桃の生育レポート#5月
5月の桃の生育状況レポートをお届けします。
花が散り、あっという間に新緑が綺麗な季節となりました。桃の実も少しずつ大きくなっています。
摘果作業
今の時期は幼果を減らす「摘果」作業をしております。
これをすることで1つの実に栄養を集中させ、適切な大きさの桃が育つようになります。
ただやみくもに実を減らすのではなく、全体のバランスや実の大きさ、枝がどの場所から生えているかなどを確認しながらの作業になります。
あかつき
摘果後のあかつき。
今回お伝えする3品種の中でも早く収穫される品種のため、全体的に少し実が大きいように感じます。
サイズは小さい青梅ほどの大きさです。現時点でだいたい半分以上の実を減らしています。
川中島白桃
上は摘果後のbefore after写真です。
ここでは3つほどに厳選しました。最初はどれを選べば良いか悩んでいたのですが、要領が分かり慣れてくると楽しい作業です!
伊達白桃
摘果をする実の判断方法はいくつかあります。密集していたり、サイズが小さかったりなど分かりやすいものもありますが、内部に何かしら不具合が発生している障害果と呼ばれる果実があります。
一見順調に育っているように見えても、味が良くなかったり、収穫を迎える前に勝手に落ちたりしてしまいます。
障害果の中に「双胚果」と言われる、胚が二つになっている状態の実があります。
正常なものは割れ目が6:4ほどの左右非対称ですが、この双胚果は左右対称で比較的丸くなっていることが多いです。
初心者目には分かりづらいのですが、経験のある方は高い確率で見分けることができるそう。
伊達白桃に限らず今年は例年に比べてこの双胚果が多くなっている傾向にあり、これを出来るだけ除きながら良い果実を残しています。
この後は見直し摘果を行い、必要な品種には袋掛けを行います。
実も一回り大きくなります。
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