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中国は大きいし中国人は多いから仕方がないという主張に思うこと ー マナー編

中国は大きいからって中国人は良く言います。

またそれと同時に中国人は多いからと話す中国人にもよく会います。

たしかに中国の国土面積は、ロシア、カナダ、そしてアメリカ合衆国に続く4位ですし、人口は14億人と言われています。

ですから中国が大きくて中国人は多いという主張は事実です。

たしかに街には人が溢れていますし、地図を眺めれば広いなって思います。

では中国人はどんなときに中国は広くて中国人は多いと言うのでしょう。

それは昨日の note でも書いたとおりですが、マナーを守らない人を見たとき、さらにはトンデモニュースを聞いたときなど、一般的な常識の基準からずれたことが起きたときに「中国は大きい」「中国人は多い」からと言います。

毎回、この言い訳?を聞かされるたびに、国土面積と人口の多さと非常識な振る舞いや事件がなんの関係があるのだろうと感じます。

国土面積が広いので、中国の各地の住む人の暮らしが違うというのは理解できます。

わたしが住む広東省と黒竜江省では、ライフスタイルは異なるはずです。広東省ではどんなに寒くても気温10度程度ですが、黒竜江省はマイナス30度くらいになると聞いたことがあります。

気温が違うってことは食べるものや着るものは、また家の造りは当然違います。それで人の行動の仕方も違ってくることでしょう。

でも、それと列に割り込んだり、ゴミをポイ捨てする人がいることと何の関係があるのでしょうか。さっぱりわかりません。

また、人口が多いので悪い人や礼儀正しくない人が大勢いるという主張も論理的だとは思えません。

たしかに統計学的にダメな人が一定の割合で存在することでしょう。でもそうであれば、同じ理由で素晴らしい人たちもいるはずです。

確かに人が密集しているようなところでは、いろいろなことが乱れがちです。

日本でも東京でペットボトルや空き缶を片付けるのが大変ということがニュースになったりします。

ですから、もしマナーが悪い人が存在する理由を論じるなら、大都市だからねとか人口密集地帯だからねと説明するほうが論理的だと感じます。

本当にそれが理由かどうかは知らんけど

ただ昨日も書いたように世代間で考え方は変化しつつあります。

若い世代は、ライフスタイルは個人の選択であり、どのように振る舞うかを決めるのも自分だと考え始めています。

しかし、この選択が良い方向に向かうかどうかというと疑問です。

よく日本では「他人に迷惑をかけてはいけない」と教えると言います。

この考え方が基本にあると、マナー違反をすることは良くないと考えるようになるでしょう。

それに対して、他人がどう感じるかどうかあまり重要ではない。

また二度と会うかどうかわからない人のことなんて考慮に入れない。自分と自分の仲間が大事と考える文化圏ですと、行動の方向性にも違いがでるように思います。

この変化に興味があります。9年間の中国暮らしの間にも人々にも環境にも変化を感じますしね!

そんなわけで、これからも中国に住む外国人として人々を観察しつつ、自分は一体どうなんだろうと考えることを続けたいと思っています。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

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