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転職してよかったと本当に思う

こんにちは、kumiです。

私はこれまでに転職3回、合計4社で働いた経験があります(うち1社は在籍中です)。

まだまだ終身雇用が主流の日本では、かなり多い転職回数だと思います。

でも、アメリカでは平均11回転職するとかなんとか。「石の上にも三年」なんていう考えはなく、まさに「the rolling stone」=苔むさない(凝り固まらない)ように転がり続ける、という考え方を体現してます。

私の場合、転職3回のうち自分で決意して辞表出して「転職しよう!」として行った転職は、実は最初の1回目だけです。2回目は妊娠出産によるもの、3回目は移住によるものです。環境的に状況的にそうゆうことになったという結果的な部分があります。

自分で決意して行った1回目の転職。これは私のキャリアの中で大きな転機になりました。決意に至ったきっかけ、転職先を選んだ基準や決め手、実際に転職してよかったことをお伝えしたいと思います。

1、転職を決意したきっかけ

最初の旅行会社に入社して丸5年経ったタイミングで辞めて、転職をしたきっかけ。それはただただ当時の業務がもうやりたくなかったから!笑(サブ的に婚約したとか諸々もあったんですが)

そう、「もうこの仕事したくない」という単純明快な理由で転職しました。マルチタスクの会社でしたが、ツアーの企画を考えたり、手配をしたり等の社内の業務は苦ではありませんでした。率先して土日費やして調べごとをするくらいは好きでした。ただ唯一、お客様と一緒に旅行先の現地に行く添乗員としての社外の業務がどうしても嫌だったのです。今考えてみれば、その添乗員業務のおかげで世界各国へ行かせて頂いたので、そう簡単に体験できない貴重な仕事をさせていただいていた、と思うのですが。。。当時はもう、出発前日に極度の緊張とプレッシャーで勝手に涙は出るわ吐くわひたすらずっと「行きたくないーーーー」と唸り続け、寝てしまうと明日が早く来てしまう!と寝るのさえ嫌になる始末。最初からこの添乗員業務は苦手で、当時の社長にも「向いてない」と断言されるほどでした。騙し騙し5年我慢し続けましたが、もう限界だったんです。

それと同時に、将来を一緒にするパートナーと巡り合い(今の旦那)、ゆくゆくはアメリカに戻るので一緒に来てほしいと言われていました。アメリカに行ったら、仕事をするのに最低限必要なのが英語力(と思ってましたが、実際に今私はハワイで底辺の英語力でどうにか切り抜けてます笑)。旅行会社だったので常に英語は業務で使ってはいましたが、交渉事が出来るようなビジネス英語能力はなく、ガツガツ働ける仕事先をアメリカで見つけるのは自分の当時の英語能力では無理、と感じていました。そうなると、ガツガツ働けるのはアメリカに行く前で、日本にいる今しかない。そう思った時に、旅行会社のままで先々のキャリアを築いていけるのだろうか?と疑問に思ったのもあります。今後結婚して、子供が出来たらフルタイムでガツガツ働ける状況は手に入らないかもしれない。仕事を最優先に取り組めるのは今しかないんだ、と危機感を持ったのも大きな決断の決め手になりました。

2、転職先を選んだ基準

さて、辞表は実際に退職する3ヶ月前に提出し、いざ転職活動へ。上記の決意のきっかけから、私の中で既に1つだけ、絶対に外せない条件がありました。それは、「どんな業界でも共通して使える知識・能力が身につく職種」であること。どんな業種にも、どんな企業にも必ずある職種で、ガツガツ働ける職種。そう考えたら出てきたのは「営業」でした。最初は転職サイトに登録して、興味を惹かれたところにアクションをしていたのですが、実は旅行会社って職種的には特殊なんですよね。当時ツアー企画部に所属していましたが、世間一般的な「企画部」とは業務内容が異なります。同じ「企画部」でも、商品開発企画や事業企画とかとは仕事内容が全く異なるので、異業種へのアクションがすごいやりにくかったんです。逆に、同じ旅行業界であればすぐに面接に呼ばれましたが、せっかくの転職、全く同じ業界じゃなくて、少しでも違う業界がいいなぁ、と。でも異業種への自分の売り込み方(=職務経歴書の書き方)がわからなかったんです。

