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Go To The Next

 もう師走ですね・・・早い! 今年もあっとゆー間に1年が過ぎようとしていますね・・・ 今年は何があったのか思い出すのも遠い昔のような気もします。

が、

やっぱりクラウドファンディングで、みなさんからの多大なる支援をいただき目標額を大幅に超え、このおかげもあり、「SHARE BASE つむぎや(つむぎや)」がオープンできただけでなく、つむぎやがマスコミに取り上げられたことから、いろんな相談も一気に舞い込んできて、新たな展開もできるようになったりして、バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)にとって、認知度が上がってきただけでなく、活動の幅を広げられた実りある1年でした。
 クラウドファンディングのことは、過去のnoteに書かせていただいていますので、そちらをご覧ください。

 まぁ、今年も大半の事業は終わりましたが、次年度に向けて、次につながる展開を考えていく時期でもあります!
 今回のnoteは、次につなげることをテーマに書かせていただきます!

◆VRSが補助金で運営する理由

 VRSは今年3月に過去2年間の活動の振り返りの報告と今後の展開をオンラインで「VRS活動報告会」と題し、1時間程度の説明会を開催させていただきました。まだ見ておられない方は下記のリンク先よりご覧ください。

 VRSのスタッフが辞めたことにより、フルタイムで雇うか迷いましたが、事業成果に関わらず、固定メンバーと確保することは、固定費が必要となるため、継続した事業展開で行うのであれば、VRSの自立化の阻害そがい要因になることから、組織として固定メンバーにこだわらず、「ユニット」形式による運営を選択しました。
 VRSの運営は、つむぎやができるまで、ほぼ全額は泉佐野市からの補助でまかなっていました。つむぎやができたおかげで、補助金による運営は9割まで引き下げることができましたが、それでも補助がなければ厳しい状況であることには変わりなく、そのため、固定費を抑える必要があったわけです。

ただ

放蕩ほうとう経営をしていたのではなく、補助金をいただいて運営しているという立場上、あえて不採算事業もしていたことは事実です。
 前にVRSに関わっていた者が、行政からの補助金があるのだからと、収益の出やすい事業で民間でも手を出しやすいことをやりたがっていましたが、それをしてしまうと、民業圧迫につながるため、えてその分野には手を出しませんでした。
 それはなぜかと言いますと、通常の補助金と違って、VRSが果たすべき役割が実行するため、公募ではなく、VRSにのみ使える補助金にしていただいたからです。
 もちろん、VRSが使うのであれば、使い道はなんでもいいというわけではありませんが。。。
 VRSが行政から補助をいただいているのは、民間をうまく巻き込んで、衰退してきている泉佐野市の中心市街地を活性化することであり、民間ができることを、行政の補助金を使って成功させるということは簡単ですし(行政の補助金を頼ることしか頭にない人には無理ですけどw)、VRSだけが成功できればいいのではなく、その界隈かいわいにも成功を波及させなければならないのです。
 VRSはそういう立ち位置で運営することが行政から求められているのです。

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◆トライアンドエラー

 VRSの2年半の活動の中で、もちろん全てが成功したわけではありません。最初の1年間は「ひとづくり」を活動テーマに掲げて活動していましたが、周囲からすると何をしている団体かわからなかったと思います。目に見える結果が出なかったため、行政からだけでなく、議会からもどういう活動をしているのかという疑問も投げかけられました。
 

しかし

敢えて、即効性そっこうせいのある目を見張る活動に舵切かじきりはしませんでした。

それは

スピード感だけで成果を挙げても、一過性いっかせいの効果しかないからです。
 ハコモノの整備などのスピード勝負のまちづくりは、VRSがやろうとしていたまちづくりではなく、ひと昔前の行政がしていていたことで、失敗したと思われないように税金を投入して事業は継続しているように見せかける、いわゆる墓標ぼひょうシリーズに載るやり方なんです。

墓標イメージ

 たとえ目に見えた成果が遅くとも、着実に成果が上がれば、それはそれで成功であります。
 幸いなことに、つむぎやはオープン間もない頃にマスコミに大々的に取り上げていただいたおかげもあり、早い時期から、周囲からの評価もいただいたところです。
 しかし、こうして大々的に取り上げられたつむぎやですら、運営ノウハウを隅々すみずみまでわかりきってやっていたわけではなく、出店者からの要望やクレームなどもあったりして、その都度、出店者の対応や細かいルールを決めたりしたり、トライアンドエラーを繰り返してきました。
 最近では、VRSで対応すべきことと、出店者側で対応すべきことを切り分けれるようになりましたけどw
 コンサルみたいに、たかみの見物で責任を取らないところで、適当にモノを言えばお金がいただける社会ではないので(VRSではコンサルは雇いませんけどねw)、実践しなければわからないこともあり、直接顔を突き合わせて話しなければならないときは、お会いしてお話もしますし、そういうことで関係性を築きあげていかなければ、まちづくりはできないと、最近わかるようになりました。

関係性のイメージ

◆VRSの活動成果

 昨年は新型コロナによる経済対策として、いわゆる「GoTo」事業が飛び交いましたが、結果的には、新型コロナウィルスを全国に蔓延まんえんさせただけではないかと言われています。

新型コロナウイルスのイメージ

 確かに思いもよらぬ新型コロナ感染症により、急激に経済悪化を引き起こし、それまでのインバウンド需要により薄利多売はくりたばいで営業していた観光関連産業は半年も持たずに廃業してしまったりしているわけで、新型コロナ感染症の影響により、一時的な経済支援をするだけで、息を吹き返す産業もあるのは理解しますが、単に延命治療的な支援は税金の無駄遣むだづかいです。
 話はれてしまいましたが、VRSの活動も、行政からの支援に頼り切ってしまうと、延命治療的になりがちのため、これまでの成果をしっかり公表し、その成果を認めもらいつつ、次の事業へと展開していく必要があります。
 例えば、空き家の解消につなげ、事業実施につなげるお手伝いをした件数では過去2年間の活動で10軒となりました。

