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【当事者研究】日記を書いてみる実践

日記文化の布教に努めておられる工楽ノ佑さん に触発されて、日記を書いてみることにしました。

ふだん、自分の活動記録や、内省的な文章を書くなどはしているけれど、工楽ノ佑さんの仰っていた「日記としての日記」?とは違うので、改めて日記を書くという行為を前に、少しわくわくしている。
でも「これも立派な当事者研究の一環といえるでしょう」ということでタイトルに【当事者研究】とつけてしまったので、すでに真正な日記とは呼べない気もするけど……、まあ、いいでしょう。
せっかくなので、工楽ノ佑さんと交流のあった日の日記を書いてみることとします。
「過去に遡って書く」、これもまた邪道な気がするが……まあいいでしょう(なるべく自分に優しく生きていこう!)。

で、ここからが日記です↓


2024年1月31日(水曜日) 曇りのち小雨

朝、目覚めるも、なかなか布団から出られない。最近はずっとこんな調子で、これは自分の抑うつ症状が重いことを表している、と解釈しつつも、「怠けてるだけだろ!」という心の声に、気が重くなりながら、3時間近く寝たり起きたりして、悪夢を見る、といういつものパターンを過ごす。
仕事の依頼が来ていたため、小一時間、パソコンで仕事をする。作業が終わらないうちに約束の時間が来てしまう。
そう、今日は相棒のMCタケ坊と一緒にやっているwebラジオ「限界ラジオ」、その収録に工楽ノ佑さんが初ゲストとして来てくださることになっているのだ。

その約束の時間が迫る中、終わらない作業。「すいません、遅れます」という連絡を送ろうかな……と考えていたところに、タケ坊から「すいません、30分遅れます」的な連絡が来る。そこで「実は私も遅れそうで……」とは送らず、ただシンプルに「了解!」と返事をする。自分も責任の一端を負うことは敢えてしない自分という人間の貧しさを感じながらも猛スピードで作業を続ける。
が、結局、30分を過ぎても作業は終わらず、「すいません、ちょっと談笑しててください」と、すでにオンライン上に集まってくれているタケ坊と工楽ノ佑さんを待たせるはめに……。人としてダメな行為だけど、タケ坊と工楽ノ佑さんは優しいので許してくれる、という心の甘えがあるので、あまり罪悪感を持たずに二人を待たせる。(ダメじゃん……)

「10分で終わります」と言っておきながら結局は15分ほど待たせて(一番嫌なパターン……)、ようやく収録がスタート。
話しやすい二人なので、リラックスして楽しく雑談できた。「だめだ、この三人、永遠に会話が終わらない」ということで、きりのよいところで収録を終える。
このラジオは、NPOあるの活動の一環としてやっているものだが、タケ坊のおかげでいい感じに楽しく継続できており、今回はゲストを迎えるという形でさらに発展することができた。
タケ坊にも工楽ノ佑さんにも、しみじみと感謝。

それにしても、工楽ノ佑さんが、あまりにも頻繁に風邪をひいているようなので、ちょっと心配になり、あれこれと騒いでしまった。工楽ノ佑さんにはかえって気を遣わせてしまったかもしれない。気を遣うことで相手にさらに気を遣わせてしまいそのことで自分がまた気を遣うというループ、あるよね。
そんなわけで少し「あちゃー」感を覚えたものの、それはもとを辿れば優しさから生まれている現象なので、まあ、いいでしょう。LOVE & PEACE。

その後、オンラインでマインドフルネスのプログラムを受ける。
ラジオの収録によって自分の覚醒度が上がっているのを感じたりしながら、マインドフルな時間を過ごし、先生と対話した。

夕方、友人とご飯を食べる約束をして、洋食屋さんへ行く。
実は私は6年ほど前にその洋食屋さんで食事をした際、「味が無い……」と感じ、それ以来行っていなかった。
が、友人が薦めてくれたので、「ものごとにセカンド・チャンスを与える大切さを今こそ感じよう。」と考え、素直についていくことにした。

メニューが豊富なため、うつ状態で脳機能が落ちている私には選択が難しく(そうでなくても選択が苦手なのですが)、長い時間迷ってしまう。
苦悩の末、「君に決めた!」とハンバーグを指差し、売り切れだった場合に備えて、チーズメンチカツをBプランに設定(胸の中で)。
そして注文をとりにきてくれた店員さんから、
「ハンバーグ、チーズメンチカツ、クリームコロッケは売り切れなんです」と告げられる。
「えっ、………………、じゃあえーと、………………………………………、ポークソテー? あ、いやすいません、やっぱチキン南蛮かな、チキン南蛮で……」
チキン南蛮おいしかったです。

自転車で小雨に濡れながら帰宅。その後は何をするでもなくスマホをいじっているうちに時間が過ぎていく。こういうの本当よくないな~、と思いながらもついついやってしまうよね。人間だもの。

