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ニュース記事を書き続けて思ったこと

今日はWEBのニュース記事の面白さ、辛さ、そしてニュース記事を書くことで得られるスキルについて書いてみます。

私は前職でビジネスメディアの編集をしていたのですが、最初の一年はニュース記事担当でした。何のニュースを書くかネタを探し、ライターさんに依頼し、その間自分でも執筆し、月に50本~60本くらい編集していました。

ニュース記事の面白さ

まずニュース記事の面白さといえば

●すぐにPVに跳ね返ってくること
●企業の皆さんに感謝されること
●いろいろな情報をインプットできる

ニュースなので、SEOなどと比べて初速が命。著名人がピックしてくれたり、Twitterで拡散されるのも早いので、編集者としてより早く反応が見れるという楽しさはあります。

記憶に残っているのはホリエモンのゼロ高記事です。ご本人がピックしてくれたため、1日で数万単位でPVが跳ねました。

また、プレスリリースをもとに記事を書くため、企業の皆さんからお礼のご連絡をいただくこともあり、Twitterで反応をいただけるのも嬉しいです。

個人としては、いろいろな情報に常にアンテナを張るので、情報ツウっぽくなれることです。PRTIMESなどのプレスリリース、新聞、大手コンサルやIT企業、調査リリースなどを毎朝チェックするのが日課でした。

ニュース記事の辛さ

面白さもあれば、辛さもありました。

●常にアンテナを張り続けるため疲れる
●淡々としている
●筆がのらなくても求められるスピード

私は毎朝ルーティンとして情報をチェックするほかに、TwitterやPRTIMESなどは暇さえあればチェックしていたので、だんだんとニュースに追われている感が出てきて、疲れることがありました。

また、なんとなく情報の波にのまれ、すり減る感じがします(個人的な感想ですw)。ニュース記事とはいえ、少しでもプラスαの情報にしたかったので、ニュースに関する市場調査レポ-トを入れたり、ニュースとニュースを組み合わせたり。いろいろと工夫はしたものの、やはりニュースなので事実を忠実に、淡々と書くというのが基本。そしてすぐに情報価値は無くなってしまう。

この感じは、企画ものの記事と違い、読み返したりはしないニュース記事ならではかと思います。Web記事はどの記事も流れて行ってしまいますが、ニュースは特に、、というほうが正しいかもしれません。

ニュース記事で身につくスキル

ニュース記事は面白さ、辛さもありましたが、結果いろいろなスキルが身につきました。

●情報収集力
●編集力
●スピード

まずはニュースのネタを決めるためには情報収集力が必須です。毎日常にさまざまな発信にアンテナを張っているため、自然と情報収集する力が身についたと思います。

また、ニュースはプレスリリースなどの元になる文章があるので、その内容を理解し、わかりやすく説明する力が求められます。自社のメディアのターゲットにはどの部分を切り取るのが刺さるのか、どんな説明を加えるとわかりやすいか。ニュース記事を繰り返し編集すると、基礎的な編集力を身につけることができます。

それから、たくさんのプレスリリースを読んでいると、ほとんどが言いたいことが伝わっていないと気づいたります。日本語の意味不明なものもあります。これらの内容をしっかりと理解する訓練をするので、プレスリリースも書けるようになります。

そして最後はスピード。ニュースはやはりスピードが重要です。ストレートなニュースならばとにかく早く出すことが大事なので、自然とスピード感ある編集をするようになれます。

まとめ

よく、わかりやすい文章を書くコツとか、新人をどのように教えればいいかと聞かれることがありますが、ニュース記事を編集するのはおススメです。

編集者としては企画力が重要ですが、それと同時に正しい日本語や表現を身につけるのは重要なことだからです。またいろいろな情報に強制的に触れることで、ビジネス視点が広がり、それが企画のヒントにもなると思います。

また、広報の方のスキルアップにもおすすめです。ぜひ一度、ニュース記事を書いてみてはいかがでしょうか。





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