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上手くはいかない vol.2

 先日、knaveとの共同企画第2弾をなんとか無事に終えることができました。
 こんな状況なので、出演者が一組も欠けずに開催できた時点でイベントタイトルとは裏腹に"上手くいった"のではないでしょうか。
 僕はそう思っております。
 また、状況が状況なだけに来場をすすめるのは憚られたのですが、ご来場頂いた皆さん、ありがとうございました。
 そして、有料配信でご参加して頂いた皆さんもありがとうございました。
 こんな状況下でもライブハウスでのライブに興味を持って頂けるというのは本当にありがたいことです。
 動画やサブスクが全盛のこの時代であってもバンドマンにとってライブとは特別なものであり、それを時間とお金をかけて共有してくれる方々はかけがえのない存在です。
 ましてや少なくともQLIPは好き勝手やってるインディーズバンドですよ。
 感謝してもしきれません!
 折角なので各出演者の感想も書いておきます。
 たとえ褒め言葉であってもバンドマンがバンドの感想を文字にすると上から目線に見えてしまうのであまり好きではないのですが、こうやって残しておくのも悪くないのかもしれないと思い込むことにしました。
 大前提として、どの出演者の方も良いライブをしてくれました。それだけで何よりです。


①カトキット

 ボーカル、ギター、シンセを担当するあっけちゃんとドラムパッドを担当するこばやんさんの2人編成。
 ほぼ2年くらいのブランクがあったそうですが、そんなことは感じさせない良いライブでした。
 というか、かなり好きです。こういう最小限の編成で同期演奏を駆使して電子音楽を奏でる人たちには良さしか感じません。
 ドラムパターンも機械的で、言わば人力ドラムマシンでしょうか。良いですねぇ~。好きですねぇ~。そのままドラムマシンから鳴らすのとはまた違うんです。人が機械的に叩くから出てくる味があるんです。そういうことなんです。
 あっけちゃんは歌手力(歌唱力は当然として表現力や歌を通して何かを伝える力を加味した勝手な造語)が高いので曲によって表情が変わって、聴いていて飽きませんね。あと単純にギターもシンセも弾けるのが凄い。
 音楽性も無理せず力まずといった塩梅でとても良いです。特に新曲と言っていた3曲目が好きです。シンプルなドラムパターンとシンセを前面に押し出した曲……好きにならない理由がありますか?
 要するにとにかく好みです。

②パンのみみ

 まずこんな状況で東京から来てくれたことに感謝です。当日は大阪なのに雪も降ってましたからね。
 ライブの内容についてはとにかく圧倒的に歌が上手かったです。音程の正確さと発声の技術、響きの美しさが凄まじかったです。存在感がありながらうるさくなく、心地良さを覚えるという素晴らしい歌声でした。
 曲もポップでゆるさもあり、僕の好きな雰囲気を醸し出していました。
 セッティングが超絶簡素でちょっと面白かったですが、あの曲と歌声があれば余裕で成立してしまいますね。
 あと、当たり前のことなのかもしれませんが、ソロアーティストは一人で歌って、一人で話して凄いですよね。僕はずっとバンドでやってきたので率直にそういうところにも凄さを感じてしまいます。

③epi frag beater

 出番前にメンバーさんと少しお話ししたときは穏やかでまったりとした空気を感じたのですが、ライブを観ると全然違いました。
 骨太で勢いのある演奏で、何よりボーカルさんの歌声に力強さを感じました。芯があって安定感があって。
 音楽性は僕があまり通ってこなかったものなのでそこまで言及できないのですが、バンド歴は長いとのことでやはり演奏に説得力があったと思います。自分たちの音楽をしっかりと表現して伝えてくれているように感じました。
 あと、ドラムセットは全て持ち込みということでどうしてもそこに目が向いて、特にバスドラムの筒がないことに物珍しさを感じておりました。

④ベリーバッドアラモード

 出番前だったので全ては観れてないのですが、この日の杉本君は声が出てましたねぇ~。
 聴いていて気持ちが良かったです。
 元々非常に良い声なので音程が安定すると破壊力が増しますね。いわゆるイケボってやつですね。
 それ故にとにかく大勢の若い女の子に聴いて欲しいバンドです。
 ストレートなギターロックの中にフックとなるような少し歪な部分が混じっていて、しかも声も格好良いとなればヤバいでしょう。
 聴くしかないでしょう。
 ちなみに中野君が新しいQLIP Tシャツを購入してそのままライブでも着てくれていました。いつも義理堅い男です。セットアップが似合っておりました。でもマイクの位置高ない……?

⑤QLIP

 我々はいつも通り全力でやったつもりです!
 特筆すべきところはないかと思いますが、あえて書くなら前回の失敗は取り返したのではないでしょうか!?
 機材が多いバンドなので機材が一つでもおかしくなると全てがおかしくなります。単純なものより複雑な構造のものほど壊れやすいというやつですねぇ。実際に実家の20年以上前のただ熱するだけのホットプレートは未だに使えています。つまりはそういうことなんですよね。
 まぁそこも含めてライブです。どれだけ完璧に準備をしてもリアルタイムで起こることですから上手くいかないこともある、それだけのことです。
 これは開き直っている訳ではなく、努力してもどうにもならんことはどうにもならんのです。そういう部分に囚われてしまうと精神的にかなり疲労してしまうのでできるだけ考えないようにしています。
 で、肝心のライブの内容ですが、やっている側から書くことなんてやっぱりまぁあまりない訳でして。できる限りの準備をしたつもりですし、その日にやれることをやり切ったと思います。
 好きな音楽をやりたい放題にやらせてもらったという事実だけがある、そんな感じです。
 それだけに参加してくれた方々にはこんな好き放題やってるだけのバンドを観てくれて本当にありがとうという気持ちです。
 強制はしませんが、気が向く限りこれからもよろしくお願いします。
 なんやかんやありましたが、とりあえず無事終われて良かったです。
 今後もこういったライブや音源のリリースなどがあるはずなので、その時はまた興味を持って頂けると嬉しいです。
 また現実でもネットでも楽しくやりましょう~。

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