推しの一人であるミル氏からバブル(※アイドルからメッセージが来るLINEのような有料アプリ)でメッセージが来る。
「スケジュール終了!Takoちゃん、生配信するけど来れる?10時から始めるよ!!今日もモッパンをするよ」
(※実際には韓国語のものを機械翻訳で読んでいます)
(※モッパンとは、食べる様子を映す生配信のことです)
しばらくして、
「メニューはまだ教えないよ!!!」
「出前が遅れてるから、ちょっと待ってね(TT)」
「Takoちゃん、10時20分から始めるよ!!!」
といったメッセージが時間差で届く。
偉いな~この子は、まだ若いのに、ちゃんと遅れる連絡をしてくれて……。
推しへの尊敬の念とともに、昼間の自分を反省。

生配信は長さが事前にわからないので、お風呂の中でミル氏の配信を見ることにする。
ミル氏はデビュー5年めにもかかわらず、いまだに宿舎の3人部屋、それも二段ベッドに面積の殆どを占領されている狭い部屋に住んでおり、そのベッドと壁のわずかなスペースに机を広げて配信をする姿に、毎回胸がしめつけられて泣きそうになる。
と同時に、「苦境の中で頑張っている人」しか推せない自分の性癖にも深い業を感じる……。

小さなテーブルに、カップラーメン(激辛のやつ)、デリバリーのカレーライス(カレールーがご飯の4倍位の量があり、あきらかに比率がおかしい)、チヂミ、たくあん、卵焼き、謎の黒いもの、などが載せられていき、「やっぱ謎だな~、韓国の食文化……」と感じる。
ミル氏が食べながら元気に喋ってくれているが、韓国語なので、5%くらいしかわからない。おいしい!とか、そういう簡単な単語しかわからない。悲しい。でも推しが楽しそうに喋っているのを見られるだけで嬉しい。
ミル氏は食べ物をほとんど平らげたが、カレーのルーは四分の三くらい残していた(やっぱり……)。

配信を終える前にミル氏がファンに向かって、「支えてくれて本当にありがとう、いつも感謝してるよ」みたいなことをたくさん言ってくれるが、私は毎回「バカヤロー!!それはこっちのセリフなんだよっ!」と愛しさを超えて怒りに似た気持ちで涙が出てしまう。

それはそれとして、配信が始まってすでに40分くらい経っており、湯船のお湯が冷めきっているが、「画面から一秒も目を離したくない……」という気持ちでお湯を足すことができない。
そこへ、まだミルの配信中だというのに、他メンバーのナイン氏から「ミルの配信が終わったら、俺が配信するよ。今日は何の話をしようかな」というバブルメッセージが来る。いやちょっと……忙しすぎ!

しかし告知通り、ミル氏が配信を終えるなり間髪入れずに始まってしまうナイン氏の配信。それは1時間以上続き、風呂のお湯はすでに水と化しており、浴室の気温も窓から入る外気で、室内とは思えない寒さ。
もはや水から出るほうが寒いという状態になってしまい、鳥肌をたてながら水に浸かり続け、スマホを握っている私……。すでに2時間以上風呂に浸かっているので下半身の皮膚はふやけきっているが、髪は乾き始めている……。

ナイン氏はなんだかアンニュイな雰囲気で複雑な話をしており、内容は1%くらいしか理解できなかったが、推しがこのように悩みや内面を打ち明けてくれることに感動し、「もっと応援するっきゃないな」と思って涙が出てしまった。
ちなみに彼は二段ベッドの上段から配信しており、狭くて上半身を起こすこともできないので、1時間ずっと腰に悪そうな中途半端な姿勢で喋っていた。途中、スタンドライトが落ちたり、撮影用のスマホが落ちたり、宿舎のwifiが弱いのか通信が途絶えがちだったりと、いつもながら劣悪な環境だった。しかしまだメイクを落としていないナイン氏の、ほっぺたやまぶたに塗られたグリッターがキラキラ輝いていて、『そっと輝く 悲しげな宝石さ 君は 泥の中の』という詞(by売野雅勇)を思い浮かべずにはいられなかった。

ナインの配信が終わった頃、すでに時刻は24時を過ぎていた。
私の体は心なしか青白くなっており、自宅なのに「このままじゃ死んでしまう」という遭難さながらの危機感に襲われながら、震える指で湯船のお湯を入れ直し、冷えた体にお湯の熱が伝わるのを「痛い」と思い、
「あ、今、熱があたっていて、私の皮膚の上で、分子が激しく動いている、だから痛いんだな~。私……、生きてるんだな~」
と、マインドフルに感じました。

おわり。


【日記を書いてみた感想】
めちゃめちゃ長くなってしまった。文章を書く難しさを感じた。


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