スクリーンショット_2019-12-31_14

無理だと言われ続けた「AIで肌状態を分析して、ブランド横断で相性の良いアイテムを提案する」 "viewty"をリリースできました【御礼】

2019年も残すところ1時間です。
いつもはnoteに以下のようなBeautyTechのお話を書いているのですが

年の瀬ということで今年の振り返りも兼ねて、12月2日にリリースした"viewty"への想いやみなさまへの感謝をこのnoteに赤裸々につづっていければと思っております。
業界外の方にも読んでいただけるように、できるだけわかりやすく書いていこうと思いますのでぜひ最後まで読んでいただけますと嬉しいです。

「難しいからやらないほうがいい」なら、誰がその理想を実現するのか

画像1

viewty(ビューティ)は、肌測定AI搭載をした、あなたの肌と相性の良い化粧品を約2万アイテムからレコメンドするアプリです。
目的としては、化粧品を購入しようとしている方が、肌状態と相性の良い化粧品をブランド横断で探せるようにすることです。
その理由は、viewtyのコンセプトメッセージにもなっています。

PURE RECOMMEND
例えば、新しいコスメが欲しいとき。
ネット検索やSNSなどの普及により、様々な人やメディアの意見を参考にしながら個人が良いと思ったものを自ら選ぶ時代になりました。
しかし、自分の肌質などに合ったパーソナルな提案を受けたいとき、どこに行きますか?誰を頼りますか?
どんなに客観的な知識や知見を持つ美容のプロでも、どこかの店舗やブランドに所属する以上、その幅を超えて情報や商品を提案することは難しいのが実情です。
たとえ、よりあなたに最適な選択肢があったとしても。
だからこそ私たちは、一人ひとりの日々のデータに基づくことで、公平的な立場から最適な提案をする「PURE RECOMMEND」を目指します。

化粧品業界に明るい方なら、これを読んだだけでわかっていただけるかと思いますが、普通は「考えはしても実行できない」ということです。

「難しい」、「厳しい」、「絶対無理」

実際に、このような言葉をかなり言われました。
僕はこのコンセプトを化粧品会社から嫌がられる覚悟を持って発信をしていたのですが...
面白いことに、様々な化粧品会社の方々からは正反対の「めっちゃ共感します!応援します。」という声を多数いただきました。
正直、これにはかなりびっくりしました。
特に各社の美容部員をしている方, 経験された方からの共感が多かったです。
ただ、それらの言葉の最後には「うちでは絶対つくれないですね」というものがついてきました。
化粧品会社のみならず、利用者の肌状態に合わせてブランド横断で化粧品提案をするサービスが難しいと言われるのは以下のような理由があります。

・化粧品を売る商売である以上、ノルマや売らないといけない商品がある。
・同じ会社の中でもブランドは縦割りで、美容理論が異なる。Aを立てるとBが立たない。
・投資した技術や研究で他社のアイテムを提案するのはありえない。
etc

(AIの技術難易度的な話はここでは割愛します。僕のnoteで説明しているのでそちらをご覧ください。)
https://note.com/kunichan0402/n/n390ba39c0d9e

このように、化粧品会社が一番肌に関してノウハウ持っていても、その技術を利用したら他社製品どころか、同じ社内でもAブランドの理論を採用するのか、Bブランドの理論を採用するのか、はたまた研究所の理論を正とするのか、基準を統一するのが難しいのが現状です。

「じゃ、難しいからやらないのか」

追い求める理想のために難題にチャレンジしてこその起業家だと思ってます。弊社がやらなければ誰がやるんだという使命感すら勝手に持ってました。

「ユーザーの理想と化粧品会社理想は違うよ」
「化粧品会社と組みながら、競合他社のアイテムも公平に扱うなんて、そんな契約できないよ」

いろいろ言われましたし、実際に一筋縄ではいきませんでした。

美容のプロ200名以上のノウハウをAIの先生にして、更にそれがブランド横断で忖度無く提案するなんて、普通に考えたら僕でも「無理」って言っちゃうと思います。
さすがに詳細は書けないですが、多くの方の内部調整のご尽力とご協力があり、それによって完成までこぎつけたのがviewtyです。
お名前を出せませんが、本当に感謝でいっぱいです。
この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます。

なお、プレスリリースも出しているので、知ってる方も多いですが、弊社は去年2018年にポーラ・オルビスHDさまより出資をいただいております。
忖度無しでやっているかどうかは、viewtyでアイテム検索いただければお分かりいただけるかと思いますのでぜひ。
相性度のブロンズすらついていない商品が多数あります。
それはそれで怒られないか心配ですが。。。w
こんなに自由にやらせていただけることはなかなかないので、本当に懐が深く感謝しかありません。

なぜ男が美容関連の事業やってるの?

