ナレーションを極める２５　時間は命　理想の一日

ナレーターの熊崎友香です。テレビ東京のWBSや、NHKのアジアインサイトなどでナレーションをしながら、４歳と６歳の子供を育てています。

先週、自分が20代前半の頃から思い描いていた過ごし方をした1日がありました。子供達との時間もあり、仕事は専門職。移動時間は少なければ少ないほど助かる。例えばこんな感じです。

5時３０分　起床　家事
6時30分　こどもたち起床　洗面と体操
7時　朝食
7時30分　こどもたち　勉強
8時30分　子供たち園へ送る
9時 原稿下読み　発声練習　家事
10時30分　スタジオへ移動
11時　収録
12時　帰宅　スーパーで買い出し　調理　昼食
13時　子供迎えに（コロナによる自粛）
14時　子供とすごす　途中寝落ちする、、、
16時　帰宅　掃除　洗濯物畳み　夕飯準備　
17時　テレ東へ移動　夫（ここから在宅勤務）に子供を託す
18時　WBS収録（待機中は読書）
22時から　放送　
23時　帰宅

世の中のお母さん、お父さん
もっと働いてると思うと頭が下がります。

NHKに入る前、小さなラジオ局でAD兼アナウンサーとして働いていました。そこには、フリーランスのアナウンサーがたくさん出入りしていました。東京FMなど都内のラジオ局の元局アナさんや、地方のテレビラジオ局の元アナウンサーばかりでした。

みなさん、週に２日から４日、１日数時間働いて、帰っていきました。しかも、仕事は超プロフェッショナル！！お子さんがいる方、赤ちゃんが生まれたばかりの方、お子さんはいないけど、結婚されている方もいて（女性です！）月曜から金曜、朝から晩まで働くか、専業主婦しか選択肢がないと思っていた自分には、とても良い刺激となりました。

「私も子供が生まれたら、こういう働き方をしたい」「子供との時間もしっかり作り、でも専門的な技術を持っていて、短時間でお金をいただけ、番組制作に関わりたい」「そのためには、技術と経験が必要だ！」

そんなことを考え、NHKの全国のリポーターキャスター試験を受けました。そして、産後、まさに、理想の働き方だ！最高！感謝、本当にありがたい。と思いながら過ごしています。感謝です。

もっと売れっ子のナレーターさんで、１日何本もお仕事をしている！朝から晩までスタジオを行き来して収録している！という方もいるでしょう。それにも憧れます。

が、「子供をうみ、育てながら好きな仕事をする」のが私の理想です。そして子供はまだ小さい。もっと仕事をしたいジレンマもありますが、可愛い盛りの時期はあっという間に過ぎていく。とも聞きます。特に４歳の息子は、朝起きると、「ママ大好き」といい、抱きついてきます。「あと何年、こんな日が続くのかな」と想像してしまいます。早い子は、小学生になるともうママと触れ合わない！と聞きます。

なので、正社員の方でいうところの「時短勤務」でしょうか。今の私には、この働き方が理想です。後2年と少し、2人が小学校に上がったらまた変わるのかもしれません。

仕事が大好きで、出産前は、仕事に命をかけてきた、と胸を張っていえるくらい働きました。でも今は、もちろん仕事が大好きだけれど、自分の命が果てる時、少しでも後悔がないように、自分が人生で残せるものは何だろうと考えた時、命を産み育て、繋いだこと、そしてその命を授かったことに感謝して、しっかり向き合うこと。も大切だと思っています。

子供たちを見ていると人間てすごいな、生き物の生命力と神秘を感じます。不妊治療だったので、しっかり確認した小さな卵（わずか数ミリだったはず）だった、彼と彼女が、目も鼻も口も、体も全部私のお腹で作られ、出てきて、スクスク大きくなっていく。今では歩いたり喋ったりしている。喧嘩したり笑ったりしている。「ママ、大好き」と言ってくれたり、時々は「ママ、大嫌い」と反抗したりする。五体満足で生まれてくることは、当たり前じゃありません。4年、６年、事故なく病気なく過ごせていることも、当たり前じゃありません。

生きているだけで奇跡。子供を見ているとそう思えます。

多忙な夫はいつも言います。「一番大事なのは時間だ」と。

子育てをして感じることは、子供と向き合って感じることは「時間とは命」だということ。

理想の暮らしを思い描いてみてください。それは誰と比べる必要もありません。勝ち、負け、もありません。大事なのは、自分が幸せかどうかです。いますぐ叶わなくとも、思い描いていれば、必ずその道に進めますし、進めなかったとしたら、他にいい道があるよ、と神様が教えてくれているのだと思います（前回のnoteより）

あなたの大切な命の時間を、何に使いたいですか？それは、わがままに、決めていいのです。そして自分の時間を、誰かの大事な人の時間を、命を大切にしてください。

今の環境に、心から感謝して。朝活３日目。三日坊主には到達！誰かのモチベーション向上につながれば幸いです。