(114)義母 恒例の夏バテ

義母、81歳。ここ数年は毎年のように夏バテになる。昨年は8月半ば、一昨年は6月下旬の急に暑くなり始めた時期。なので、今年も6月半ばあたりから、夫と、「そろそろ婆ちゃん、気にしとかんとなあ」「扇風機出してる?」「エアコンのリモコンあるやんなあ」などと会話していた。6月は特に気になることもなく無事に終わり、7月になった。無事に7月も過ごせますように、と願っていたのも束の間。私は週に一度、義母がデイサービスに行くタイミングを狙って義母の部屋の冷蔵庫をのぞく。賞味期限、消費期限切れの食べ物の回収だ。賞味期限や消費期限の日付が小さく見えていないのかもしれないし、食べきれなくても捨てるのは惜しいのかもしれない。が、体力もないのに腐ってるものを食べて体調不良になるのは避けてほしいので容赦なく回収。その回収の量が7月に入って急に増えたのだ。それまでは、自分でスーパーに行って買ってきたお弁当やお惣菜、お菓子などは、毎日その日か翌日に食べていたのに、それらが半分残されていたり、手つかずのままになっていたり…。ああ…また食べられなくなってきてる。去年、一昨年とほぼ同じような…。と思って、室温を気にしたり、冷蔵庫に経口補水液を入れておいてあげたりはするものの、好きなものしか食べない人なので経口補水液やスポーツドリンクはなかなか開封されない。エアコンは寒くも暑くもない程度に設定してあまりさわらなくていい、テレビは夜中寝てるときは消してほしい、など、こちらの希望は伝えるが、まあそれも協力してくれるわけでもなく…。テレビも長時間つけっぱなしで、暖房器具かと思うような暖かさを放っている。そして、とうとう、買い物に行かない日が出てきて、あれ?食べてる?飲んでる?と言ってる間に、あれよあれよと衰弱し、また倒れ込んでしまった。2日間連続で点滴をしてもらいに連れて行ってきたが、帰宅すればまた寝込んでいる。頑張って食べる気力がなさそう。せめて水分だけでもとってほしいが、水分をとるのもえづいてしんどいという。そうなると、点滴を続けるしかないのだろうか。点滴しつつ、もっと重症化したら入院になるのだろうか。しんどいのもつらいしかわいそうだが、毎日そんな義母を車に乗せて点滴をしてもらいに行くのも重労働だし、時間をとられてしまうから、なんとか頑張って食べてほしい。飲んでほしい。「食べられへんねん。病院行って点滴したら楽になるかなあ」と聞いてくる義母。「う〜ん…しゃべれるんだし、意識もあるんだし、少し頑張って食べれないかなあ…」と思ってしまうが…難しいのかなあ…。

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