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子供の「なんで1日が終わるの!」に対する答えは、ギュッと抱きしめること。

14時位から子供が喚く。

「なんで1日が終わるの!」

わーわーと喚き散らす。
もうとどまることを知らない。
はじめのうちこそ

「それはね、地球が回ってて...」

のように説明していたが、それに納得することはない。

「なんでなんでなんでなんでーーーーーー!!!!!」

気が狂いそうになる。
いやもうほんと勘弁して。
ちょっと落ち着いたかと思ったら、1時間おきにこの「なんで」が続く。


普段、彼はとても理知的である。
「パパ、仮説があるんだけど」とか話しかけてくる。

そんな彼がこの「なんで1日が終わるの!」だけは止まらない。


ふと、彼がほしいのは「なんで1日が終わるの」に対する答えではないんじゃないかなって思った。

彼はただ、今日という一日が終わってしまうことが寂しい、それだけなのかもしれない。


そんな彼が愛しくなって、ギュッと抱きしめた。
「寂しいよね」って言いながら。



抱きしめたからといって完璧に「なんでなんで」がなくなったわけではない。だけど、いつもより落ち着く時間が早くなったように感じる。

彼が本当にほしかったのは「なんで1日が終わるの?」に対する答えではなく、ただただ「寂しい」って気持ちを受け止めてくれる人だったのかもしれない。

おあとがよろしいようで。

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