見出し画像

メンテナンスとこだわりはセットで

今日は仕込みの合間に椅子の脚クッションを貼り替えました。

もうクタクタで、「お疲れさま」と思いながらの作業。

定休日にしかできないメンテナンスの一つです。


お店をやっているとよくわかりますが、人気席ができます。(おすすめ席はこちら、なんてやってないのに)

バスや電車がガラガラなときや座席指定無しのセミナーや講義室と一緒。

角席です。

それもお店の人からはちょっと見えにくい場所。(たぶん、安心感があるから)

お店オープンの13時になってから最初に来店されるお客様の80%以上がこの席を選びます。(常連さんの場合は「いつもの席」ですよね)


人気席は、椅子の脚クッションのすり減り方がすごいです。

一番最後に埋まるカウンター席の3倍ぐらい。

クッションがなかったらコンクリート造りの床で鰹節みたいに削られて、脚がなくなるんじゃないかと思うぐらいダメージがあります。


営業しながら聞き耳を立てていると、ダメージの程度が分かります。

もちろん聞き耳を立てるのはお客様の会話ではなく、環境音。


ギギー、ガー、ゴーーー。


座るとき、立つとき、自然と椅子は引きずられるので、コンクリートとの摩擦音が響くようになります。

これが結構うるさいです。(おかげで退店されるお客様に気づかないことはないのですが)

加えて、実際に自分でお客さんをしてみると椅子が動かしにくい。


正直に白状すると、わかってたけど貼り替えてませんでした。(すいません)

だって1日でベローンと剥がれる日があるんだもん。(だもん…)


冗談はさておき、営業当日というか24時間ぐらいでは脚クッションが定着せず、貼り替えられないということです。

だから定休日の昨日、思い切って全席をチェンジ。


お店をやっていて簡単ではないなと感じているのが、こうしたメンテナンス。

いいなと思って扱った椅子だけど、いざカフェとして使い始めるとなかなかに脚先に負担がかかる。

たぶん、脚がアイアン製であればメンテナンスをそれほど気にせず扱えたと思います。

ただ、お店のコンクリート部分の占める割合とのバランスで、アイアン家具が多いとクールすぎるので、やはり木製の温もりは外せません。

扱いたいものはメンテナンスとセットで考えるのが大事です。


定休日明けの椅子の動きはかなり滑らかで、音も静かなはず。

細かすぎる変化ではありますが(笑)、良い時間を過ごしてもらうために必要なこと。

そこでお客様にお願いしたいことがひとつだけあります。

息を潜めて席を立たれると気づけないかも知れないので、くれぐれも気配だけは消さぬよう…。


土曜日からもまた、よろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?