なので、無料でプロに職務経歴書などを添削してもらえるサービスを利用してやろうと。そう、転職エージェントです。いくつか有名な大手がありますが、そのうちの一つに登録をして、実際にエージェントの方に添削兼相談をしました。その時にやはり言われたのは、旅行会社から異業種への転職は難しいと。仕事内容が他の一般的な業界と異なる部分が多く特殊なので、職務経歴でアピールがしづらいそうなんです。その時のエージェントの方に言われたのが、経験を活かしたいのであればサービス業が相性がいい、とのことでした。とりあえず業種にはこだわらず、これまでの経験が何も活かせなくていいから、未経験でもOKな営業職を希望しました。ちなみに余談ですが、旅行のパンフレット作成していた経験から、編集部もアクションが可能とのことで、パンフレットを作るのが楽しかったのでそれも視野に入れて転職活動を続行しました。まったく方向性が異なりますが、営業職・編集職の2本柱で、業種にはこだわらず、そこからは自分で探して興味があった会社や、エージェントさんにご紹介いただいた会社、おそらく計20社程度に応募したと思います。

3、転職先決定の決め手

エージェントさんを使わずに個人で応募した企業が15社程度、そのうち面接に漕ぎ着けたのは5社くらいでしょうか。しかしどれもなんだかしっくりきませんでした。おそらく先方もそうだったと思います。同時進行でエージェントさんにご紹介いただいて、先方への打診でもOKが出た会社が5社程度。実はそのうち3社は転職エージェントのグループ会社さんでした。グループ内で組織化された採用活動のようで、ともかく他社と比べて返答・進行が早い!ご紹介いただいて私が受けたいと伝えた日中に先方に確認をしOKをもらい、そのまま面接日決定へ。転職活動をしていた当時、まだ旅行会社で働いていたのもあり、とはいえ土日は休みの会社がいい=土日に面接が出来ない会社だったので、早く退社できる日を見極めての夜の時間帯でのスケジュール組みになりました。そうすると1週間以上先の面接日になりがちだったのですが、こちらが先方から提案された日程が無理と伝えると、じゃあこの日はどうですか?となるべく面接が直近になるように調整してくださったり。転職エージェントさん自身も返信が早いし仕事も早い、ともかく出来る人だったので、このグループ企業には最初から好感を持っていました。スピード感が違う。みんなすごい仕事できる人ばっかり。グループ会社3社のうち、1社は実はその転職エージェントサービスを展開している会社さん自体。面接の結果、実は法人営業としてOKをもらっていたんですが、他のグループ会社も気になっていたので、一旦保留にさせていただいて次の面接を受けました。

その次の面接の会社に転職をすることになったのですが、ともかく最初からインパクトが強かった。笑

課長と部長レベルの方との面接だったんですが、課長がブラウンのすごいインテリなスーツを着こなしていらっしゃってて。普通のグレーとかのカッチリスーツじゃないんです。この時点で自由な社風というか(何せ旅行会社は男性は真面目な黒かグレーのスーツ、女性は制服でした)これまで知っている会社とは一線を画す雰囲気を感じました。部長は遅れていらっしゃったんですが、そこでさらに衝撃。Tシャツにネルシャツ、ジーンズ姿で登場されたんです。ジーンズですよ、部長が!!しかも若い。部長と言ったらちょっと頭髪が後退しかけているおじさんと呼ばれる方しか見てこなかった私にはあまりにも衝撃的でした。面接一つで、これまでの常識をぶっ壊されました。

無事面接が終わり、担当エージェントさんに面接終了から10分後くらいに終了報告の電話をしたんですが、その電話で「採用です」と伝えられました。面接終わって10分後ですよ?私まだ面接を受けた会社の高層ビルからちょうど出るところでした。笑

その間に採用か不採用か決断をし、担当エージェントにすでに連絡を済ませている。とんでもないスピード感でした。

4、転職後

ともかく雰囲気が違うこの会社、面白そう。しかも仕事が早い。その中で仕事したら得られるものが多そう。面接を受けて「ワクワク感」を感じたんですが、そんなこと感じるなんてそうそうないと思い、この会社に決めました。

法人営業職で入ったんですが、実はとあるマッチングサービスの初代営業担当でして(営業未経験の私を初代営業に据えるってぶっ飛んでると思う笑)、チームはチームリーダーと私、システム面での補佐が2人の4人体制という、会社全体からみたら超小規模なグループに配属でした(他に展開している名の知れているマッチングサービスなら数百人、数千人規模の営業担当を抱えているような会社です)。

おかげで、営業だけにとどまらず、事業計画の作成補佐(営業の目標数値の持ち方の検討とか)、マッチングサービス=ウェブサイトなので、ウェブサイトのUIUX改善をクライアントからヒアリングしたり、システム開発部とその改善が出来るか教えてもらいながら一緒に考えたり、サイトへの利用者の呼び込みのためのキャンペーンの企画とかアフィリエイトとかメルマガ施策とかSEOとか、なんだか事業企画・推進部署のような仕事もさせてもらえました。

