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#20201106 『地上戦を制する』

おっす!

Webクリエイターのくにです!

番外編として「西野亮廣エンタメ研究所 過去記事投稿」をしています。


今回は、
「地上戦を制する」という記事です。

6分で読めます

キンコン西野亮廣さんが運営するオンラインサロンの記事は、過去1年以前のものは基本シェアOKとなっています。

※記事の振り返りや、オンラインサロンではどんな記事が毎日投稿されているのか気になっている方に向けて配信しています。


【2020年11月06日投稿記事】 著者:西野亮廣


さて。

今日は『地上戦を制する』というテーマでお話ししたいと思います。

今日の記事は、オフラインでお店を持たれている方の参考になる内容になるような気がしています。
#知らんけど
※記事の前半は「おさらい」として、昔話した内容です。

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▼ 「確実に負ける方法」を炙り出す
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「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」(by 野村監督)とは、よく言ったもので、失敗する人というのは「確実に負ける方法」を能天気に選びます。


僕らは今この瞬間に「確実に勝つ方法」を選ぶことはできませんが(極めて難しいですが)、「確実に負ける方法」をリストアップすることは可能です。


リーダーの仕事は、「確実に負ける方法」をリストアップし、それらを選択肢から排除するところから始まります。

15年前の話です。

『はねるのトびら』という番組が毎週のように週間最高視聴率を叩き出していた頃…その裏では、キングコングおよび西野亮廣のライブの集客力がジワジワと落ち始めていました。


ライブにお客さんが呼べなった芸人は、つまるところダイレクト課金がとれないわけですから、広告費に依存した活動を強いられてしまいます。


そこで求められるのは「一人でも多くの人に見られること」であり、「テメエが表現したいモノ」は二の次。


その生活は、僕が子供の頃に夢見た芸人像ではありませんので、テレビの世界から軸足を抜いた瞬間から、マスを狙うのは一旦後回しにして、「もう一度、自分のファンをキチンと作ること」に尽力しました。


他の誰よりも一対一のコミュニケーションを繰り返し、単独のトークライブだと2000人を超えるお客さんが呼べるようになった頃、上を見たら、集客ができなくなった先輩芸人がたくさんいることに気がつきました。


『はねるのトびら』の僕はパス回しに終始する役割を担っておりましたので、「西野は面白くない」とよく言われました。


それがキングコングや西野亮廣の集客力の低下に繋がっているものだとばかり思っていましたが、どっこい、テレビでドッカンドッカンと笑いをとっている先輩方のライブは空席だらけ。


この時、笑いの量(コンテンツ)と集客力が単純な比例関係には無いことを実感しました。

どうやら、ここは「コンテンツの質を上げるだけでは食っていけない世界」だそうです。

その時、参考にさせてもらったのが『宝塚歌劇』です。

2000人~2500人キャパの劇場を連日満員にしているモンスター集団です。
目をつけたのは彼女達の活動を支える“クローズド”の私設ファンクラブの存在。


皆で『宝塚歌劇』の未来を考え、スターを育て、スターへと成長していく過程をエンタメとし、そして時々、団員などが参加する『お茶会』があります。


んでもって、ファン同士の会話に「今度は一緒に宝塚に行きましょう」が生まれ、『宝塚歌劇』のコンテンツ(歌や踊り)の中に、「一緒に行く○○さん」が追加され、この瞬間、集客力が伸びます。


もう皆様お察しのとおり、ほぼ「オンラインサロン」です。

『宝塚歌劇』もまた、お客さん同士の繋がり(コミュニティー)がコンテンツを育て続けていたわけです。


一方、お笑い芸人にはこれがありません。

お客さんと膝を突き合わせて飲む芸人は「ヨゴレ芸人」としてカウントされ、芸人仲間から白い目で見られてしまいます。


ですが、コミュニティーを持たないコンテンツが廃れていくことは歴史が証明しています。

唯一、コミュニティーなどを持たなくても活動を続けることができた時間が「テレビ全盛期」です。が、見誤ってはいけません。


テレビ全盛期は、エンタメ史で見ると「ボーナスタイム」で、その時間を基準に活動を設計してしまうと、必ず墓穴を掘ります。


歴史上、あらゆる表現活動は「コミュニティー」が活動母体となっており、これは飲食店や床屋さんといった実店舗系のサービス業も同じことが言えます。


ここから逆算するに、僕ら(サービス提供者)は、サービスを提供する際は、「お客さん同士が繋がるように(コミュニティーに発展するように)発信すること」が重要になってきます。


