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朝令暮改をポジティブに捉えて働く
今日のイチオシおやつは「富有柿とアールグレイクリームのタルト」。
僕の記憶がたしかなら、社長は「柿のおやつはやらない」と言っていたはずだが。
結果的に予約をもらったり、SNS上で良いリアクションをもらったりできたし、なによりレパートリーが増えたのはいい経験値になったと思う。
(おかげさまで完売。ありがとうございました)
ところで、朝出した命令を夕方には翻すことを朝令暮改という。
僕が命令されたわけではないが、自らの宣言を翻した様は、朝令暮改だなと感じた。(「やりません!!!」ぐらいのあの否定から一転…)
受け取り方によっては、「なんていい加減な…」と思えてしまう。
その反面、ポジティブに見れば、フットワークが軽いともいえる。
上司が部下に、という文脈からすると前者、自分が自分自身に、というのなら後者だ。
夫婦2人の自営で良かったなと思うことのひとつは、容易に朝礼暮改が通る点。
2人だけなので上司も部下もない。
朝言って夕方どころか、朝翻ることもある。
決定がすべて自分たちの責任だ。
柿の話に限らず、扱わないと言ったコーヒー豆を仕入れたり、毎日つくると言っていたロールケーキをやめたり、これでいくと決めていた営業時間を変更したりしていることも朝令暮改といえる。
もちろん、一度宣言したことをやり通すのは立派なことだし、信用を得るという意味でも重要だ。
問題は、一度宣言してしまったからそれを続けなければならない、という思い込みにある。
そもそも何のため(目的)に宣言して実行(手段)したのか?
柿をおいしく下処理したことがないから、柿のおやつはやらない宣言をしたのなら、その課題さえクリアしてしまえば宣言を翻せばいい。
扱わないと言い切ってしまったコーヒー豆でも、時代のニーズや需要があるのなら一考するべきかもしれない。
毎日やると宣言したことが働き方を苦しいものにしているのなら、毎日やることに意味があるのか検討すべきだ。
宣言したことを実行したときに、これは違ったなと思うのなら、すぐに見直すべきだし、続けることによって取り返しのつかないことになる場合もある。
目的地から右に逸れてしまったら、どこかで左に戻らなければならない。
それを宣言してしまったからと方針を変えなければどんどん右へ逸れていくことになる。(左に戻るにしても相当な労力がかかることになる。)
自営にとって、朝令暮改とは自分自身への命令を翻すこと。
ポジティブに、フットワークは軽やかに。
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