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出雲神話3~神生み神話~

イザナギ・イザナミの時代。

人々は土器を作り、料理をするようになりました。土器があるという事は煮物料理ができるということ。焼き料理に比べて、栄養を余すことなく摂取することができ、さらに体を強く、頭を賢くさせていったのでしょう。土器を作る技術は、土偶などの祭具を作る事にも影響を与えていきます。

縄文時代は今から1万3千年前とも1万6千年前とも言われています。どちらにしても氷河期が終わりを告げた時代から隆盛した文明。一番早く花開いた文明であるのに、なぜ日本の教育ではインダス・メソポタミア・エジプト・中国を世界四大文明として教えているのか。

日本が一番古い文明であるのに。
都市伝説の人々もカッパドキアやアンデスが最古だとしている。これでも1万2千年前の遺跡。

氷河期の終了によって海水面が世界的に上がってしまい、日本が大陸から離された時代。日本にとどまったイザナギ・イザナミは何代にわたって統治したのでしょうか。

当時の日本の人口は30万人、平均寿命は14歳だったと考えられています。(※全員が14歳頃で死ぬということではなく、平均値がそうなるという事です)

10代?100代?それとも1000代?
日本に統治者がいる事を証明する文献は、西暦3世紀になって魏志倭人伝の中にようやく登場します。縄文文明が始まってから1万4千年くらいが経過している事になります。この時は何代目のイザナギ・イザナミだったのでしょう?


古事記に見える神生み神話

日本の島々を生み出した「国生み」の後、イザナギ・イザナミは17柱の神を生みだしました。そしてこの誕生にはミトノマグワイという儀式を用いたとされ、神話の中において初めて男女の性交があったことを伺わせます。つまり人間っぽいのです。それでは誕生した順番を見てみましょう。

住居に関わる7柱の神
大事忍男神(おおことおしお)
石土毘古神(いわつちびこ)
石巣比売神(いわすひめ)
大戸日別神(おおとひわけ)
天之吹男神(あめのふきお)
大屋毘古神(おおやびこ)
風木津別之忍男神(かざもくつわけのおしお)

まずは住居を整備したということなのか。住居を整備するのに尽力した人々なのか。当時の家を構成する素材や、家を吹き飛ばす風から守る神などの意味が考えられる。

水に関わる3柱の神
大綿津見神(おおわたつみ)
速秋津日子神(はやあきつひこ)
速秋津比売神(はやあきつひめ)

海の神、そして川の神が登場。アキツヒメはお祓いの神様として、現代でも祝詞にも詠まれていますね。

大地に関わる4柱の神
志那都比古神(しなつひこ)
久久能智神(くくのち)
大山津見神(おおやまつみ)
鹿屋野比売神(かやのひめ)

大地を作る神々。風の神、木の神、山の神、野原の神という順番に誕生。

生産に関わる3柱の神
鳥之石楠船神(とりのいわくすふね)
大宜都比売神(おおげつひめ)
火之夜芸速男神(ひのやぎはやお)

漁業に関連した船の神様、農耕・採集を思わせる穀物の神様、最後に製鉄や調理に関係する火の神様が誕生。

そして火の神を生んだ時の火傷が原因となり、イザナミは崩御したとあります。妻を失った悲しみから、イザナギは息子である火の神を斬殺したのでした。。。

死に瀕したイザナミは、もがき苦しみながらもまだ神を生みだしています。

イザナミの嘔吐物から誕生した2柱の神
金山毘古神(かなやまびこ)
金山毘売神(かなやまびめ)

イザナミの大便から誕生した2柱の神
波邇夜須毘古神(はにやすびこ)
波邇夜須毘売神(はにやすびめ)

イザナミの尿から誕生した2柱の神
弥都波能売神(みずはのめ)
和久産巣日神(わくむすひのかみ)

製鉄の神様であるカナヤマ、土の神様であるハニヤス、最後に泉の神様が誕生。さらに火の神を切り殺した際に飛び散った血が16の神様を誕生させたり、イザナギの持っていた剣にも神様としての名前があったり。数えだしたらキリがありません。

これらの記述は古事記を書いた奈良時代の人々の神様観念であったり、奈良時代から古代を想像したりという目線です。

そして一番大事な事は、権力争いに勝つために、自分たちの先祖を古事記に登場させたという事でしょう。

古事記が編纂された時代は皇位継承権をめぐって数々の騒乱があった頃。国を平定させるため、様々な豪族が地位を確立させようとしていたのです。そういう意味では神様の正体に迫る事は、スピリチュアルな事ではなく、先祖がいかに国を統治してきたかという人間ドラマが見えて来ます。