「B(企業)toC(消費者)」よりも、「BtoC&C」のイメージです。

「C」は、別の「C」の集客装置になりうるので、「C」と「C」を出会わせた方が強い。


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▼ 西野亮廣の失敗と改善
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さて。映画『えんとつ町のプペル』の広告戦略の話です。

「クラウドファンディングを活用したオンラインムビチケの販売」といった空中戦は引き続き、ゴリゴリやります。


昨日、スタッフから「『鬼滅の刃』に競り勝ちたいですね」と言われたので、「バカ野郎。『鬼滅の刃』相手に競り勝ってたまるか。圧勝するんだ」と注意しておきました。
#鬼


空中戦を制したところで、僕らはまだまだ弱小チーム。

「インターネットなんて、ほとんどの人が見ていない」という前提で、打ち手を選ぶべきで、インターネットを見ない人達に見つかる為には、やっぱり地上戦は無視できません。


『選挙』が最も分かりやすいですが、地上戦を甘く見積もっている「ネットに強い立候補者」は、いつも敗北しています。


スマホで選挙活動の一連の流れを見ていて、「あれ?思ったよりも票が伸びていない」と、その結果に驚いた経験が皆様にもあると思います。


どうやら僕らは、ネットの力を過信するきらいがあるようです。

そこで、映画『えんとつ町のプペル』は各地域で新聞広告(もしくは折り込みチラシ)を出すことに決めました。


この判断に「え? 今どき、新聞なんて誰も読んでないよ」という感想を持たれた方もいらっしゃるかもしれませんが、それはネットリテラシーが高い人の思考で、うちの父ちゃんと母ちゃん(兵庫県川西市)は、今も毎日新聞を読んで「気になる折り込みチラシ」があれば、残しています。


新聞広告は、その人達に届けることを目的としているわけですね。

そんなこんなで、以前、サロンに投稿した記事の中で「全都道府県で新聞広告(もしくは折り込みチラシ)を出そう!」と書かせていただきましたが……たぶん、あれは僕が間違ってました。


メッチャごめんなさい。

新聞広告(折り込みチラシ)は、「BtoC」のマーケティングで、それでは、お客さん同士が繋がることはありません。


映画の集客のことを考えるのであれば、映画の内容以外にも「映画を観に行く理由」があった方がイイに決まっていて、その時、「お客さん同士を繋げる」が重要になってきます。


以前、YouTube講演家の鴨頭さんから「僕は西野亮廣を応援することを決めたので、どう応援されるのが嬉しいか、正直に言ってください。それをやります!」と言っていただきました。


「応援のミスマッチを防ぐために、もう全部教えてくれ!」と(笑)
応援される側の人間が、ここで変に遠慮してしまうと、わざわざ時間を割いて応援してくださる方の苦労を無駄にしてしまいかねないので、「映画『えんとつ町のプペル』のポスターをダウンロード&プリントアウトして、お店や会社に貼っていただけるのが僕は一番嬉しいです!」と正直にお伝えしました。


おそらく、このサロンの中にも「西野の挑戦を、プペルの挑戦を応援する!」と思ってくれている人が100人ぐらいはいるハズで……
#知らないけど


その方々に向けて僕は「こういう応援をしてもらえるのが一番嬉しい!」と正直に白状し、助けを求めた方がいいと思っています。


僕が今一番嬉しいのは、「映画『えんとつ町のプペル』のフライヤーをダウンロード&プリントアウトして、“ポスト投函OKの住宅”に、ポスティングしてもらうこと」です。


その際、各県人会(各地域)で、「手分けしてポスティング&ジョギング大会」みたいなものを開催していただけると、広報活動の過程で、コミュニティーが生まれるので、尚嬉しいので、絶対に宜しくお願いします。
#丸投げ


「サロンメンバーの皆で手分けをポスティングをして、ポスティング終わりで、サロンメンバーさんの店に集まってランチをする」みたいな文化に発展すればいいなぁと思っています。


今日は、「コミュニティーが生まれるように広報活動を進めた方がいいよね」という話と、「応援をのミスマッチを防ぐ為に、手伝って欲しい内容を正直に伝える」という話をさせていただきました。


まだナイショですが、映画『えんとつ町のプペル』のムビチケ前売券の販売枚数は今日の時点で「18万7416枚」です。


ブッちぎります。

応援宜しくお願いします。

現場からは以上でーす。


今回も最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます。

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したっけねー!

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作成者
「くに」
https://html.co.jp/kunikuni0843

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