空き家を解消し事業展開をしている(事業を行う予定も含む)場所

 これ以外でも、直接はVRSが関わってはいませんが、VRSの活動の影響もあり、今まで空き家・空き店舗だったものが店舗になったり、次の事業展開をするために工事をしたりしている現実もあります。
 また、人材発掘・育成におきましては、「さの町場 まちやど実践ワークショップ」や、先だっての「つばさ通りリノベーション実践塾」、「なりわいテーブル」などを通じて、のべ120人以上の人を発掘・育成してきました。
 その多くの人たちが、先ほどの空き家の解消につなげたり、つむぎやの出店へとつながったりしているわけです。
 それは単に、VRSの収益事業としてしているだけでなく、まちの波及効果にも影響を与えています。

つむぎやのリノベーション前後の街並み

 このように中心市街地のまちの雰囲気はガラリと変わりました。以前、VRSに関わっていた者が、「この物件には価値がない」と言った物件ですけども、今ではこの場所に店を出したいという相談を週に1,2件いただいています。
 確かに、つむぎやの採算を考えると、ビジネス的には手を出さない物件ですが、先にお話しましたように、VRSは行政からの補助金で運営しているわけですから、このような物件でも活用できるんだということを証明していく必要があるわけです。
 採算度外視でこういう利用ができると示したおかげもあり、空き物件のオーナーさんからの相談も何件かいただいています。すべてがこちらで対応できるものでもないですが、つむぎやによるVRSのPR効果は非常に大きかったと思います。

◆Go To The Next

 来年4月からは、行政からの補助がなくなり、本格的に自立していく必要があります。
 その根幹こんかんのなすのは、やはりこの「つむぎや」です。その事業と絡めて、他からのオーダーの事業もしながら、自立化できる目途が立ちました。具体的な事業については、現時点ではお話できませんが、VRSのアドバイザーである嶋田洋平さん((株)らいおん建築事務所代表取締役)にも関わってもらえる方向で調整中です。

嶋田洋平さん

 こうして次のステップに移行できる目途が立ち、残りの事業もしっかりと取り組んでいかなければなりません。もちろん、これから始まる「ミライ・カガヤク・ワークショップ」であったり、「LOCAL CREATOR養成プロジェクト」であったり、また新年1月から始める予定の「バリュー・ライブラリー」であったりと、まだまだVRSの活動の幅は広げていく予定です。

◆持続した活動に向け

 VRSの活動に係る原資や、まちの遊休不動産の解消につなげていくため、「つばさ通りリノベーション実践塾」で試験的に実施した初期投資の補助金との連動が結構、スムーズに事業の立ち上げにいい方向で影響していることもあり、泉佐野市に相談したところ、早速、ふるさと納税のプロジェクトとして「古民家再生支援事業」として盛り込んでいただきました。

泉佐野市のふるさと納税のプロジェクト(抜粋)

 詳しくは上の画像をクリックしていただけるとリンク先に移動しますので、そちらもご覧ください。

 もうすぐ年末になり、多くの方々が年収が把握できる時期になり、その時期になると、ふるさと納税の書入かきいどきと呼ばれ、一年のうちでも、12月は結構な額の寄付金が入るそうです。もし、このnoteをご覧になられて、少しでも寄付してもいいかなと思っていただいた方は、泉佐野市へふるさと納税をしていただき、ふるさと納税の使い道を「(18)古民家再生支援事業」として書いていただけると、VRSだけでなく、古民家を活用して事業を展開したいと思っている方々への支援にもつながりますので、ぜひ寄付してください!泉佐野市外にお住いの方は、御礼の品もいただけ、2千円を超えた額が税額から差し引いてくれますので、下記のリンク先よりご覧いただき、寄付していただければと思います。

 ふるさと納税の仕組みは下記のリンク先からご確認ください。

 個人のふるさと納税以外でも、いま「企業版ふるさと納税」と言うものもあり、法人の場合はふるさと納税の恩恵を受けられなかったのですが、法的に御礼のお品は提供できないのですが、寄附金の9割を損金として経費算入できるようになったみたいで、こちらにもVRSの活動に係ることも取り上げていただいていますので、法人のご担当者の方も、ぜひこちらの制度をご利用いただけますよう、よろしくお願いします。(下の画像をクリックしていただくとリンク先に移動します。)

企業版ふるさと納税サイトでのVRS事業紹介

 今年も残すところ、1カ月を切りました。師走という言葉にあるように、「先生」と呼ばれる人たちが走り回る時期ともいわれています。忙しいのは嫌だと思う人もおられると思います。

ただ

こうして事業ができ、少しずつでもまちにいい意味での影響を与えてきている実感があると、忙しいながらも、心のどこかで「幸せ」を感じるところもあります。
 その幸せを実感させていただいたのは、つむぎやの物件を快く貸していただき、クラウドファンディングでは最後の最後というタイミングで、NEXTゴールという夢まで叶えていただいた、不動産オーナーがいたからこそ、こんな幸せを実感できるんだなと思います。
 次回は、つむぎやの不動産オーナーの方について書かせていただきます。

大家さん(イメージ)

 コロナウイルスも新株が日本でも発見されたそうですので、くれぐれもマスクと消毒の徹底と、帰宅後は手洗いうがいを忘れずに!

ウイルスを撃退(イメージ)


サポートしていただけると、モチベーションをもってnoteに取り組めます!(笑)