公文、週1の通塾『のみ』で何とかなりますか?

タイトルのような公文式への質問が届きました。
私の教室の生徒保護者ではないのですが、誰かの何かのお役に立つかもしれませんので、記事にします。

週1の通塾『のみ』で何とかなるかどうか?

お母さまは首都圏でフルタイムでバリバリ働かれており、子どもは保育園、お迎えも遅く、平日は、教室には通えません、家庭学習も難しい、土曜日のみの通塾、子どもの教育には関心があるが、お母さまがお忙しく、ほぼお一人で家事も育児もこなしていらっしゃいます。
私立中学を受験することを視野に色々調べた結果、公文をさせたいとのことでした。

こういう通い方、アリですか!?

・・・という質問です。

私は、何の迷いも無く、お伝えします。
まず、このお母さま、有りか、無しか?という二者択一なのですかね。
そうでしたら、どちらかというと、無しです。
分かります、お金はあるんですよね。でも、お金が有っても、親子の時間が無い。

というより、子どもの学習がたった『週一』の30分や1時間しかできないとしたら、公文以前に、普通伸びますか?伸びると思いますか?普通に考えてほしいです。勉強や教育をなんだと思っているのか、疑問に思います。
教育は根気強く、そして信念を持って行うものです。時に軌道修正等しながらも、辛いこともあるけど、前を向いて行うもの。

学習の効果という意味では、ある程度は毎日、子どもの学習がしっかり身になっていくように、学習のサイクルを回し、学ぶことが当たり前になり、記憶が定着化するようにしていくことが賢くするためには大切で、さすがに週1のみの学習では難しいでしょう。

忘れたり、覚えたり、新しいことを知ったり、そういう学びのサイクルを回すことが公文です。学習効果を考えると、出来る限り毎日が望ましい。

ただ、お忙しいご家庭でも子どもの教育をあきらめたくないという気持ちは分かります。では、最初は家庭学習は無理にさせず、小学生になってから等、タイミングを考えればよい、というご提案も考えられるでしょう。また、良くあるのが成長するまで、算数は【5枚で】等、なぜか毎日の学習枚数を減らしちゃう教室。

年齢等によって、枚数をいつも減らすというのは、私の教室では絶対に行いません。算数はAまでは10枚単位で学びが最大化するように設計されているのですよ。ガチガチにならなくて良いのですが、ただ教材の意図を無視してやらせるだけの学習にしたくない。能力を上げるための教材セットを考えているのであれば、枚数を最初から減らす等、言語道断と言えます。
もちろん、状況を見て、今は5枚がいいかな?というような選択は良いと思います。ただ、何も考えず、5枚というのは違います。

そして、入会したての頃に何を学ばせたいか、私は明確に思いを持っています。
入会したてで、最初だから、新鮮だから、入れやすいことってあるんです。

家庭での学習が大事であるのは、自学自習に結びつくから。
教室という特別な環境だけでしか学習できない子が、公文が上手く進まず、辞めていった事例を多く見てきています。
逆にお家でも頑張ってきた子は、思った以上の成果を出して進んでいかれます。お家と教室は繋がっています。どちらとも頑張ること。そういう気持ちで最初から頑張ろうと思っていただけるかどうかというのがポイントです。

後から同じ環境で、急に負担を増やすというのはなかなかし辛いことです。

最初から、家庭学習をおざなりにするようなそういう進め方を認めるような方向に行かないように、忙しい夜の時間に、家庭学習を、なんとか前向きに頑張ろうと思ってもらえるように。

そのために、逆算する気持ちと、子どもの教育への想いがポイントになってきます。何度も書いて来ましたが、小学生になるまでが大事です。
小学生になって、子ども自身、周りよりできると思えば、化けます。
先生の話も前向きに聞けるようになります。周りより少しでもできるポジションにおいてあげる。後から追いつくのって、心理的に辛いもの。なるべく、先取りして逃げ切るようなイメージでいると、焦らなくて、ゆったりした気持ちで長く続く子育てに余裕ができる。

しっかりしていない小学生に育つと、何を軌道修正したらよいのか、勉強も難しくなり、どんどんレベルが上がっていきます。生活面も一人でできない、何から手を付けたらいいのか、分からなくなります。

ただ、幼児期の勉強は、まだ簡単ですよ。
子どもにとっても、遊びと思えるレベル。
親も一緒にやるのが楽な教材です。
だからこそ、その時に一緒に寄り添ってあげてほしい。一緒に楽しめばいいんです。毎日の大変な勉強ではなく、一緒に知能的な遊びをしていると思ってあげてほしい。

公文と幼児期を過ごして自分でできるようになった子は強いです。
学校の時間割さえ、自分でできない子、1年生にはゴロゴロいます。
でも、公文で先取りしている子は・・・当然時間割は自分でします。

忘れ物をしてもいいんです。忘れて反省するようになる。
自分で学ばせるようなサイクルを毎日の生活の中で回せるかどうかが大事です。

本人ではなく、周りが頑張り続けるのは、不幸です。そうでなくて、自分の人生なのだから、自分で切り開けるように、早いうちに軌道に乗せてあげること。それが実現できるのが公文式であり、時に寄り添ってもらったり、助言してもらったりというのが、『公文の先生』だと思います。

教育は一番シンプルに、遺伝や家庭環境のの負の連鎖を断ち切る方法。
先行き不安な時ほど、子どもに投資するんです。
なるべく早いうちから、公文で三教科。
どうしても、余裕がなければ、国語だけでもいい。やらないよりは100倍マシです。
どんなご家庭にも、幼児期からの公文をおススメします。成長を加速化します。

一緒に教室と同じ方向を向けるよう、教室の先生と対話を重ねてください。それぞれの親子に合った進め方というのがあるはずです。そのためにはお互いの歩み寄りというか、カスタマイズ、家庭にフィットさせようという気持ちが大切です。お互いにですよ。そう思えるようになるまで、お互いの考えのすり合わせを行う。
どんなに忙しい家庭でも、帰宅後、ごはんを食べて、歯磨きをして、お風呂に入っているんですよね。だったら、幼児の公文は出来るはず。私も同じようにワーキングマザーでワンオペ生活をしていたので、信念さえあれば、できると思います。あとは、その『信念』が持てるかどうかですね。

東郷





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?