(103)義父の引越し②

義父が高齢者住宅へ入居して、そろそろ1か月がたつ。義父は相変わらず昼夜逆転していることが多いらしく、夜中に廊下をウロウロ歩き続けていることもよくあるらしい。この前はクローゼットの扉を開けておしっこをしてしまうという失敗もあったらしい…。暴れたりするわけではないけど、スタッフさんにはたくさんご迷惑をおかけしているかもしれない。
さて、入居して1か月、いろいろな支払いが始まりだした。高齢者住宅か老人ホームか、など施設によってもいろいろ違いがあるのかもしれないが、義父が入居した施設は高齢者住宅と呼ばれるもので、家賃は住宅会社に、それ以外の生活費は施設の母体である会社に、それぞれ支払うことになっている。高級老人ホームの金額と比べたら雲泥の差があるが、それでも特養に比べると、支払う項目は増える。やっぱりお金はかかるんだなあ…と身にしみる。いつか自分たちが介護される側になったときのためにも覚えておかないと、と思う。
同世代の友だちも親の介護で、特養、老健、高齢者住宅、グループホーム…と入居先はみんなさまざまだけど、自宅での生活、介護が難しくなると施設に入ってもらわざるをえない。でも特養にはなかなか入れない…。
先日は、テレビの夕方のニュースで、認知症の行方不明者についての特集があった。昨年はうちも、義父の徘徊で何度も警察に捜索願を出して協力してもらったり、徘徊中にコケてケガをして通りがかりの方が救急車を呼んでくれたり…疲れた家族の方の気持ちが痛いほどわかる。本当に。でも義父のように体は元気で認知症だけの場合や、医療の必要があまりない場合、施設に引越しさせたほうがいいかも…と思いながらもなかなか決断できなかったりすることもあると思う。うちのように特養希望の場合、費用面で足踏みしてしまうことも多々あると思う。うちは要介護3の義母は今も在宅で同居している。義父を引越しさせたばかりではあるが、今後、いざというときに少しでも義母が特養に入りやすくするためには、特養が母体のデイサービスに変更したほうがいいのかな…時々そこでショートステイをさせておくほうがいいのかな…と考えはじめたりしている。

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