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ごめんねの散歩

できない約束はするべきじゃない。
わかってる。

君たちを喜ばせたくて、つい言ってしまった。親を16年やってるとキミたちが「こう言ったら喜ぶ」ってのはだいたいわかるから。朝の時点では、ランチを買いにカフェ街へ出かけられると思ったんだ。

ごめんね今日は行けなくなった、と言ったときのキミたちの顔。「いいよ、忙しいんでしょう」と聞き分けの良い返事をする娘と、「なんでだよう…」と見るからにしおしおになってゆく息子。ごめん。

せめて散歩にと、日が傾いた頃にコンビニめがけて二人を連れ出した。

「お母さん、行けない時はさ、あんな約束しちゃだめだよ。弟くんがっかりするじゃん。かわいそうじゃん」

う、ごめん。

娘は弟が弟がと言うけれど、明らかに機嫌が悪い。午前中はそれを楽しみにして勉強してたよね、ごめん。息子はというと、コンビニでおやつというだけでもうすっかりご機嫌になっている。

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クーリッシュ飲みながら散歩して、誰もいない公園に寄った。


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「目、やろう。目」

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娘の機嫌もクーリッシュで直ったようだ。

子どもたちがくすくす笑いながら遊ぶ姿を見ていたら、私も嬉しくなって一緒にブランコに乗った。あら、尻がなんとなくきつい。最近のブランコって小さいんだね?


息子が靴飛ばしをやり始めたので、私と娘も参加。

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こんなことして遊んだの何年振りだろう。けっこう飛ぶねえ。これはね弧の動きを利用するのがコツです。大人げなく、勝つ。
「母ちゃんが子どもみたい~」と息子がえびす顔で笑う。
「いつもじゃん。うちで大人っぽいのはお父さんだけ」とクールな娘。

どうやら私は、息子より大人で娘より子どもらしい。
父 > 娘 > 母 > 息子
こんな?


ほんの数十分だけど、外に出てきて良かった。

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「お母さん、ジャンプするから写真撮ってよ」と娘。
よくあるあの、映えジャンプ写真?
腕をギュイーンと万歳して、真上に飛ぶ写真でも撮るのかと思ったら。


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なんだそのへっぴり腰。



★★★


3月中旬から休校は2カ月経過。リモートの呼びかけがヒートアップするほど夫は忙しくなっている。私はというと、リモートの方が仕事がはかどる人たちが仕事相手だったようで、いつもより進捗がスムーズ。レスポンスが早くて焦ることさえある。こんなご時世でも、今のところ仕事があるんだから有難い。いつまでこの調子でいけるかな。

子どもたちは粛々と課題を片付けている。ゴールデンウィーク前までは友人と公園で遊んだりお喋りしていたけれど、連休に入ってからはそれも無くなった。しかし、今のところさほどイライラすることもなく、何とか毎日をやり過ごしている。こちらも、いつまでこの調子でいけるかな。

こんな毎日なので、なんとなく一日に一度散歩に出るのが日課になった。自転車ではなくのんびり歩くと、子どもたちがよく喋るので楽しい。取り留めない話を聞いて笑うと、先の見えない不安が少しだけ薄まる気がするのだ。



★★★

sakuさん#noteリレー  企画に参加しています。


前走者はルミさん! 
私がもらったお題は【ハマっていること】でした。もっとキレキレなハマりものを期待されていたかもしれませんが、なんとなくの習慣である散歩が、軽く中毒になっているかも…ということで。お天道さんに当たりながら子供たちと歩くことで、私はだいぶ気が晴れているようです。

私はルミさんの文章が大好きです。ホッとするんですよね。でもこちらのnoteを読んでルミさんのあったかーいコメントや文章は、「心配性」が起因なのだなあと…。もっと肩の力抜いてくださいね。

そして次のバトンは、岡山の期待の星アルマジロ武田くん
渡すバトンは【岡山】
岡山暮らし5年目(確か)、岡山という土地で何を思っていますか?

彼のこの東京旅情note、ぜひ読んでください。ゆったりと東京散歩をした気になれます。あ、散歩繋がりだ。




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