一応営業7割その他3割の割合で仕事をしていましたが、全てが真新しいことで、しかもどんどんやらせてくれる。社内に多くのプロフェッショナルがいるので、わからないことがあると「◯◯さんに聞いてごらん」と相談出来る相手を紹介してくれるし、見込み残業込みの給料でそれまでの給料から月10万近く上がりましたし、見込みなので、効率を上げて仕事をこなせば早く退社も出来るし、フレックスタイム制もあって自分で仕事のペースを調整出来る素晴らしさもありました。

もちろん、営業なので結果に対する評価はシビアでしたし、やらなきゃいけない仕事が出来てないとガン詰めされましたし(何回会社で泣いたかな笑)、いい面ばかりではなかったですが、それでも「ガンガン働いてみたい」という当初の目的は完全に達成出来ました。

社内には仕事が出来る人ばかりで、その人達のスピード感についていこうとすると(むしろついていかなきゃいけない)、勝手に自分の能力も上がっていきました。

そして何よりこの会社に入ってよかったな、と思ったのは、本人の目標にコミットしてくれること。この会社に入って何ができるようになりたいか、上司と相談しながら成長過程を設定してくれ、一緒に追ってフィードバックしてくれました。

入社当初からゆくゆくはアメリカに移住するのも伝えてましたし、その上でどうキャリアを作っていくかを一緒に考え、アドバイスをしてくれてたんです。

ただ目標もなく、なんとなく仕事を「こなしていた」だけの旅行会社時代とまったく違う経験ができました。

最終的にこのベンチャー気質企業在籍中に結婚・妊娠をし、諸々の事情を考えた結果、産休に入るタイミングで退職しました。

とても学びが多かった期間でしたが、実は在籍期間約2年程度です。

本当はもっといたかった。でもアメリカ移住があるので断念しました。


5、転職してよかったこと

最初の旅行会社で日本人社会人としての一般常識を学ばせてもらい、次のベンチャー気質企業で「ビジネスとは」を学ばせてもらう形になったな、と思います。

零細企業で日本伝統的社風でかつ専門性が高い企業と、大手でベンチャー気質な社風でかつ様々なサービスを展開している企業。はっきり言ってほぼ真逆にあるような2社で仕事を経験させてもらいました。

転職先は2年しかいませんでしたが、旅行会社5年分と同じくらい内容の濃い経験だったなと思います。

転職を推奨するわけではないですが、自分の可能性を広げる、という点においては、1社だけで人生過ごしてしまうのはもったいないと思います。

もちろん給料面など諸事情もあるとは思いますが、転職して新しい環境に飛び込むことで、自分の新しい能力面に気づけたりすると思います。

逆に、私のように自分の得意分野が何かを再認識する結果になったりもすると思います。

旅行会社時代からマルチタスクをしており、転職先でも営業業務に留まらず、関連する他の業務(システム改善や事業計画の補助、営業マンが追うべき数値やクライアントへ提示する数値のテンプレート作りなど)も行い、やっぱり自分はマルチタスクこなすの得意かも、と再認識しました。

ちなみに今の会社も完全マルチタスクです。笑

サイト構成・構築、営業用資料作り、SEO対策、ウェブマーケとか多岐にわたってます。笑

でも楽しい。マルチタスクで同時進行でいろいろやってくのが楽しい。

「転職しようかな」「他に何か出来ることがあるんじゃないか」と考えていても、実際に一歩を踏み出すことはハードルが高いです。私はもう精神的ストレスが体にきていた(吐いちゃうとか)ので、一歩を踏み出せましたが、そうでなければモヤモヤ感を心に感じながらも、安定している生活から脱却するのは難しいと思います。

給料も安定していてそれなりにいい会社だったら余計一歩は踏み出しにくい。

でも一度の人生、まだ独身で背負うものは自分ひとりの人生のうちに、やってみてもいいと思います。

ちなみに一歩踏み出して一度転職すると、その後転職に対するハードルめちゃくちゃ下がります。笑

なので「合わない」「違う」と思ったらまた転職すればいいし、一度経験するとフットワークも軽くなってやりやすくなりますし。

私自身は、あのまま旅行会社にいるべきだったな、と思ったことは一度もないです。

モヤモヤ感が最高潮の達している方は、是非転職も考えてみてください。




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