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セラピーの目的
以下に、Alice Miller (心理学者)の "The Drama of the Gifted Child" という本から、いくつか私が簡単に翻訳したものを引用します。
セラピーの目的
子どもの頃との繋がりを切ってしまうと、自由は得られない。子どもの頃に感じた圧倒されるような感情を恐れなくなった時に、私たちは"本来の自分"にアクセスすることができる。
正当な感情を感じ切っていくことで、自由を得ることができる。体に宿った感情のリリースができるからだけではなく、感情を感じることで、"現実をありのまま見る"ことができるようになるからだ(過去も現在も含めて)。 そうすることで、(自らを欺いていた)嘘や幻から、解放される。 抑圧してきた感情は、そう感じることが正当だったのだと理解することができるようになれば、解決していく。
患者が自分の子どもの頃のことに感情的に取り組み、そしてその結果、"自分が自分として生きている" という感覚を取り戻せた時に、セラピーの目的は達成される。
セラピーの目的が達成されると・・・
その人は "支配"や"コントロール"に気付くようになるので、相手を支配したりコントロールしたりすることをしなくなる。
誰かや何かの教えを理想化し、それにはまり込まなくなる。感銘を受ける先生や講義があったとしても、盲目に何かの教えに騙されることがない。
自分の痛みに取り組んだ人は、自分以外の人の痛みに気付くことができる。たとえ相手がそれを隠していたとしても。
そして他人の感情を軽蔑しない。自分の感情も大事にしているのだから。
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