見出し画像

「桃の一年」摘蕾作業

桃の一年、今回は「摘蕾」についてお届けします。

桃の花は、最終的に収穫する実の数の30倍~40倍咲くと言われており、花が咲くために必要な養分は、前の年の秋に枝や根に蓄えたものでまかなわれています。

そのため、開花前の2月下旬〜4月中旬に不必要な花芽を摘み取り、開花の際に養分の浪費を防ぎます。

また、株や根への負担が減り、翌年以降の成長にもよい影響を与えます。桃は生育時期が短いため初期の生育が最終的な出来に影響を受けやすく、果実の肥大を促進させるために大切な管理作業です。

摘蕾のやり方は様々ですが、1ケ所に2〜3蕾が集中しているものは大きな蕾を1蕾残し、上向きの蕾は手や剪定バサミで取ってしまい、下向きの蕾を残します。

根気のいる作業ですが、良質な桃を作るための大事な事前準備です。

開花後。残した部分が下向きに咲いています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?