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ドラマ「アンナチュラル」の挿入歌のタイミング

ナレーターの熊崎友香です。4歳と6歳の子供を育てながら、ナレーターの仕事をしています。仕事の傍、ドラマを見るのが大好きで、最近は、ネットフリックスや、アマオゾンプライムビデオ、ティーバーなどを利用し、名作や新作を楽しんでいます。特に、数週間前からぎっくり腰になり、ほぼ寝たきりだけれど、体と心は元気!な状態で見返したドラマが「アンナチュラル」です。

ドラマは、石原さとみさんが演じる法医学者が主人公で、事件や事故で帰らぬ人となったご遺体を解剖し、なぜこの人が命を落とさなければならなかったか、真実を追求していく物語です。

このドラマ、各役の個性や、話のテンポや、予想外の展開、最初から最後まで引き込まれ、何度も観たくなる名作ですが、特に、「挿入歌の流れるタイミングが絶妙」という声がよく聞かれます。

そこで、ぎっくり腰の間に二回通して見た「アンナチュラル」の全ての回の挿入歌のタイミングをまとめてみました。

以下、ドラマのネタバレがありますのでご注意ください。

1話 主人公の婚約者が、家族との顔合わせをすっぽかされ、仕事を優先しすぎる主人公に対して「こんなんで、僕たち家族になれるのかな」と言い、ミコト(主人公)が彼氏を見つめた瞬間♪

2話 殺されてしまった女性が生きていた時に言った言葉の回想シーン「ここを出て、白夜をみにいく」のセリフの後♪

3話 裁判に中堂先生が登場し、冤罪をあばき、気弱な夫が真実を告白した瞬間「殺してないんです」の後♪

ちなみに、中堂先生は、かなり強烈なキャラクターですが、そうならざるをえない過去を抱えていて、このあとのセリフは秀逸です。

「人なんて どいつもこいつも 切り開いて 皮を剥げば ただの肉の塊だ。死ねばわかる」

ナレーターとして、早口でよく言えるな、などと感心しながら、何度も見返してしまうシーンです。

4話 蜂蜜ケーキの配達人が、バイクで転倒した後も、家族のために働き、エレベーターを降りて、両手で蜂蜜ケーキを持って走り、花火が上がる瞬間。

5話 青森から来た鈴木くんの殺された婚約者の真犯人が判明し、犯人を刺してしまい、雪がチラつく場面。♪

このシーン後の、中堂先生も秀逸でした。結果、犯人は死なずになんとか持ち堪えた、鈴木くんも殺人犯にならずにすんだ、とミコトが安心し、中堂先生に報告した時のセリフは「素人はダメだ。指す場所をわかっていない」

強烈です。。。

6話 ミコトと、同僚で仲の良い、やや喧嘩中だった女性が、2人で並び、事件が解決した場面。葬儀屋の木林さんに「お二人、仲良いですね」と言われ

「ただの同僚です」「ね?」と言いながら、笑いあった瞬間♪

悲しい事件が多い中、この回は、友人と幸せに笑うミコトのシーンで挿入歌が入るという、ほっこり暖かくなる瞬間でした。

7話 一緒にいじめられていた友達が死んでしまい、「僕だけが生きていいのかな」と男子高校生に問われた中堂先生が「死んだ奴は 答えてくれない。この先も。許されるように生きろ」と言った瞬間♪

中堂先生は、恋人を殺され、それを自分で解剖し、犯人を探している、という過去を持っているため、台詞の一つ一つが際立っています。

8話 助手の六郎が、父親から「二度とうちの敷居を跨ぐな」と言われた後、身元不明の遺骨が並ぶ倉庫で、ミヨ子さんの遺体がなくなっており、帰るべき場所に帰れたことに安堵し「ミヨ子さん」と言った瞬間♪ この後、「帰れてよかった」と歌の挿入の後にセリフが続きました。

9話 挿入歌なし!

10 話 「遺品です」と中堂先生が、元婚約者の父親に、ピンクのかばの絵を渡す場面♪

ラストのUDIラボ(職場)のシーンなどは、ひとりひとりのセリフが面白く、テンポも良く、ワンカメショーでとっていて、何度も見返して今います。

いかがでしたでしょうか。

ちなみに、流れる挿入歌は、米津玄師さんの「Lemon」

最初のイントロが

「夢ならばどれほどよかったでしょう

いまだにあなたのことを夢に見る」

この歌詞が悲しい事件の真相が分かった瞬間に、ものすごくマッチしています。

映像と台詞と役者さんの表情と、音楽のタイミングのコラボ、、、何度見ても心震える、素敵な番組と絶妙な瞬間。

ドラマの編集さんや音楽担当、監督さん、どのくらいこだわって作っているのかな。。私が担当しているのはニュースですが、映像制作という意味では同じで、場面のカットや登場人物の動き、音楽、好きなドラマは一つ一つを確認して繰り返して見て、はぁー、すごい、そうなっているのか、と一人関心してしまうのでした。

このドラマ、大人気なので、シーズン2に期待!です。

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