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香港から深圳に入る時に税関に𠮟られたお話しーケース1(深圳湾口岸)

コロナ前のお話しです。

まだ中国に住み始める前、わたしは広東省东莞市の工場と提携して自動車アクセサリーを作っていました。その関係で、しょっちゅう香港まで飛行機で行き、そこから深圳経由で东莞へ行ってました。

移動も慣れて、香港国際空港から羅湖経由で常平駅(現东莞駅)へ行くのもストレスフリーでしたが、時々めんどくさいことに巻き込まれたり、税関の人に𠮟られたりしたのを思い出したのでnoteに記録を残して起きたいと思います。

全部一気に書き上げることもできるのですが、ネタ切れ防止のために事件ごとに分けて書きたいと思います。

香港国際空港からリムジンタクシーで深圳湾口岸へ

东莞へ行く前に深圳で商談があったので、リムジンタクシーで深圳湾口岸へ向かいました。

今は違いますが、以前はタクシーに乗ったまま香港から深圳に入ることができました。しかしたまに荷物を全部降ろして確認されるという不運に遭うこともありました。

その日、わたしの乗るタクシー(アルファード)はアラブ系の人が多く、異様な雰囲気に包まれており、これは何か起きるかもと思ったら、事件を起こしたのはわたしでした。

レーンに入ると、全員の荷物を確認するので検査レーンへ入るようにと指示され、荷物を全部降ろし検査のためにスーツケースを空けることに。

わたしは旅慣れていて、衣類はバックパックに、書類はブリーフケースに、そしてXXLサイズのスーツケースには自動車部品が大量に入ってました。プラスティック製品なので問題にならないだろうと考えていましたが、大間違いでした。

すべての製品を机に出されて説明を求められる

アラブ人らしき人たちの検査はすんなり終わりリムジンへ返されます。

そして最後のわたしはカバンを開けるように指示されて、そして机の上にすべての部品を並べるようにと指示されます。

この時点で汗だくです。

そして、すべての製品の説明書を出すようにと言われました。わたしが持ち込もうとしていた製品はアルファードやプリウスの内装部品で、言葉では説明できますが仕様書など当然なかったので、弱々しく「仕様書はありません」と答えました。

すると係員が怒り出して、なんだか強い言葉を言ってます。そしてこの製品を中国に持ち込めないと言い出します。

わたしはそれでは仕事にならないので、どうしても持ち込みたいこと。そして売り物ではなくてサンプルであると説明しました。そしてこの製品に合う、別の製品を作るのでありコピーを作るのではないと説明しました。

すると別の係員が売り物でないのなら良いんじゃないかと言いだします。ここは余計なことを言ってはいけない場面だと思い、とっても困った顔をしてつま先を見つめる作戦にでました。

するとまったく関係のないアルファードのドライバーが、この日本人は悪い奴じゃなさそうだし、中国に何度も来てるんだから別に良いんじゃない。反省してるみたいだし・・・みたいなことを言います。

それって通関業務と関係ないよね〜って心の中で思いましたが、わたしはますます申し訳なさそうな顔をしました。

すると怒っていた係員が、次回からは気をつけるようにといって、あっち行けの身振りをしたので、「本当にありがとうございます。以後、気をつけます」と言うと、係員たちは手を振りながら去って行きました。

ここまで約30分。
運転手は良かったな!なんて言いながらパッキングを手伝ってくれました。

アラブ人の皆さんには大変なご迷惑をかけましたが、彼らは気にもしてないようで、アルファードに戻るとサムズアップしてくれました。

不思議です。自分だったら不愉快そうな顔するだろうなって思いました。

さてそれまで何度も越境していたのですが、問題に巻き込まれることがなかったのに、ここからすんなり行かないって時期がしばらく続きました。

恐らくパスワード番号かなにかが登録されたのだろうと思います。

というわけで、スマホを取り上げられそうになったお話しはまた今度にしたいと思います。皆さん、法令遵守で行きましょう。これ外国生活に必須のhackです。

日本で暮らしていても、法令遵守はあったり前だけど・・・なぜか旅の恥はかきすてな人の話もよく聴きます。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日!


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