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癒しは対人関係の中で起こる

トラウマ理論と現代の愛着理論を、ヨガ哲学のある側面と照らし合わせたワークショップを開催しました。

その後、社会的交流システム(Social Engagement System)について考える。

多重迷走神経について教えてくれているStephen Porges博士が書いていたことでもあった(ような気がする)。

トラウマ理論を学んだGabor Mate医師も盛んに言っていた。

言葉を使う対話を通してのコミュニケーションよりも、情動(感情)ベースのコミュニケーションの影響力は強くて、

声のトーンや表情、どんな姿勢を取っているかとか、そういうことが、言葉よりも深いところで、コミュニケーションしている。

私たちは、言葉を含めるあらゆるコミュニケーションのサインを、過去の経験に基づき解釈する。

その解釈に伴い、ホルモンが分泌され神経系に影響が与えられ、逃げなくても良いのに逃げなきゃならないみたいな、脅威におののいたりするのだな。

癒しは対人関係の中で起こると言われる時、ダン・シーガル博士(Dan Siegel)の、”interpersonal neurobiology”について、間を取りながら、体で感じてみる。

対人関係が、お互いの神経系を整えるというその理論は、自分の体を感じることなく、対人間で具現化することはできい。

人を癒したい時、相手を変えようとすることや、変わったら良いのにな、と思うことは、相手の望みではなく、自分の欲。

その欲がある時の自分の神経系は、往々にして、穏やかではない。

その穏やかならない自分の神経系が、相手の神経系に影響を与えるのだから、相手に良くなってほしいという欲が、更なるトラウマを起こす可能性がある。

自分がリラックスしている時、相手はリラックスしている。

楽を感じる時間や場の共有ができる人間関係があることが、きっと助けになる。

だから相手ではなく、常に自分に戻って、自分を感じることが大切で。

今、自分の体には、どんな感覚があるのか?

間を取りながら、自分を裁くことなく、自分の体や神経系を、楽器のチューニングを整えるように、整える練習をする。

仮に整わない自分がいたとしたら、整わない自分に好奇心を持ち、正直であること。

決して自分は相手よりも精神的に成長しているふりをしないこと。

どんなに上手にふりをしても、繊細な人には伝わるから。

正直であることを、選ぶ方が良い。

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