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雲の旅 ジャワ島【古都Solo】

ソロの夜は真っ暗でした。
ここは高いビルはホテルと、あとはモスクのタワーぐらい。

朝、遠くにうっすら山が見え、山に囲まれているのがわかる。




このホテルでは朝食をつけたので食べに行く。

普段は朝食はコーヒーを飲むぐらいだが、旅先で朝しっかり食べておくと
かなり燃費良く行動できるので大切かも。


おはよー              おはよー


バラエティ豊富で、お寿司まであった。

色々あってもデニッシュとオムレツとフルーツに大体なる。


しっかり栄養補給完了!

ということで今日も歩きます。


まずここSoloとはどんな都市か。



スマランも日本ではほとんど知られていないが、ソロも知っている日本人は数少ないでしょう。
ワタシもそうでした。

ただ、バティックを調べていると重要な街だということがわかります。

ソロ川のほとりの古都で、「ブンガワン・ソロ」の歌でも知られる。
正式名称はスラカルタ
ジャワを支配していたマタラム王朝が18世紀に分裂し、ジョグジャカルタとソロに王朝が誕生した。
ソロに移った王朝は、その後さらに2つに分裂し、マンクヌガラン王宮とカスナナン王宮と呼ばれている。
また、ソロはジョグジャカルタと並ぶジャワ有数のバティックの生産地で、バティック村が点在する。

インドネシア中部ジャワ州観光情報局HPより

ジャワ文化の中心地として知られるスラカルタとジョグジャカルタだが、ガムランの演奏様式や、ジャワ更紗(バティック)の染め模様などには、それぞれの個性の違いが色濃くあらわれている。
観光地としては、ジョグジャカルタに大きく遅れをとっているが、良い意味でも悪い意味でも「観光地化」してしまったジョグジャカルタよりも、まだ奥ゆかしさを残す「古都」スラカルタにジャワの伝統文化の魅力を感じる来訪者は少なくない。

 wikipediaより


そういえば、スーさんが「日本で言うと、ソロは奈良ジョグジャカルタは京都」と言っていた。

確かに、歴史的な古都なのに観光客で溢れていることはない街。
まあ、世界遺産があるかないかは大きく影響するとは思うが・・・


ソロが発祥の地といわれるバティックを観ることが今回の旅の目的。

そこでどこまで深く観れるかわからないが、この街にしばし滞在して
探ってみようと思います。






ということでまず向かったのがダナル・ハディ・バティック博物館


ホテルの前の道をひたすら真っ直ぐ行ったところにある。

かなり便利な場所にホテルをとったようだと、この後訪れたいところのいくつかの位置を確認しながら実感することになる(笑)
いかに、事前に何も見ていないか・・・

いや、多少はみてはいたのですが、やはり現地で歩かないと位置関係や方向感覚が
頭に入らないのですよね。
方向音痴ではなく、むしろ方向感覚はいい方なので、あまり不安になることはない。迷子になったこともまずない。

あっ、子供の頃デパートで迷子になって、自分で案内所に「迷子になりました」と
言いに行って母を逆に呼び出してもらったという話を、いまだに母が持ち出す思い出話の一つ。




これは臈纈染のロウを差す道具の
モニュメント







花環屋さん





歩いているとローソンが!

こんなところへ進出してるとは、ミネラルウォーターを買いがてら偵察。
商品数は少なめだが、おにぎりやシュークリームなんかも置いてあった。
需要があるのかしら?


ローソン@インドネシア





植物が熱帯気候なんだな〜と思わせるものがやはり多い。


プルメリア






スマランでも見かけた箒、古典的でなんだか良い。


ナチュラルな箒





キョロキョロ歩いていたらつきました。

大通り沿いに店舗があり、その奥の瀟洒な建物が博物館になっている。

パーキングに大型バスが数台止まっていて、嫌な予感。

やはり、団体の後の案内になるとのことで
しばらくお店を見たりして待つことに。




どなた?




