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質問したい人と、聞いて欲しい人。

いつからだろう。
多くの人の前で話すのに緊張しなくなったのは。


お呼ばれして、全国の地方を回る。会場には数百人の人が話を聞きに来てくれる。多い時も少ない時もあるけど、「はじめまして」の人にたくさん会う。

わたしが今まで考えてきたことや体験してきたこと、できるだけその場にアレンジして「伝われ!」って気持ちで話す。この言い方なら伝わるかな、こういう順番ならわかってもらえるかな。そんな試行錯誤は疲れるけど、心地良くもある。

だから、会場からの質問はとても嬉しい。的外れでもいい。今のその人に届いている何かを知ることは楽しい。きてよかった。一生懸命話してよかった。そう思う。


だけど、質問の中には、質問じゃないものも多い。
彼の中に、わたしたちはいない。
わたしたちがいなくても、彼は同じ話をするだろう。
それは、独り言と何が違うんだろう。
とても虚しくなる。

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210字

「6歳のぼく」を置いてきてしまった僕が、そのズレを自覚し、表現し直していく場所です。 特にリター…

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