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朽ちるエリア〜限界エリアにならないためには

 ちょっと驚いています。
 なぜかと申しますと、あの・・・

佐久間製菓株式会社HPより引用

 小さい時にお世話になったあのサクマ式ドロップを生産している「佐久間製菓株式会社」が、来年1月で114年の歴史に幕を閉じるそうです。
 このサクマ式ドロップは、映画「火垂ほたるの墓」に登場したことでも有名です。
 114年もの年月を超えて、人々に愛され続けてきたって素晴らしいことですし、無くなるのは寂しい限りです。

さて、

先週は本業の関係で東北宮城から投稿しているのに、宮城県のことは一言も触れずに「ならまち」を紹介するという、地域感を感じさせないnoteを更新しましたが、いかがでしたでしょうか〜
 どうでもいいお話ですがw
 ところで、今週末は久々にゆっくりできるのかと思いきや、1週間の終わりにGG集団の襲来に同席させられて、自分たちで解決すべき生産性のない無駄話に1時間以上付き合わされ、精神的な疲れが残ったまま迎えた週末です(o´Д`)=з
 無駄なことで人の時間を平気で奪うGGたちは、往々にして群れを成して来る場合がほとんどで、自分の話に辻褄が合わないところを指摘されると、同じ群れのGGたちに同意を求めて自分の話が正しいと思わせて、また無駄話に花が咲き続けます。建設的な話し合いならする意味はありますが、自分たちの問題を関係のない人たちを巻き込んで、しかも結論のない話を延々と話し続けるというふうに•••

ほんとっ、無駄!

無駄話で人の時間を平気で奪うGG集団w

 そんなどうでもいい話を延々としていると、GG集団と同じになってしまいますので、この辺で終わり!w

 さて、ネットから下の記事を見つけました。

 この記事では、アメリカと日本の住宅に対する考え方の相違が触れられていて、日本は「消費資産」として家を持つのに対し、アメリカでは価値の上がる「資産」として考えられているため、中古物件でも流通されています。
 しかし、日本では、

 都心から近く、まだ使える状態でも、しかもタダでも住む人がいないといった、ある種衝撃的な記事が書かれていました。
 都心でも空き家問題は深刻化してきているそうで、再開発の計画地域内にあると、倒壊危険家屋であっても買収されるのを待って、高値で売るというほとんど自分のことしか考えていない所有者がいるそうです。

 空き家問題は過疎地域ならではの問題と思いきや、首都圏でも起こっている状況を知り、驚いています。
 今回は、前にも同じようなテーマで書かせていただきましたが、地域衰退の原因となる「空き家問題」について書かせていただきます。

▼それでも新築物件は増え続ける

 以前に書かせていただいたnoteでも触れていますが、今や建物の7軒以上に1軒は「空き家」なんです。
 それなのに耕作放棄地や廃業した工業跡地での分譲開発地は次から次へと生まれてきます。
 確かに中古物件より新築の方が自分たち家族の「幸せな空間」を自由に描けると期待できますが、往々にして予算の都合で夢はぎ落とされ、結局はどこにでもある「住宅」になってしまいがちです。しかも、色違いだけとか、住む人のカラーを出せずに、外壁や壁紙のカラーが違うだけと笑うに笑えないギャグになったりします。。。

 空き家問題は、以前のnoteを見ていただくとして、分譲開発地が増えることの問題について、今回は書かせていただきます。
 開発するとなると、小規模な開発(2軒程度まで)なら、それほど大規模な重機を入れたりすることはまだ少ないですが、これが5軒以上の分譲開発地になると、宅地造成をしたり、開発道路を整備したり、もちろん給排水などの住むために必要となる設備工事もすることになります。
 これはどういうことを意味するかといいますと、いま問題になっている環境問題に影響します。
 つまり、Co2と産業廃棄物が排出されるわけです。
 一方で、リノべる株式会社と金沢工業大学、国士舘大学の両研究室の研究によると、空き家をリノベーションすると、Co2は76%減、産業廃棄物は何と96%も減少したそうです。

