悩みの大半は手段の目的化によって生じている気がする
主夫コーチのくにやです。
本日は日曜日。毎週日曜の午前中は子どもたちのミニバス練習があります。
練習開始前の15分間、子どもたちとバスケの勝負をするのがルーティンです。最近は他の子供たちも混ざってきて、楽しく汗を流しました。
プロコーチになりちょうど1年が経ちました。これまで200名以上の方とセッションを行い、それぞれの個人的なお悩みを聞いてきました。
その中で世の中の大半の悩みやモヤモヤの要因は「手段の目的化」ではないか、という仮説を持ち始めたので、今日はそのことについてお話したいと思います。
「○○になりたい」という囚われ
「大きくなったら何になりたい?」
昔からある子供に夢を聴く質問ですね。この時子供は「サッカー選手」「警察官」「お花屋さん」など、特定の職業になりたいと語ります。
もちろん職業の知識がないので、子供はこれで良いと思いますが、色々な職業を知っているはずの大人の世界でも、キャリアを考えるときに「○○になりたい」と考えることが多い気がします。
「クリエイティブな広告業界に入りたい」
「営業職からマーケティング職に就きたい」
「CxOになりたい」
「経営者になりたい」
などなど。
このように「○○になりたい」という人に対して、「○○になって何をしたいのですか?」と尋ねると、答えられないことがとてもよくあります
重要なのは
その職業に就いて何をやりたいのか
のはずであり
職業はやりたいことを叶える手段でありツールに過ぎません。
このように本来手段であるはずの「○○になる」ということが、目的にすり替わっている様子を何百回と見てきました。
仕事に対する悩みの大半は
「広告業界のようなクリエイティブな業界に入りたいのにチャンスがない」
「営業からマーケティングに移りたいが、希望が通らない」
「憧れのCxOになれたが、活躍してるCxOと比べて自分はしょぼい」
のように、本来は1つの手段でしかない職業や職種に就けないことや、同業者と比べて劣ってる(と思い込んでる)ことで、生じている気がするのです。
要するに手段への固執、囚われです。
手段の先の目的が明確になれば、手段に固執しなくなる
反対に手段の先の目的が明確だとどうでしょう。
仕事における目的は、Want toで設定することが重要です。
Want toとは非常に純粋な「〜したい」という欲求のことで、損得勘定や見返りを求めずともやれてしまうこととイメージしてみてください。
対局の概念はHave toです。これは「やったら得する、褒めてもらえる」や「上司から言われたからやらないといけない」のように、見返りや承認を期待してやることです。
要は、濁っている欲求ですね。
生きていれば、誰しもがHave toに直面します。おそらく死ぬまでゼロにはなりません。しかし、Have toが生じたときに、そこに飲まれないようにうまく付き合うことは、マインドのトレーニングによって十分可能です。
例えば、仕事の目的を考えるときに
複雑な問題やパズルを解くことが大好き
という純粋なWant toがある方が、
「日々複雑な問題に向き合うために、経営者やCxOという手段が良さそう」
と考えるのは、まさに目的のための手段という構造になっています。
もし経営者やCxOがなるのが難しいと思っても、別のオプションを考えればいいわけでです。
複雑な問題に取り組む手段なんて無限にありますからね。
他にも
何かをわかりやすく伝えることが好き
というWant toがある方なら、
・社内外でプレゼンを沢山する
・ブログやYou Tubeや音声メディアで配信する
・部下育成、後輩指導をする
のような手段をどんどん試してみればよいですし、
人の深い価値観や思いを知るのが好き
というWant toがある方なら
・インタビュアーをやってみる
・コーチやカウンセラーを目指す
や
・傾聴型のスタイルで営業を極める
でも良いかもしれません。
このように目的を叶える手段なんて無限に存在するのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
理屈はわかっても実践するのは簡単ではない部分もあると思いますが、目的と手段を分けて、手段への固執をコツコツ減らして行くことで、悩みやモヤモヤを解消していくことはどなたでも可能です。
少し極端な話をすると、仕事も趣味も人間関係もお金も、人生の1つの手段にすぎないと考えたって良いわけです。
今の仕事がうまくいってなくても、人間関係のトラブルがあっても、お金の不安があっても、より充実した人生を生きるための手段の1つうまくいっていないだけと思えれば、柔軟な心で問題に向き合いやすくなります。
これがまさに心理的柔軟性が高い生き方であり、普段コーチングでご提供している大きな価値の1つです。
読んでいただきありがとうございました。
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