見出し画像

#20200623 『プペル人形劇団』

おっす!

くにです!

番外編として「西野亮廣エンタメ研究所 過去記事投稿」をしています。


今回は、
「プペル人形劇団」という記事です。

5分で読めます

キンコン西野亮廣さんが運営するオンラインサロンの記事は、過去1年以前のものは基本シェアOKとなっています。

※記事の振り返りや、オンラインサロンではどんな記事が毎日投稿されているのか気になっている方に向けて配信しています。

※僕が配信している「人生これかラジオ」というラジオ番組でも朗読版として投稿したものを、こちらのnoteの最後に掲載してますので、読む時間がないという方は、ラジオも活用ください。


【2020年6月23日投稿記事】 著者:西野亮廣

さて。

今日は『プペル人形劇団』について、お話ししたいと思います。
2日くらい前に投稿した記事の続報なので、まだ読まれていない方は、2日前の記事を先にご覧ください。
 
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 「立ち上げ時」に生まれたエネルギーを無駄にしない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


これは、すべてのサービス業に通ずることだと思いますが、あらゆる業務の中で最もコストがかかるのは「最初」。

エネルギーを発生させる時です。


自転車でも自動車でも、【1速】の「ドッコラショ感」は半端なくて、ここで生まれたエネルギーを殺さない為に、技術者がアレやコレやと試行錯誤を繰り返し、「エネルギー伝達効率(伝達力)」の向上に努めています。


これは、自転車、自動車、スポーツ、サービス業…すべての運動の絶対ルールです。


ところが。


「副業」「複業」が叫ばれる中、いろんな会社や表現者が、様々なプロジェクトを掛け持っていますが、よくよく見てみると、別々でプロジェクトを立ち上げてしまっていて、それらのプロジェクトが連動していないことが多かったりします。


すべてのプロジェクトを【1速】で走ってしまっていて、要するに「立ち上げ作業」ばかりやっている状態です。


これだと、プロジェクトを複数掛け持っている意味がないんですね。
逆にコスパが悪いんです。


生んだエネルギーは伝達することで初めて大きな意味を持ちます。


時間は有限なので、チーム全体の結果として見たときに(俯瞰で見たときに)、「伝達できない企画」は捨てなきゃいけないんです。


ここで判断が若干難しいのは、逆算して、最初から「伝達できそうなプロジェクト」ばかりを選んでいると、どうにもこうにも「こじんまり」してしまいます(※そもそも、そんな予定どおりにコトは進まない!)。


まずは「夢中になれるプロジェクト」と向き合って、しばらく経ってからそのプロジェクトを見て、「他のプロジェクトと連動させられるか、否か?」で(後から)取捨選択するのがイイのかなぁと個人的には思っております。


そんなこんなで僕は、「世界観」と「宣伝」と「お金」のエネルギーの流れを可視化した『シナジーマップ』というものを常に描いていて、「それぞれのプロジェクトが、他のプロジェクトにどのような影響をもたらしているのか? はたまた、もたらしていないのか?」を確認しています。
 
   
━━━━━━━━━━━━━━
▼ セカンドプレイヤーの創造
━━━━━━━━━━━━━━
 

『人形劇』を作る時に、最初に考えたのは「プレイヤーを増やす」ということでした。

※ちょっと、ややこしい話になるので、ここから40秒だけ頑張って聞いてください。


『プペル人形劇団』は、国内外を転々とする予定なのですが、その時、作品と共に国内外を回る専属スタッフを付けてしまうと、「プレイヤーの人数=専属スタッフの人数」なので、つまりプレイヤーの人数が増えないんですね。


