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コードの勉強 その3


そもそもなぜコード?

Processingを始めてから約4ヶ月が経ちました。
よく人に聞かれるのは、
「なんでコードで作品を作ろうと思ったか?」ということです。

自分でもあまり納得のいく答えができず
昔からデジタルアートに親しんでたとか、フィジカルな作品を読み込んで、デジタル加工して最後にコードでそれを壊したいとか、破壊と創造が一度にできるとか、色々言っていたのですが、最近ちょっと思い当たることがありました。

断捨離してたら出てきたもの

2代目スピログラフ

このSPIRO.JUNIOR。外の枠を固定して、色々な大きさの円を内側の円周に沿ってぐるぐる回す。穴にボールペンや鉛筆を入れて模様を書くわけですが、穴の位置によって出来上がる幾何学模様が変わる、という数学的な?おもちゃです。今は100均でもごく簡単なものが売られています。
自分が思ってもいない形が生まれてくる意外性。そして出来上がりのクリーンできっちりした感じがもうたまらなく好きでした。

私はこれを小4の時にプレゼントされ、ものすごく面白くてハマって、最初の日に集中してやりすぎて気持ち悪くなったという思い出があります(笑)
人生初の頭痛だったかも。

確か、スピログラフという日本名だったような気がします。
ちゃんとした発音だとスパイロになるのかな?
でも、当時友達にそれをいくら説明しても、誰にもあまり関心を持たれず、いつしか無くなった1代目。それが、幾星霜を経て、また私の手に。
なんと息子がオランダのフリーマケットで買ったものを私にくれたのです。それが数年前のこと。

息子は私の小学生時代のこの経緯はもちろん知らず、本人が面白いと思って買ったものを母にくれた、と。偶然にしては出来過ぎ。
びっくり、びっくり〜。
そして私は思い出しました。あの気持ち悪くなった思い出と、私を集中させたあの感じを!

それが今コードで作品を作っていく感じにすごく似ているな、と。
予想を超えたものが出来上がるところも、自分と作品の間に1つ数学的な要素が入るところも。

日々色々な仕事をしている中で、コードを書く時間があまり取れないと不機嫌になります。不機嫌なお婆さんは嫌ですよね(笑)
今何をしたいかと言われたら、ずーっとコードで作品を作り続けたい。やりたいことが枯渇することはないです。今までやってきたものを全て利用して活用できる感じ。そして学ぶこともたくさん。
だから私に時間を!と日々天に向かって吠えています。
吠えるお婆さんも嫌か(笑)

答えになっているかな。

コードと私のお付き合い

最初は、小さい単位の画像をタイル(20×20くらい)として読み込み、ランダムに動かすというところから始めました。作ったものが動くのはそれだけで楽しい。それを1つのプロトタイプとして、読み込む画像を変えたら全く違うものが出来上がる。すごくない?すごいよね。と自分の中だけで燃えていました。

思い通りにならないのがコードの面白いとろですが、どう動かすか、どうノイズを入れていくかのパターンは今はまだ少なくて、左右に動かす、上下に動かす、回転する、拡大する、縮小する、画像を荒らす、徐々に明るくする、暗くする、2つの画像をブレンドする、領域を区切って動かす。などなどこちらが確信を持ってできることはまだ多くありません。

今後は苦手意識のある数学的な思考で動きを生み出していくのが課題かと。
体操で言ったら「ひねり技」が少ない感じ。

あとは、2つのプロトタイプを組み合わせていく時に矛盾が起こるのを、どう修正できるかということですね。
そしてできればスッキリと無駄のない、カロリーの少ないコードを書きたいと思ってます。それにはまだまだ修行が必要。

絵画的な考察から

フィジカルな作品を作っている時、1つの大きなテーマとして縦と横と奥行きの関係があります。
私のOpenseaのコレクションも、Vertical、Horizontal、Plaidと名付けられていてとにかくずっとタテタテ、ヨコヨコ、その重なり、その奥、というような考察を続けてきました。
https://opensea.io/QumiiKo
でも、何かもう1つ別の次元が欲しいというか、レイヤーとして動くものがあることによって、手前にある画像との組み合わせで面白くなるのではないかと考えています。現在は静止画のみだし。

また、コード書きとしての未熟さによってできてしまったものも、第一鑑賞者としてジャッジして、手直ししてupするということで成立しているのが今SNSにあげている作品です。

その中にエクササイズのシリーズがありますが、こちらはジャッジ甘めで1つの動きにフォーカスしたり、色の組み合わせを実験したり、シンプルに出来上がったものをあげるという姿勢です。

絵画的な考察については、何しろ一回深みにハマってひねくれているので、他にも色々あるのですが、今回はこの辺で。コードとアートの関連についてはまだまだ続く。



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