時間を味方に楽しむコーヒー
ラムレーズンはなぜあれほど魅力的なのか。
ラムとレーズンを別々に口にしてもあの深みは感じられない。
唯一の問題は、ラム酒にレーズンを漬け込んで長い時間またなければならない点。
だからこそ、期待という調味料が効果的ともいえる。
コーヒーにも時間経過によって新しい価値が生まれるものがある。
水出しコーヒーは抽出に数時間を要する。
注文を受けてから「数時間お待ちください」という商品の提供は現実的ではないので事前の仕込みが必要だが、その分、香りがしっかり溶け込んだ雑味の少ない水出しコーヒーができあがる。
コーヒー生豆のオールドビーンズは、温湿度管理された保管庫で10年以上のエイジング(熟成)が必要。
通常のコーヒーとは異なる独特の香味を生み出してくれる。
一度飲ませてもらったことがあるが、そのときはヨーグルトのような風味があってかなり衝撃だった。(※あくまでその豆に限っては。)
もしどこかで見かけたら、ぜひ飲んでみてほしい。
物理的に時間を要するものもあるが、よくよく考えてみるとコーヒー自体が時間経過を楽しめるものだと感じている。
ニュークロップのコーヒー生豆と1年経過した生豆でも味わいは異なるし、
焙煎豆も焙煎直後と経過時間(日数)によって味わいは異なるし、
淹れたてと温度が下がったコーヒーでも味わいは異なる。
保管の仕方さえキチンとしておけば、経過時間すら味方にして楽しめるコーヒーの話。
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