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「桃の一年」総集編

「桃の一年」のマガジンをまとめました。
ぜひ、桃が届くまでの過程を見ながら、桃を味わってみてください。

詳しい内容は各note記事をご覧ください!

摘蕾・摘花

桃の花は、最終的に収穫する実の数の30倍~40倍咲くと言われており、花が咲くために必要な養分は、前の年の秋に枝や根に蓄えたものでまかなわれています。

そのため、開花前の2月下旬〜4月中旬に不必要な花芽を摘み取り、開花の際に養分の浪費を防ぎます。

摘果

枝についている実の中から良い実以外を摘み取る作業です。

基本的には5〜6個ついている実から1個だけを残していきます。

1つ1つの桃の実をしっかり見て、何を残していくか判断するので意外にも頭を使います。

摘果作業を行う前は1本の木に大体3,000個ほど実がついていますが、これを半分ほどに落としていきます。

袋掛け

袋掛けの作業は、写真のように1個1個の桃の実に袋をかけていく作業です。

もともとは虫から桃の実を守るために袋掛けが行われていたようでしたが、それだけでなく病気や傷からも守られ、桃の見た目も滑らかで綺麗な見た目になるところから、多くの農園で袋掛けが行われています。

袋外し

光を遮られている状態では桃は緑がかった白い色をしています。

綺麗なピンク色に桃が染まるのは、収穫のギリギリになってから。

品種と時期にもよりますが、早いものでは3・4日前、長いものでは2週間前に袋を外します。

収穫直前

袋を外しただけでも桃には徐々に色が入っていきます。

ところが、それだけでは陽の光が当たりやすいところと当たりにくいところがあるため、ムラができてしまいます。

全体的に満遍なく綺麗な色を入れるために、この反射シートを敷いていくのです。

シートを敷く期間は、天候にもよりますが、3日程度で外してしまうものもあれば、2週間ほど敷くものもあり、桃の品種や日照量によっても異なるようです。

あまり長く敷きすぎると桃の色が黒っぽくなってしまいます。

そのため、一番いい色の状態で外すタイミングを見極めるのが、農家さんの腕の見せ所なのだとか。

収穫

桃は一度に全部収穫ではなく、数回に分けてその都度美味しいタイミングまで育ったものが獲られます。

同じ枝についている隣同士の桃でも、適切な収穫タイミングは少しずつ違います。

このタイミングを見極めるのは農家さんの一番の腕の見せどころです。


美味しい桃ができるまでには、農家さんが培った技と経験がたくさん詰まっています。

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