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ナレーションを極める29 読解力の基本 起承転結は必ず確認

ナレーターの熊崎友香です。朝活7日目。だんだん眠さが増して体がだるくなってきております。そろそろお休みが必要かもしれません。

今日は、とても基本的なお話をします。

小学校の頃、国語の授業で学んだ「段落わけ」と「段落ごとにタイトルをつける」あの作業がとても好きでした。母がよく絵本を読んでくれていたからか、国語の教科書と、道徳の教科書は、新年度渡されると、全部読んでしまうくらい、好きでした。

あの作業を、原稿、特に企画、特集、長い番組を読む時、必ず行います。アクセントや読み方、一文一文どう読むかも大事なのですが、大きく見て、起承転結はどうなっているのか、話の流れを掴むために必要な作業です。1分くらいの短いニュースでも、ここで話が変わるな、場面が変わるな、違う話になるな、元の話に戻るな、という場面は大きく線を引いたり、波線を引いてわかりやすくしておきます。

そして、段落が変わったところでは、気持ちを切り替え、姿勢を立て直し、「違う話が始まる」ことがわかるような読み、音にします。

そういった場面は、大抵映像も、切り替えで、広い絵を使っていることが多いです。町の様子、建物の外観、ドキュメンタリーだと、時間の経過を表すために、木に止まっている鳥などを一瞬写したり。。。。ここで自分も、違う話だぞ。と映像と一緒に切り替えます。もしピンとこない方は、話の切り替わりの映像に注目してみてくださいね。

余談ですが、○○町の散歩、旅。などのロケでは、必ずその町の一番高いビルや山に登り、その町が一望できる場所から景色を撮ってくるという作業をしましたが、この場所を見つけるのが大変。。。突然アポを取り、屋上に登らせてもらったり。思っていた場所に行ってみたら、景色が見えなかったり。。。忙しくて撮り忘れて、昔の資料映像を使ったり。。。日が暮れて撮れない!なんていうことも。

ビルの外観も同じです。早く中へ!と気持ちが焦り、何度撮り忘れたことか。。。後からどうしても必要で、デジカメを持って、外観だけとりに行ったこともあります。

一つ一つの映像に、どれだけの労力がかかっているのか。私も今書きながら、そうだった、と思い出していますが、忘れずに原稿と映像と向き合いたいと思います。

普段、4歳と6歳の子供に絵本を読んでいますが、場面が変わる時は、同じ方法です。こちらは線など引かなくても初見でできますので、もしかしたら、ナレーションの原稿も線など不要なのかもしれません。安心材料として引いているだけで。

こうして振り返ると、子供の頃から、今に至るまで文章を読むということが、やはり好きだなと思います。忙してくも本を読むのが好きですし(漫画も)、絵本の読み聞かせも、子供達向けに読みつつ録音したものが、100話以上はあります。そして、それを聞き直すのも役立ちます。日頃から文章に触れる、というのはやはりナレーターの礎になるのかもしれません。

朝活一週間。どなたかのモチベーション向上につながれば幸いです。

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