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災害の多様性「アスペリティ」

僕が暮らす千葉県で大きな地震がありました。11日の早朝の4時16分のことでした。僕は寝ていました。僕は鈍感なので、携帯から警報が流れてもすぐに起きず、かなり揺れてから目を覚ましたようでした。

これが巨大地震であれば、僕は壁面に積んだ本や玩具の下敷きになって死んでいたことでしょう。地震の発生時間的にはかなり危険な発生時間です。早朝と言うことで早朝に仕込みを行なう食べもの商売の方々は、火を使うでしょう。早朝に弁当を作る家庭でも同じです。もしもの場合を想定してはいないでしょうから、引火し、目の前でメラメラと音をたてて燃えている燃焼物の消火を迅速に行なうことは不可能だと思われます。

ここでは何回かお話ししましたが、地震発生の時間が問題なのです。今回もそうですが、早朝5時46分に発生した阪神淡路大震災のような発生時間が怖いのです。就寝時や起床間際の時間であるからです。

昼直前に発生した関東大震災、午後3時近くに発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)でさえ多くの人が犠牲になりました。

一部には、少し前に九十九里に漂着した集団イルカとの関連性を不気味と報じている記事がありますが、こちらの専門家でもないので、よくわかりません。麻布大学・山内寛之博士の論文「地震の直前予測へ向けた動物の前兆的行動に関する研究」があったのでリンクを貼っておきます。

「アスペリティ」

専門家でもないくせに、内陸部での地震でしたから、これは「アスペリティによるものではないか?」と考えました。アスペリティとはプレート内部で固着した部分を言い、固着と言っても仮に“くっついちゃっているのです。それがプレートの動きを抑えているのですね。しかし、プレートは動き続けて、ググッとタワムんですね。でも、プレートは動き続ける。タワミは大きくなるんです。そして、ある日、ある時にプレートのタワミが限界になるとポロリと剥がれるのです。するとタワミに溜まった力が、解き放たれて、一気に「ドンッ!」と放出されるのですね。これが地震源となるんです。

アスペリティモデルとは、震源断層面上での不均質性を表す概念モデルのひとつです。プレート境界や活断層などの断層面上で、通常は強く固着していて、ある時に急激にずれて(すべって)地震波を出す領域のうち、周囲に比べて特にすべり量が大きい領域のことを、アスペリティといいます。1981年に金森博雄博士によって提唱されました。
アスペリティの位置、形状、大きさや、アスペリティにおいてすべる量は、地震の性質を決める重要な要素となります。同じアスペリティがほぼ一定の時間間隔ですべって地震を起こすと仮定したモデルを、固有地震モデルと呼び、地震調査研究推進本部における地震発生の長期評価などにも取り入れられています。
また、アスペリティでは、とくに強い地震波を出すとされ、強震動の研究などでも重要視されています。
アスペリティという用語については、厳密に分けるといくつかの定義があるため、学術的に厳密な議論を行う際には、どのような意味で使われているかに注意を払う必要があります。

地震本部サイトより

しかし、内陸での地震がすべてスペリティが剥がれた際のものなのかはわかりません。あくまでも専門家ではない僕の私見です。

「想定地震の設定と震源モデルの検討」(千葉県の資料PDF)

https://www.pref.chiba.lg.jp/bousaik/higaisoutei/documents/02shou.pdf

「地震動の予測」(船橋市資料PDF)
https://www.city.funabashi.lg.jp/bousai/003/keikakukaigi/p066375_d/fil/2no2no1.pdf

いずれにしても日本の地震は、「プレート」「アスペリティ剥離」「活断層」と様々な要因があります。

「今年は想定外の地震災害が発生する年なのか?」

前回、能登半島の地震は西日本に影響するのでは?と書いた直後に書いた僕の居住地で地震です。これはテキトーな僕の言動に対する天罰でしょうか?

今年は関東大震災から100年目の年です。阪神淡路大震災から28年目、東日本大震災から12年目です。縁起でもないことを書きますが、今年は大災害の年になると思っています。あらゆるところに地雷のように震源が埋まっている日本列島。無数の活火山もある。さらに、何も考えない政治経済界が、国民の関心がないのをよいことに、いつの間にか列島を囲むように設置してしまった原子力発電所・・・。今、こうしている時間にも突然災害が発生するかもしれないのです。小松左京さんの日本沈没が現実となるかもしれませんしね。

地震だけではありません。我が国では、毎年季節になれば、台風の通り道であり、突発的な集中豪雨というのもありますね。

気象庁は、エルニーニョ現象も多く発生すると予測しています。

夏までにエルニーニョ現象が発生する可能性は80%だそうです。

太平洋赤道域の中部から東部にみられる海洋表層の暖水が、東部の海面水温が高い状態を維持している。大気海洋結合モデルは、太平洋赤道域の中部から東部にかけて海洋表層の暖水をさらに強め、エルニーニョ監視海域の海面水温が上昇し、予測期間中、基準値より高い値で推移する可能性が高いと予測している。以上のことから、今後、夏までの間にエルニーニョ現象が発生する可能性が高い(80%)。

気象庁サイト エルニーニョ監視速報より転載

当たり前のことですが、災害は予告なしにやってきます。ですから一分一秒油断することなく、万が一の場合のことを考えながら生活しましょう。就寝時に、通勤時に、食事中に、海外旅行中に・・・など、あらゆる時間帯、あらゆる場所での被災を想定して、対応策を考えておきましょう。


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