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Good (Song) Vibrations

 今回も前回のライブについて書いておきます。
 以前はこういうことは配信で話していたのですが、このやり方は日記みたいで口下手な自分にも合っていて割と良いんじゃないかと思っています。
 前回のライブでは"良い曲"がテーマであり、当日は出演者の音源が1曲ずつ入ったCDが配布されました。
 やってない自分が言うのもなんですが、こういうサービスはもっと流行って欲しいですね~。
 自分が行ったライブがより良い思い出になるかと思います。
 お客さんにとっていかに良い思い出にできるかが提供する側の課題のようにも勝手に感じていますので。
 いやしかし、良い曲というのは難しいですね。
 良いという単語が抽象的なので、どうにもそうなってしまいますが、とりあえずイベントタイトルは褒め言葉として受け取っておきました。
 自分の価値観で良い曲と言えば具体的には何なのかを考えてはみたものの、結局は感覚的な判断によるので具体化するのは野暮なのかもしれません。


①花もへべれけ

 いつ観てもルーツが分からないんですよね。
 どんな音楽を聴いて育ったのか、どんなバンドに憧れていたのか、とにかく謎なんです。
 曲の展開がプログレっぽかったり、かと言ってポップさがない訳ではないし、むしろキャッチーさもあったり……どうにも一筋縄ではいかず、掴みどころがありません。
 ゆるいMCとは裏腹に、彼らの演奏する音楽からはどこか不気味なものを感じることがあります。
 しかし、それがミステリアスという魅力にもなっているように思います。
 人は得体の知れないものに何故か惹き付けられるものです。より知ってみたくなるものです。
 好奇心をくすぐられる訳ですね。
 だからこそ初めて聴いた方は特に興味を持ったんじゃないでしょうか。
 そんな魅力が彼らにはあります。

②クロニックブルー

 何度かお会いしていたのですが、今回初めてライブを観ました。
 一貫していわゆるエモーショナルなものを感じました。
 格好良いですねぇ……。
 感情の爆発を声とギターで表現する様はまさしくロックと言えます。
 その上で演奏技術もありますし、人に届く演奏ですよね。
 メッセージが伝わるというか、熱量が伝わるというか。
 スリーピースながらそれ以上の圧を感じられました。

③ベリーバッドアラモード

 何回対バンしてるんやとツッコミたくなりますが、まさに彼らこそ良い曲を作って演奏するバンドですね。
 久々にキーボードの入った編成を観ることができました。
 LOVE岡田氏のキャラクターも良くて、やっぱりキーボードがあった方が僕は好きですね~。
 恐らくこの編成でこそ杉本君の理想とする音の形になっているように思います。
 作曲者の意図がしっかりと反映された演奏は自ずと良いものになります。理想に近くなるはずなのでそうならないと困ります。
 そんな訳で、対バンする毎にどんどん格好良くなっていると感じています。
 しかも、前回の対バンから引き続き、杉本君の声が良い……!
 歌はメロディ、すなわち主旋律を奏でる訳ですからここをはっきりと表現されると圧倒的に変わるものです。
 スッと耳から脳に入ります。
 初めて聴いても「ほう、こんな曲なんだな」と理解しながら聴くことができます。
 つまり、良い曲を良い曲として認識できるということです。
 良い曲が良い曲であると伝わるようにライブができるというのは最高の状態ですし、まさに今回のテーマに沿ったバンドだと思いました。

④QLIP

 自分では良い曲と思っていますが、皆さんはどうなんでしょうか!?
 分からない方には良い曲だと思えるように洗脳していきたいと思います。
 というのはさて置き、この日のライブは前々回のライブのテンションが残っていたのか、なんだか楽しかったです。
 最近は音楽をしているという実感が持てているのも一つの要因だと思っています。
 これはバンドをしている人にしか分からないかもしれませんが、ただバンドをするのって簡単なんです。
 とりあえず人が集まって音を出せばバンドをしていることにはなるんです。
 でも、音楽をするってのはただ音を出せば良い訳ではありません。全員で一つの理想形を共有し、全員がそれを目指して音を出す必要があります。
 あくまで個人的な感覚に過ぎませんが。
 それにバンドって音楽以外にもやることが結構あります。
 ライブでのパフォーマンス、MC、物販、宣伝など……。
 音楽を磨くよりも、どうしても分かりやすいこういうものを磨いてしまいがちなんです。自分も当然そうでした。
 音楽をやっている以上、音楽の練習をした方が良いのは分かっているのですが、過去の自分はライブでのウケを狙ってパフォーマンスやMCに力を注いでしまったり、一瞬の話題のためにSNSの投稿に必死になったり、何かと音楽ではないものに時間と気力をかけてしまっていたのです。
 やりたいことは音楽のはずなのに気付けば全然違うことをやっていた……ということになっていました。
 それで、最近になってようやく純粋に音楽をやっているなぁと感じられるようになりました。
 それはすなわち、やりたいことをやっているということなので、当然ながら楽しくもなります。嬉しくもなります。
 なので、最近のライブは楽しくやれているのかなと思います。
 終わった後も爽快な気分です。やり切っているので。
 あ、今のQLIPのライブをまだ観たことがない人に言っておきたいことがありますよ。
 音源やとあんまり音が大きいように思わないかもしれませんが、ライブでは想像以上に音が大きいみたいです。
 体感してみて欲しいですね~。
 ではまたライブハウスやライブ配信でお会いしましょう!

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