プレイヤーの人数を増やす方法は一つです。



「『組立式の美術セット』&『人形』と『音源&プロジェクションマッピング』を各地域に配送して、各地域のスタッフにプレイしてもらう」です。


アナログ推しの西野が「プロジェクションマッピング」を選んだ理由は、「照明」を丸投げにしてしまうと、地域によって、クオリティーの差が出すぎてしまうからです。


音源をパッケージ(台詞やBGMがすでに入っている)にした理由も同じです。


こうすることで、『プペル人形劇団』のキットが送られてきたスタッフがやる仕事は、以下の二つになります。


①美術セットを組み立てる
②死ぬ気で練習して、人形を操る


どう考えたって、難しいのは②で、②に必要な人数を増やせば増やすほど、難易度は高くなり、「やりたい!」という人が減り、プペル人形劇団の回転率が落ちるので、台本を書く段階でプレイヤーの人数を減らしておくことが大切です。


そうすることで、『プペル人形劇団』の(セカンド)プレイヤーが増えるわけですね。


幼稚園の先生が死ぬ気で練習してたら最高。

#天才と呼んでもらっていいですよ
 
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 『プペル人形劇団』の相乗効果を設計する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ここで、冒頭の『シナジーマップ』の話に戻ります。


やはり、『プペル人形劇団』も単体で動いてしまっては、意味がありません。


『プペル人形劇団』が別のプロジェクトにプラスの影響をもたらしていれば、西野は余計に『プペル人形劇団』に力を注ぎますし、ついでにいうと、「プラスの影響をもたらしている別のプロジェクト」から応援もしてもらえます。


というわけで、さっそくニューヨークのブロードウェイチームに連絡し、ミュージカル『Poupelle of ChimneyTown』の楽曲をお借りすることにしました。


『プペル人形劇団』の音楽は、ブロードウェイの楽曲を使用します(贅沢!)。


そうすることで、ブロードウェイの宣伝になるし、『プペル人形劇団』で、その音楽に触れた子供達&親御さんが、いつか、ブロードウェイ版のプペルを見た時に「本物だー!」と感動することができます。


「本物を『本物』にする為には、事前にコピーを売っておかなくちゃいけない」という話です。


美術監督は只石さんに丸投げして、マリオネットの制作はオレンジパフェさんに丸投げしました。


『プペル人形劇団』の初回公演の会場もサロンメンバーさんが運営されているスペース(経堂)をお借りすることが決まっています。
#仕事が速い男
 

んでもって、どうせ集客をするわけですから、『プペル人形劇団』の会場の2階スペースで『えんとつ町のプペルVR』をやります。


もちろん、グッズコーナーで絵本を売ります。


そんな感じで、せっかく生み出すエネルギーを殺さないように、キチンと『シナジーマップ』を描いていて、エネルギーを伝達していきます。


今日のポイントは二つ。

『セカンドクリエイターの創造』
『エネルギーをキチンと伝達する』


とっても大切なポイントだと思うので、参考にしてもらえると嬉しいです。


現場からは以上でーす。

「夢中になれるプロジェクト」と向き合って、「他のプロジェクトと連動させられるか、否か?」で取捨選択する、プレイヤーを増やす、エネルギーの伝達を考える。

初動にエネルギーを使うのに、立ち上げ作業ばかりやっているという状況は僕も心当たりがあります。

「本物を本物にするためには、事前にコピーを売っておかなくちゃいけない」なるほど、勉強になります。


今回も最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます。

こちらの記事がたくさんの人に届くようにシェアしていただけるとうれしいです。

スキやフォローをして頂けると、飛ぶように喜びます!


したっけねー!

■西野亮廣エンタメ研究所(オンラインサロン)
入会ページ


■西野亮廣さんのおすすめ著書

◎新作「みにくいマルコ〜えんとつ町に咲いた花〜」
発売中


◎革命のファンファーレ


◎えんとつ町のプペル



■「人生これかラジオ」にて過去記事放送中

◎人生これかラジオ「stand.fm」


◎人生これかラジオ「Apple Podcast

◎人生これかラジオ「himaraya

作成者
くに


#西野亮廣エンタメ研究所 #オンラインサロン #salon .jp/nishino
#キンコン西野 #過去記事朗読 #人生これかラジオ #シナジーマップ
#ビジネス #えんとつ町のプペル #アフターコロナ

サポートよろしくお願いします。サポート頂けたら、おしゃれなカフェでコーヒーを飲んでホッコリします!