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初醸造!「フーダーエイジドビール」


明けましておめでとうございます。
湘南ビール醸造責任者の筒井です。
今回も個性薄めのカタイ挨拶から入ってしまった…
 
さて今回は昨年初めて醸造した「フーダーエイジドビール」について書いていきたいと思います。
前回の「バレルエイジドサワーエール」の記事に続き私が投稿する第二弾になります。
前回記事はこちらです。
 150周年記念ビール「バレルエイジドサワーエール」|熊澤酒造株式会社|note
またしばしお付き合いよろしくお願いします。
 

フーダーとは


フーダーとはホワイトオークで出来た木製のタンクの事を指します。アメリカのクラフトビールメーカーで多く使用されていて、世界的にも注目を集めているタンクです。湘南ビールでは円柱型にマンホールが付いているものを使用しています。見た目がかっこよいのもポイントですね。

正面から見たフーダー

フーダー到着!


湘南ビールのフーダーはアメリカの「Foeder Crafters」というメーカーで製造してもらいました。いろいろ要望を出して湘南ビール用にカスタマイズしてもらいました。細かい注文に答えてくれる所も嬉しいポイントです。注文時フーダーは大人気のため納品まで1年以上がかかる見込みでしたが、それがコロナ禍となり需要が減りわずか半年ほどで納品されました。今ではまた1年ほど納期がかかるようです。
 

フーダーを入れるている様子

ベースのビール


ベースのビールはセゾンを採用しました。フーダーのキャラクターがより生きるように、レシピはホップや酵母の主張が突出しないようにシンプルな設計にしました。仕込み、発酵を行いステンレスのタンクで1カ月の熟成を行った後フーダーに移動させました。
 

ベースビールのセゾンをフーダーへ移動させている様子

熟成


その後はフーダー内の温度管理を行いながら熟成させます。初めての経験のため、不安と期待が入り混じる複雑な期間となりました。テイスティングを重ね味が乗ったタイミングで再びステンレスタンクに移動させました。結果熟成期間は5カ月に及びました。
 

フーダーをテイスティングしている様子

完成


そんな「フーダーエイジドビール」の味は…
フーダーで熟成させることによって生まれたほのかに感じるバレル香が心地よく、木の中に住み着いた微生物の作用から柔らかい酸味を感じ取れます。またセゾンらしいスパイシーなフレーバー、ホップの苦みが全体を引き締めています。温度が上がるに連れて引き立つアロマとステンレスタンクには出せない奥深いフレーバーが特徴です。
 

150周年記念グラスに入れて

次回


今回はシンプルなセゾンをベースにフーダーで熟成させましたが、次回のベースにするビールは未定です。フルーツを漬け込んでも面白いかな…と考えています。
今後も不定期で発売していく「フーダーエイジドビール」是非この機会にお試しください。
興味を持って頂いた方は是非取扱店及びオンラインショップからのご購入をお願いします。
フーダーエイジドビア(3本セット) - 熊澤酒造Online store (shop-pro.jp)


それでは!

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