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犬オルタナティブ
2021年5月9日 15:09
旧姓中山清が黒田清隆29歳に嫁いだのは、まだ若干16歳。父は旧幕の家臣で大身の旗本だが、明治維新で零落した身とあらば、娘を政府高官に嫁がせ姻戚関係を結ぶのは、その栄華にあやかろうという計算があったのも致し方ない。一方、維新で功を立てて成り上がったとはいえ、元は田舎の下級武士にとって、大身の旗本の娘というのは美貌揃いの上に教養も気品も高い高嶺の花。それを嫁にするのは一種のステイタスである。両者の目論