(21)認知症について

義父の認知症について、見てて思うこと。
たぶん認知症がスタートして2年ぐらいたつと思う。あきらかにおかしいと気づいたのはもう少し後かもしれないが、きっと2年前ぐらいから発症していたと思う。義父の場合、行ったり来たりを繰り返しながら少しずつ進行している。まだ仕事を続けてるつもりになってるかと思えば、引退したことをわかっていたり、家族のことも仕事関係の人間だと思っているかと思えば、ちゃんとわかっていたり。自分で服に着替えられる日もあれば、どんな順番でどうやって着たらいいのかわからなくなっていたり。そうやって、日々、今日はどこまでわかってる日なんだろう?今日は私のことがわからない日かな。など、様子を見ながら話しかける。そして、行ったり来たりの幅は、大きく分けて3種類ぐらいに分けられる(私から見た義父の場合です)。第1段階、日付や曜日、時間などはわからないが、家族のことも認識しており、会話も、世間話などできる。なので、家族以外の人には認知症であるとは気づかれにくい。第2段階、わからないことがぐっと増え、自分でもわからないことに気づいて不安になっている。なるべくそんな状態を周りの人に知られたくないため、言葉も少ないし、しゃべるときも、いろいろわからなくなってることがバレないようにうまく繕おうとしている。義母だけには、「ここはどこや。この家には誰が住んでいる。」など他の人には言わないような質問もしている。せん妄が出るときもある。第3段階、もう、家族のことも家族とはわからないし、自分がいろいろわからなくなっていることがわかっていない。なので、仕事へ行く、家へ帰る、取引先へ電話をする、など、間違ったこともごく当たり前のように行動してしまう。家族に心配されても理解できない。徘徊についてこられるのが理解できない(自分は毎日仕事に行ってていつも通りのことをしているのに、なぜついてくる、と思っている様子)。こうなると、徘徊を止めることもとても難しい。このように、義父は常に3段階ぐらいを行ったり来たりしていて、行ったり来たりしながらも確実に進んでいっている、と感じる。ちなみに、今日は認定調査日だが、今朝の義父は、第1か第2段階かな…。

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