見出し画像

クミ長のフランスかぶれ滞在記④ 人生に迷ったら🎶ストラスブールで会いましょう♪


「フランスに来る人いるなら、フランスで会おうね」とオンラインサロンで言ってはいたけど、私がスケジュールを決めきれずにいたので、誰も手を上げてはいなかった。しかも年末。仕事休んでまでそう簡単にできることではない。誰もこられるわけないと思ってた。


その中の一人みの里さんが「私行きます」と言ったときには驚いた。彼女はお菓子屋さん。年末年始は、クリスマスやら何やらでめっちゃ忙しいはず。その彼女が、フランスのストラスブールに来るという。ストラスブールはパリからTGVという新幹線に乗って2時間弱。

ひゃぁ!会える!

彼女の名前は草苅みの里

彼女の名前は、草苅みの里さん。鈴鹿塾3期生で、塾半年間、その後、コロナで延長になった塾の特別セミナーで更に半年、その後はオンラインサロンに参加。だからもう1年以上の付き合いではある。


コロナ禍の中、やっとできた公開卒業式。いろんな都合で参加できない人が多かった鈴鹿塾3期の卒業式。みの里さんも参加できなかったうちの一人だった。

鈴鹿塾で人生の「事故照会」

鈴鹿塾では、半年間をかけて30秒の「自己紹介」を作る。その過程で、自分と向き合い、過去の人生の「事故照会」をしてゆく。なかったことにしている過去の出来事、人を傷つけたこと、傷つけられたあの言葉、いつも同じところで繰り返す失敗と向き合い、自分を見つめなおす作業を重ねる。するとある瞬間、自分の過去の失敗が、今誰かの光になることに気がつく。その時、自分が許されていることにも、気がつくのだ。これは、私が自分を整えてきた過程で知った、ノウハウ。

苦しいけれど、一人では不安。だから、一定のメンバーの中でこれを進めるのだけど、いつのまにか、少しずつ自分と向き合えるようになっていく。その作業の中で、仲間ができる。それが「クミ員」だ。

鈴鹿塾2期 偶然なFrance色

みの里さんもこの作業の中から自分の人生と向き合ってきた。自分が本当に欲しかったものは何だったのだろう。これで良かったのだろうか。今回の湧き上がる思いは、鈴鹿塾の過程で見えてきた、自分の言葉をもう見ないフリはできないということなのだろう。私はそう思っていた。


彼女は山形のお菓子屋さんの経営者でありパティシエでもあるのだけど、彼女が作ったベラベッカは超絶美味しい。のけぞる。ベラベッカは山形の梨やドライフルーツやナッツがたっぷり入ったクリスマスのお菓子。私は、クリスマスにはフルーツたっぷりのベラベッカ、が常識になった。

https://kusakari54.base.shop/ 
↑ベラベッカはこちらから👍

ベラベッカ、食べ比べ

久しぶりに会った彼女の目には、
迷いの気配が、既になかった。

こうなると、女は強いんだな。

片道1時間半、フランスTGVで会いに行く

TGVにのるぞー

TGVはフランスの新幹線。スマホで予約することができるので、とっても便利。出発前にインスタで見つけた旅の鉄人が、このアプリは便利だと書いてあったのを信じて入れて良かった。確かに、出発の時間だけでなく、乗り換えの時間、待ち時間、次の電車の出発時間がハッキリ出るので分かり易い。座席指定もできた。本当に乗れるのか少し心配だったけど、なんとかなるさと思っていたらなんとかなった。

人生の岐路をさぐる

フランスの点字ブロック

彼女の人生の岐路に立っていた。といっても、スキャンダラスな出来事が向うから迫ってくるような岐路ではない。この先の人生を思う潮時とでもいうのだろうか。このまま同じ毎日を繰り返すのか、自分はそれで楽しいのだろうか。こんな思いを見つけてしまったという岐路だ。目をそらして見なかったことにすることもできるだろうに。

ストラスブール大聖堂の前で待ち合わせ

ストラスブール大聖堂

ストラスブールの駅から少し歩いたところの「ストラスブール大聖堂の前で!」待ち合わせをしていた。駅からタクシーに乗って、大聖堂の手前から車が通行止めになっているので近くで降りて、徒歩5分。

大聖堂は、写真で撮ろうにも、カメラからあふれる壮大な姿だった。その大聖堂に向かう人が絶え間なく進む道を、私も進む。人波に押されながら「みの里さん」「みの里さん」と言霊のように唱えながら、人波を進む。

会えるかな

大聖堂の前とはいっても、「前」が広すぎる。
どこだろう。通り過ぎちゃってないかな。

そう思って大聖堂の方に向き直った瞬間、どこからか「〇▼◆?!★◎△■!」的な声が聞こえた。それと同時に走ってくるみの里さんの姿が目に飛び込んできた。


あっ!みの里さん!


本当に会えたね!


会えたーー!(涙


何言ってるのかわからない抱き着き合い方で、私は彼女とハグをした。

会えたね!会えたね!!
本当に会えたね!!!

海外の見ず知らずの土地で、大雑把な待ち合わせをして、目の前に会いたかった友がいる。これが実現するなんて!

何を選ぶか

ストラスブールの名物でもあるVIN DE CHOUX はレモンやオレンジの入ったホットワインのことだ。冷え切ったお腹にこのワインは薬のように効く。彼女と、ホットワインを飲みながら、イル川のほとりで話し始めた時、彼女の目にはもう迷いの色はなかった。

 ー-もう決めたのよね?

 「はい。あとは家族」

 ー-そっか。


彼女は、これまでにみたことのない、大将の目を持っていた。
そっかぁ。この人、リーダーだったもんねぇ。

うなづく役割

ホットワイン♡

相談に乗るなんて偉そうなこと言うけど、が増していくのを横目に、私は、みの里さんのワクワク話に乗っていた。頷くだけが役割。相談するときにはもう答えは出ていて、それを飲み込むタイミングを見ているだけ。

みの里さんは、瞳の奥に強くて深い色を湛えながら、今後のことを語った。楽しそうなワクワクする未来だった。

これを見ていた隣のダーリン。彼の顔色に灯りが増していくのを横目に、私は、みの里さんのワクワク話に乗っていた。

みの里さんの部屋でご馳走になったワイン🍷

人生で迷うとき

「やろうかどうしようか迷ったら、私はやった後悔を選ぶ。やらなかった後悔は修復できないけど、やった後悔は経験値に変えられる」

中学生の時、私は母親に反論する場面でこう言ったそうだ。それでも、昭和のあの時代、させてもらえなかったことが今でも記憶にこびりついてはいるけど。それでもやってきたんだろうなと思う。

迷うということは、思いついているから出てくる選択肢のこと。なにも今からオリンピック選手になろうとかいう無謀でもないし、だったらできることなのかもしれない。

これは、人生の残りの時間が見えてきたときに、やりたかったことを思い出し、できるならやってみたいと、ドキドキしてワクワクする恋心のようなものだ。恋なら、成就しようが失恋になろうが、どちらも恋。だったら恋しちゃったほうが楽しいかも。

未来がわかる人はどこにも誰もいない

シャンパーニュの葡萄畑

明日のことがわかる人はいない。ましてや1年後のことなんか、誰にも分かりっこない。だったら、今の形の中ではみ出さないように小さく丸く収まっていても、それが正しいのかどうかもわからない。
そんなお利口さんに飽きたなら、せっかくの両手両足、のびのびさせてみるのも良いよね、といつも思う。

あなたは、どこで何をしてどんな風に誰と生きていたいですか。

自分にも同じ問いを残しで、さて、私は明日、どこに向かおう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?