「りんごの一年」開花・摘花
福島県国見町は、肥沃な大地で作物が育ちやすく、果樹栽培が盛んです。
桃の木の一年に続き、りんごの木の一年に密着します。
りんごが収穫されるのは秋から冬にかけてですが、りんご農家の仕事は一年中あります。
そして、そのほとんどが手作業で行われています。
みなさんの手元に美味しいりんごが届くまでには、農家さんはどのような手間を注いでいるのでしょうか。
りんごの一年、初回は「開花」と「摘花」についてです。
国見町のりんご
国見町は、盆地特有の寒暖差の大きな気候と、福島県内で一番長い日照時間から、おいしいりんごが育ちます。
生産量は多くはありませんが、その分より大切に生産され、出荷されます。
開花
ハダカだった枝に、新しい芽がぷくっとふくらみます。そしてあっと言う間に葉がもりもりと出てきて、一斉に花が満開になります。
桜は花びらが散ってから、葉が出るのに対し、りんごは葉が出てから花が咲きます。
そのスピードはもしかしたら花が咲く瞬間をこの目で捉えることができるのではないかと思うくらい、目を見張るものがあります。
摘花
花が散るまでの約10日の間に受粉を行います。開花した後は、花弁が落ち、がく片が内側に向かって閉じていきます。
5〜6本ある幼果の中から丈夫なものを残し、他は摘み取る(摘花)作業をします。別名、花すぐりとも言います。
明るく華やかな景色を楽しめます。
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