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エッセー「映画 "ブリット" '68フォード・マスタング VS '68ダッジ・チャージャー」

 1968年に製作された刑事アクション映画の最高峰「Bullitt(ブリット)」。

 スティーブ・マックイーンの代表作とも言えるこの作品のもう一人の主役はディープグリーンの1968年型フォード・マスタングである。

 坂の街・サンフランシスコで繰り広げられる壮絶なカーチェイスは、その後のアクション映画に多大なる影響を与え、未だその迫力を凌ぐ物は皆無と言えるほどの名シーンだ。

 殺し屋の乗る1968年型ダッジ・チャージャーを発見し、2点式シートベルトを締めてカーチェイスに臨むスティーブ・マックイーンのカッコいいこと! 完全にチェイサーの目になっている。

 尾行に気づいた殺し屋のドライバー(眼鏡のオッサン)も途中で2点式シートベルトを締めあげる。

 両者やる気ムンムンの状態で映画史上にその名を刻む伝説のカーチェースは始まる。

 共に後の世で名車と呼ばれる'68マスタングとチャージャー、ホーリーのダウンドラフト2バレル式キャブレターの吸気音と、軽やかに吹けあがるも重厚なV8サウンドは何度聴いても鳥肌が立つ。


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