画像3

(ここでまとめるはずが、twitterについ殴り書きをしてしまって、Facebookにも転載しましたので、既に読んだ方は飛ばしてもらって大丈夫です。)

いつも
「原体験は?」
「なぜ男性が美容系やってるの?」

とかめちゃくちゃ聞かれます。

僕には、viewtyを開発する上で頭の片隅に置いている原体験が1つだけあります。
僕は、小さい頃からニキビに悩まされ続けてました。
皮膚科に行っても完治するものでもないし、食習慣を劇的に変えられるわけでもないし、運動をいきなり続けろというのも難しいし、ストレスを無くせというのも無理がある。
市販の化粧品を使っても悪化するだけで、結果的に何もしないほうが良いという思考になり、今のような乾燥の季節に保湿すらしてきませんでした。
めちゃくちゃ苦い漢方薬を数週間飲み続けることも試しましたが、ダメでした。
そんな中、viewtyを開発し始めると、今まで肌と向き合ってこなかったことを後悔し始めました。

敏感肌や乾燥肌を繰り返すときはストレス負荷のサインだったとか、別に前日脂っこい物食べたからって翌日脂性肌になるとは限らないとか、自分の肌はどういうときにどんな状態になるのか、ここ1年viewtyを作ってる過程で、自分の肌変化を知り、いろんなブランドさんと出会い、研究者と出会い学んできたことで、相性の良いスキンケアと出会えるようになってきたからです。
良いスキンケアと出会えると、もっと良いものがあるんじゃないかと前向きになれるんです。
今まではそういう勉強がめんどくさかったし、教えてくれる人もいなかったし、興味もなかったので、手っ取り早く抗生物質で抑えてきたけど、ちゃんとスキンケアをすれば、次の抗生物質を飲むまでの期間を長く出来ることもわかってきました。

肌は、自分の身体の一部ですが、日々の行動によって変化する把握しづらいものなので、そういうのを誰もが簡単にわかるような世界になれば良いなと本気で思ってますし、viewtyのAIで実現していこうと思っています。

これが僕の唯一の原体験です。
全ての人々がなりたい自分に希望が持てる世界をつくるのが弊社のvisionであり、viewtyはその1歩目なのです。

ご利用感謝と2020年にviewtyでやりたいこと

画像2

viewtyは、多くのみなさまに拡散していただいたおかげで広告出稿無しにも関わらず、12/2リリースから2日で肌測定回数1万回突破しました。
また、AIを美容のプロの目に近づける精度を90%に上げる学習に必要なデータ量があったのですが、1日強で集まりました。スピード感にリソースが追いついておらず、2月までに上げますので楽しみにお待ち下さい。

そして、昨日12/30と今日12/31、測定納めをする方が多いのか、アクセス集中によりサーバー負荷が高い状態となっており、嬉しい悲鳴を上げております。
出したばかりのviewtyは当たり前ですが、Noveraという会社に知名度は無いですし、僕個人も全然知られているわけでもありません。
リリース後にこれだけ多くの方にご利用いただけたのは、ひとえにこれまでNoveraや僕と出会ってくださったみなさまのご支援以外にございません。
本当にありがとうございます。

さて、2020年viewtyで実現しようとしていることを、既に仕込んでいるもの含めてツラツラ書いていこうと思います。詳細は秘密です(笑)
書けないことも多々ありますw
どのくらい実現しているか2020年末に答え合わせができればと思います。

・日本人の肌測定精度向上, 肌状態予測の実現
・世界の様々な人々に対して肌測定及び、化粧品提案を可能に
・viewtyのコミュニティメディア化
・化粧品マーケ調査, 企画, 分析, 販売後のPDCAへの肌データドリブンなサポートを充実
・店舗における化粧品購買体験を変える新しいOMOの実現

最後に

発表してないですが、今年2019年のラウンドに入っていただいた株主の方々のご支援無しにviewtyを開発することはできませんでした。
この場を借りて深く御礼申し上げます。
2019年は、Novera準備の年でした。
2020年は、Novera飛躍の年にしてみせます。

みなさま、引き続きNoveraとviewtyを宜しくお願い致します。

(↓viewtyダウンロードはこちら↓)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?