まあ、それはタブーなのかもしれませんが。

人類の移動

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ミトコンドリアDNAを辿っていくと、ホモサピエンスの母はアフリカで誕生した一人の女性にたどり着きます。ミトコンドリアDNAは母からしか遺伝しないという特性から、彼女をミトコンドリア・イブと名付けたのでした。

そのDNAの移動を見ていくと、アフリカから移動した人類がエジプト~メソポタミア~インダス~黄河という順に文明を作った様に見えがちです。今から1万6千年前にモンゴロイドは南米にまで到達しているのですが、世界最古の土器は日本から出土していることを考えると、人類の移動と文明の発達はイコールではないという事が言えます。

イザナギ・イザナミがアフリカから日本へ移動する際、途中で別れた家族たちはエジプト・メソポタミア・インダスに定住し、移動を続けたものはアラスカ・アンデスまたはオーストラリアへと移動していったのでしょう。ルーツを辿ればみんな家族と言えます。

シュメール人とメソポタミア

チグリス・ユーフラテス川流域(現在のイラクあたり)にできたメソポタミア文明。最初に開拓したのはシュメール人と言われています。シュメール人がメソポタミアに文明を築いたのは、日本に縄文文明が始まってから1万年後の紀元前4000年頃。

シュメール人はどこから来たのかは民族学的な答えが出ておらず、どこから来たのか不明。人類の移動の歴史を考えれば、アフリカから出発してたどり着いたのは確か。

旧約聖書によれば、バビロニア(シュメール人が開拓した場所)を出発したアブラハムはカナンの地を目指した。その孫のヤコブは神からカナンの地を与えると託宣を受け、その地をイスラエルと改名した。

その子供たちは12人いたが、エジプトに移住をしたのが災いし、エジプトにて400年間も一族は奴隷となる。その後、一族に生まれたモーセが導いてエジプトを脱出。その時、神様の名前がヤハウェであることが明らかになります。ユダヤは一神教。神が世界を作り、人間を作ったという神話。

その神話の舞台のイスラエルには、日本でよく目にする紋章が刻まれているのです。

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写真:イラクのイシュタル門
※Photographer: ALE! -  from wikipedia:en. 

ヘロデ門

写真:エルサレムのヘロデ門
Photographer:Vera Maximo - from Googlemap

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写真:靖国神社

そうです。菊の十六花弁紋。
日本の皇室は菊紋を使用します。しかも16花弁紋と決まっています。不思議なことにメソポタミア、つまりユダヤには日本の皇室と同じ紋章を使う文化があるのです。

日本では菊でも、これらの地域では太陽の紋章とされている。

旧約聖書によると、ヤコブの子孫12人はそれぞれが別々の家系を名乗っている。イスラエル12支族である。

イスラエル12支族
アシェル族、エフライム族、ガド族、ベニヤミン族、イッサカル族、ルベン族、マナセ族、ダン族、ナフタリ族、ゼブルン族、ユダ族、シメオン族

モーセの導きによってエジプトからイスラエルに帰還した彼らは、ダビデ王のもとで統一王朝を築き、ソロモン王の死後分裂。2支族が治める南王国ユダと10支族が治める北王国イスラエルに分かれた。そして北王国はアッシリアに滅ぼされ、捕虜となり、その後は行方が分からなくなった。

ベニヤミン族・ユダ族が治める南王国ユダは、エルサレムに首都を置いていた。紀元前930年のことである。日本は縄文時代晩期。紀元前722年に北王国が滅ぼされたあと、南王国も紀元前586年にエルサレム神殿が破壊され、バビロニアへ捕虜として連行されていった。この人々はユダ王国の移民という意味でも、ユダ族の子孫という意味でもある、「ユダヤ人」と呼ばれるようになった。

先に滅ぼされた北王国の人々は「失われた10支族」とされ、行方が分からなくなった。恐らく失われた自身の信仰を守るため、世界中に散らばったと考えられます。


日ユ同祖論が表す通り、現代の日本語とヘブライ語にはあまりに共通点が多い。三種の神器もお神輿も相撲もユダヤにはある。その半分は消息を失ってしまった。彼らはどこへいったのか。数々の共通点は何を示すのか?

菊の十六花弁とは、日本から16方向へ神が移動したという「日本中心の歴史観」を示す伝承が竹内文書にはある。

でも逆に、日本に16方向から民族が移動してきた歴史を象徴しているとしたら!?神生み神話にて誕生した17柱の神様は菊の紋章と因果関係があるのかもしれない。

シュメールは神生み神話の中に登場するカミに数えられるのだろう。シュメール人の移動は弥生時代に影響してくるのだ。

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