高齢者になると決断が難しくなる
一病息災と言うけれど・・・・
母が退院してから、思った以上に動かない。
私は退院したら、少しづつ元通りの生活になるのかと思ったら、娘の私が想像する以上に母は用心深くなっていた。
とは言っても全く家から一歩も出ない訳には行かない。
いつ、家から出るのか?
そこが同居しているデメリットだと今回は思った。
一人暮らしだと、買物も何もかも退院した途端に自分でする必要がある。
だが、家族が同居していると家から一歩も出なくても生活に支障はない。
家事もしなくても問題ない。
そうなると食事の時以外は部屋から出てこなくてもすんでしまう。
困った。
母は一体いつまでこの生活を続けるつもりなのだろう?
確かに一回脳梗塞になったら、次に脳梗塞を起こすリスクは高くなる。
高くはなるが、家にじっとしていたからと言って脳梗塞を起こさないとは限らない。
どうやら「動く」ことが怖くなったようで母はあまり動かなくなってしまったのだ。
さて、どうしたものか・・・・・
子どもじゃないから無理やり外に連れ出す訳にもいかないし。。。。。
すると母から、退院後2週間で「そろそろ、普通の生活に戻ろうと思う」と言う言葉が聞けた!!
来週から、今まで通り、いきいきサロンも行くし、コーラスも行くらしい。
良かった良かった。
暑いから、外に出たら倒れるかもしれないという心配はよく分かる。
が、全く家から一歩も出ないのはそれはそれで良くない。
いきいきサロンがある公民館は、徒歩2分。
コーラスには、夏の間は車で送って行こう。
今回、母が入院したことで、色々話しておかないことがあることに気付けた。
私は、自分が終活セミナーをしているので、「何を考える必要がある」のかは知っている(つもりだった)
ある程度のことは母としっかり話が出来ていたが、必要なのはもっと具体的なこと。
今回、母は脳梗塞は起こした。
しかし、幸いなことに後遺症は全くない。
ただ、これはたまたま速く病院に行くことが出来ただけで、そのまま放置していたらどうなっていたか分からない。
母の姉である伯母は脳梗塞を起こし、今でも後遺症が残っている。
そして、命も危なかった。
伯母は一人暮らし。
伯母は、最初に自分がなんかおかしいと思った時、姪に電話をした。
姪は、電話を受けた時、伯母のろれつが回ってないことに気付いた。
姪は、病院に行くように勧めたが伯母は「うん」と言わなかった。
次の日、また叔母から姪に電話。
いよいよ動けなくなったらしく、「〇〇病院に連れて行って欲しい」と姪に頼んだ。
○○病院に到着、姪が医師に伯母の状態をろれつが回らないと説明すると、他の患者さんをすっとばして診てくれたらしい。
そして、別の病院にそこから救急車で搬送された。
伯母は非常に危ない状態だったらしい。
伯母は、元看護士。婦長まで務めたくらいの人。
そんな人が自分に何が起こっているのか分からないはずはない。
伯母は怖かったのだ。
知識として知っているからこそ、自分に起こっていることを冷静に受け止めることが出来ず、「ろれつが回っていない」と言われたにも関わらず、その日病院に行かなかった。
母曰く、今回、「病院に行く」という決断が早かったのが一番良かった。
自分1人だったら、あれくらいでは病院には行っていないと。
咄嗟の決断は難しい。
特に高齢者になると、決断は難しくなる。
母と伯母の違いは、「病院に行こう」と言われたことに素直に従ったかどうか。
ただ、その違いだけでしかない。
実の母親でも色々とトラブルはある。
ケンカもよくする。
言いたいこともはっきり言う。
でも、ありがたいことに母は素直だ。
素直であること。
私も心がけていること。
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