ダナル・ハディ・バティック博物館

Ndalem Wuryaningratan地域のソロ文化遺産複合施設内にあるこの博物館は、ジャワの貴族様式の豪華なデザインが特徴で、さまざまな地域や時代に属する1,000種類以上のバティックコレクションを展示しています。インドネシアで最大のバティックコレクションを所蔵する博物館として、インドネシアの記録博物館(MURI)に認定されている



店舗



お店の商品が素晴らしかった!

壁側の棚にハンドメイドのバティックたちが並び、それは撮影できなかったがプリントものとは全く違った味わいと色合いの美しいもの。



シルクのバティック
これも華やかで艶やかで美しい





全て欲しくなる・・・




博物館入入り口



順番が来てミュージアムに入り、ワタシの担当のガイドさんに案内され館内へ。

ここは必ずガイドの案内がつくスタイルで、自由にぐるぐる回ることができないのです。
英語かインドネシア語の説明になる。

写真も一切撮影禁止となかなか厳しい。

ただ、こちらのコレクションが解説にもあるように、数もクオリティもとにかく
素晴らしかった!
そして、説明によって初めて知ることが色々あり、メモを取りながら
へぇ〜、へぇ〜の繰り返しだった。

歴史、エリアごとの特徴の説明、そして展示数がとにかく多い。

ここで観たかったバティックを全て観れたと思ったほど。

案内の女性の説明も明確でわかりやすく、質問にも的確に答えてくれて
素晴らしかった。

これだけの本物のサンプルを日本では絶対見れないので
これだけでも来てよかった。


後半に一箇所だけ撮影OKコーナーがあったが、大したものはなく
銅の型だけ撮影した。

インド更紗はウッドプリントだが、インドネシアは銅製の型。




この型は伝統的なデザインで
パランと呼ばれる柄。
16世紀、マタラムのスルタン・アグンの時代に中部ジャワで生まれた神聖なバティックです。Ki Ageng Pemanahan の息子である Danang Sutawijaya が、南海岸に広がるギザギザの岩を観察してパランを作ったと言われています。またインドネシアの伝承では、Panjiというジャワの王子がパランのバティックを着ていたため守られたという話があります。そのため、多くのジャワの人々はパランを保護と安全のシンボル。

左から下の斜めがソロで、右から左斜めがジョグジャカルタという区分けをして
どこの人かわかるという。








あと、デモストレーションも観れた。

ろう引き





お孫ちゃん



1時間ほどの見学で、かなり充実したもので大満足、というより
もう一度初めから観たいと思った。



建物や中庭も美しく、とてもいい空間が外の喧騒を忘れさせてくれる。




















隣接のレストランで休憩。


ここも素敵だった




スタッフの方のバティックがステキ!
さっき学んだばかりの柄のコンビネーション
ふむふむ
そして、この方の着こなしもかなりオシャレだった!
濃いインディゴブルーのデニムを合わせているのです。
これ、着こなすのはなかなか上級者とみた












ここから出たくなかったが・・・

また来よう。


またカオスに戻り、次に向かったのはソロにあるふたつのバティック村の一つ。









花につられて路地へ









そしてKAUMANカウマン地区というエリアにやってきた。




























この辺りはSNS映えで若い女性に人気のよう。

入れ替わり立ち替わり、写真を撮りにやってきて撮影しあっていた。


















チョット
ミテイカナイ?



ここは専門店が多いということだが、あまり惹かれるお店がなく
ちょろっとうろうろして出た。
ここは近いので、最後にもう一度行ってみることにしよう。


時間がまだあるので、少し先のカスナナン宮殿に行ってみたら・・・
金曜日はお休みとのことだった。

また出直します。


昨日とはまた違う、繊維市場があり覗いてみた。

ここもごちゃごちゃにお店が詰まった安物市場?!


もう、最高のものを観てしまったので・・・ちょっとやそっとじゃ心が動かんぞ。







金曜の礼拝に続々とモスクに集まっていた。





だいぶ疲れたので、先程のkawmanのカフェに寄り
アイスコーヒーと軽食を買ってホテルへ戻った。

そのカフェの女性と話していたら、彼女の姉妹の一人が日本(滋賀)で働いているいう。






この日は、もうダナル・ハディ バティック博物館が強烈な印象で頭いっぱい。

いいもの観た、嬉しい一日だった。



つづく


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