た。

「じいちゃん、きっとハラハラしながら、沖縄を見てるんだろうね」

何か、心に刺さる一日であった。