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ナレーションを極める28 コミュニケーション力

ナレーターの熊崎友香です。テレビ東京のWBSや、NHKアジアインサイトなどでナレーションをしながら4歳と6歳の子供を育てています。

朝活6日目にして、もう書くネタがない!とやや焦りながら、こんなタイトルにしてみました。なので本日短めです。。。

漠然と思っていることですが、ナレーターは、一匹狼。そんなに人と関わる機会も多くありません。でも、コニュニケーション力が大事だなぁと、思っています。

収録時、ディレクターさんや、ミキサーさん、スポンサーさん、いろんな方がスタジオの向こうで聞いています。その皆さんの”理想のナレーション”がどんなものなのか、想像でき、それを再現する力が必要です。言葉でやりとりしながら進めていくものの、「もう少し明るくお願いします」「了解です」とやりとりをしても、さて、どんな明るさだろう?明るさにも、様々な明るさがあります。トーンが明るいのか、声が明るいのか、表現が明るいのか。違ってきます。

いちいち、どんな明るさですか?と聞くわけにいきません。求めているものを瞬時に理解し、こんな感じかな?それを再現する力。

そのためには、引き出しが必要で、引き出しをたくさん作るには、やはりテレビの研究。と、想像力。そしてコミュニケーション力だと思うのです。番組作りは、みんなで行うものですから。(YouTubeなどはまた違うのかも)

周りで活躍しているナレーターさんを見ていても、実は、別の職業から転職してきた方が多いです。営業をやっていた方はやはり、スタッフさんとのやりとりが達人ですし、俳優関係の方は、表現力がさすがです。私のようなリポーター兼ディレクターからナレーターになった人は、テレビ制作やアクセント(NHK出身のため)に詳しい??そして、文章を書くのが苦でない。(台本も自分で書いていた)銀行や証券系の方は、お金の流れに詳しい!!。。。そんな一見、無関係に思える過去の経験が、実はとても役立っているように見えます。

ワークショップに参加してくださった方で、漫画やイラストを描いている、という方がいました。原稿の読みでは、ナレーションの立ち位置を考える時、その文章は、広い映像に乗せるのか、ルーズか、アップかで変わる。という話をしたのですが、その方は、漫画も同じ感覚だそうで、一言言ったら、ピンときて、すぐに対応していました。

どんな経験もナレーションに役立つ。例えば、出産、育児の経験も。その経験をした人にしかわからない目線や気持ちで読める。などなど。結局は「人間力」で、いかにいろんな物事に想いを馳せ想像できるかなのかもしれないと最近考えています。だから、何をやっても、楽しいことも辛いことも、どんな経験も役に立つ。物事に詳しければ詳しいほど、強くなれます。本を読み、テレビを見て、いろんな経験をして、いろんな交流をして。それが全て糧となると考えます。

朝活6日目。どなたかのモチベーション向上につながりますように。

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