お手伝いをしています
目黒の公認会計士・税理士先生が9月に「会社経営」の本を出版するので、お手伝いをしています。といっても、ゴーストライターではありません。僕は会社経営の知識なんてありませんから書けるわけはありません。執筆のための資料集めと記事編集だけのお手伝いです。
資料集めとして「会社経営の本」を中心に探して提示しますと「違うなぁ…同業者の本は参考にならないし、引用もできないからね」とのお言葉。
「なるほど、それでは会社経営者が聖書のように読んでいる古典をいくつか集めてみましょう」と言うと、「それだね」と膝を打たれました。
それで、僕の手元にある「山本常朝の葉隠」「大道寺友山の武道初心集」「二宮尊徳の二宮翁夜話」「安藤昌益の自然真営道」そのほかの思想書や哲学書を引っ張り出してきて、経営に関することだけでなく、人としていかに生きるか…などに関係するところを抽出して箇条書きにしています。でも、探偵小説や怪奇小説以外の海外の本はないのです。僕ってカタカナ名を読むのが本当に辛いんです。あ、ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」はありますよ。僕は物識りではないので、知識範囲は非常に狭いのです。もっと勉強しなくちゃ…と反省しているのです。
前回の打ち合わせで僕が書いた「中小企業こそBCP策定が必要」が「これがいいじゃないか!」と褒められたんですが、要はこんなんでいいのですね。
「企業経営者は古典好き」
企業経営者というのは古典が好きで、日本では「孔子の論語」や「孫子の兵法」などを読むのだそうです。何故、古典が読まれるのでしょう?
ダイヤモンドオンラインに寄稿している経営コンサルタントの藤井孝一さんは「物事の真理や本質は時代を経ても変らないから」と言います。本当にそうですね。企業経営では、何故そうなるのか? といった真理や本質を見つめ直す必要があるのですよ。
海外では大統領や企業リーダー達が、好んでシェイクスピアを読んでいます。何故、シェイクスピアを読むのか…?
プライスウォーターハウスクーパース顧問の高橋幸輝さんは、「シェイクスピア言葉ほど、西欧で人口に膾炙(かいしゃ、広く知れ渡っているという意味)しているものはありません。経営者のスピーチなどでは必ずと言ってもよいほど、シェイクスピアのフレーズが引用されます。それは単なる薄っぺらな知識のひけらかしではなく、その言葉があまりにも鋭く人間の本質をとらえているからでしょう」と書かれています。(東洋経済オンラインより)
はい、人間の本質をとらえているからなんですね。だから、経営者は古典を読むのですね。
しかし、9月に発行する本の執筆は大丈夫なのでしょうか? それが心配です。税理士の仕事は企業のコンサルタントも兼ねているので多忙なんですね。僕のように暇じゃないんです。大丈夫かなぁ~?
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