  このように、新築を選ぶことで、線状降水帯などの発生原因となるCo2の排出を促し、取り壊された廃材などの産業廃棄物を大量に発生させていることになります。
 つまり、新築で子どもたちとの幸せな時間を過ごそうとしているのに、その子どもや未来の子どもたちの暮らす街の環境汚染の助長を促していることになってしまっているのです。
 このことを読まれて、もし「自分だけならいいのでは」と考えているようでしたら、隣の人も同じことを考えていると思います。
 建物の「寿命」を全うしたのならまだしも、まだ手直ししたら使える物件はいくらでもあります。それを活用して、人で言う「健康寿命」を全うするまで活用することが、建物のためだけでなく、未来の環境保全にもつながるわけです。

▼それでも人口減少は止まらない

 人口ボーナス期では、人口が爆発的に急増したので、住む場所がないという問題に直面したことから、「ニュータウン」という名で山などを切り開き、開発地があちこちで増え続けましたが、人口オーナス期に入った今日では、開発をしてまで住宅需要があるとは思えません。
 しかも人口は減っているだけでなく、未婚率は年々増加の一途を辿たどっています。

「令和3年版少子化社会対策白書」より

 婚姻時期が遅くなるにつれ、出産時期も遅くなる傾向にあり、そのことで生まれる子どもの数が1人ないしは2人になってしまうのです。

「令和3年版少子化社会対策白書」より

 これは、男女とも4年生大学の卒業を経て、社会人を経験してから婚姻となるケースが多くなったため、仕方のないことですが初婚が遅くなってしまう傾向にあり、人口を維持しようとすると最低2人の子どもが産まれないと維持できないと言われています。
 この問題は、今回のnoteとは関係ないのでこれ以上の議論しませんが、人口減少が止まらない中、空き家は増え続けているのに、新築される物件は無くならないという矛盾を生んでいます・・・

▼限界エリアにならないために

 みなさんは限界集落という言葉をご存知ですか?

 これを読んでどういうイメージの集落を思い描きますか?

集落

 上のような風景でしょうか?
 冒頭にお話しましたように、平成に開発された「ニュータウン」でも限界集落になりつつあるそうです。
 人は住まなくなり、空き家は増え続け、そして地域は衰退し、建物は廃墟化していき・・・

廃墟

 そういうエリアには誰も住みたいと思いませんよね。
 だから、活用するべきなんです。
 投資物件として扱われる空き家は、そもそも高い利回りで家賃設定にしているケースが大半で、そこで事業をしようとしても採算が成り立たず誰も使おうとしません。
 それより、物件を管理をしなくても大丈夫だということと、無駄に支払われている固定資産税などの税金と大家負担で行う補修費分で家賃設定すると、借り手は現れます。
 そういう取り組みを、一般社団法人バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)では行っています。

不動産オーナーの悩み(©︎VRS)

 こうした取り組みは、物件マッチングだけでなく、何かやりたいと考えている人たちを集めて、リノベーション実践塾で事業計画をサポートし、実践に向けた支援を行っています。

リノベーション実践塾の模様

 空き家の活用はVRSみたいな、まちづくり会社に任せていただけたとしても、やはりそこで活動する若手人材が限界エリアにならないためには必要です。
 冒頭でお話したような、いまだに過去の肩書きで地域に幅を利かすGGなどは早くご引退していただき、若い世代が活躍できる環境を整えることが、朽ちるエリアにしないために最も必要なことなのです!
 経験から基づくアドバイスならまだいいですが、DXとか言っている時代に過去の武勇伝は通用しないのです。サクマ式ドロップにように長年愛され続ける人になるためには、いくら言いたいことがあったとしても周りの文句や若い世代への指示ではなく、アドバイス程度に抑えましょうねw

 今回はちょっと辛口になりましたが、まだまだ継続投稿の記録を伸ばしていきます!www

連続投稿記録、頑張りま〜す!w


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