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北京を守るために洪水被害に遭った人への反応が薄かった中国人同僚の件

台風のせいで日本も洪水被害がでていますね。

災害対策をきちんとしているのに、被害が出たということは、今回も想定外のことが起きたってことなのでしょう。

今回の経験をもとに、次なる対策を打つことになると思います。でも、自然はわたしたちの想定を超えてくるでしょうから、彼らとの闘いも終わりがなさそうです。

さて、中国も140年ぶりとも言われる洪水被害がでています。

被災された方は本当にお気の毒です。この規模の洪水なると物的な損害は当たり前で、命を守ることもままなりません。

100万人規模で避難勧告が出てるなんて報道もありますが、100万人を受け入れる場所なんてあるのでしょうか?そもそも、雨のなかお年寄りや子どもたちはどうやって避難したのだろうなんて考えてしまいました。

この件について、中国人同僚に聞いてみると、あまり関心がない様子。

北京や河北省の人大丈夫かな・・・なんて聞いても、何かあったのって感じです。

それで、洪水があったよね。村が流されたって聞いたけど、本当かなと質問すると、あぁ〜洪水ねと思ったよりも薄い反応でした。

広東省と河北省では距離もありますし、わたしたちの場所とは関係のないお話しと思っている風でした。

また被害が広がった理由に北京を守るために放水したこととか、手際が悪く人々の混乱を招いた結果、被害が広がったと報道されていると話すと、こちらにも「そうなんだね」とサラリとした反応でした。

普段ですと、日本の報道ネタに食いついてくる同僚たちが、この件に関して日本がどんなスタンスを取っているかに無関心な様子でしたので、興味深く思いました。

それで、まぁ日本でも川を挟んで、人口の多いほうの堤防は高く、人口が少ないほうの堤防は低くして、氾濫した場合、被害を少なくしてるからなとポツリと話すと、彼らは中国だって日本だって、アメリカだってきっとそうだろと同僚は言います。

被害を軽減するために、ある程度の損害を受け入れる。これは理解できます。でも、切られるのが他人なら仕方ないで済むかもしれないけど、自分のことだったどうなるのでしょう。

堤防の高さが違うなんて、被害が生じない限り気づかないことかもしれません。でも、被害がでている北京や河北省のニュースをみても、特に心が動かされている様子もなく、世の中とはそんなものだと受け止めている同僚をみて、これもまた感じ方の違いかと思いました。

わたしは損切りが得意ですが、それも切るのが自分の財産や経験だからです。これが、他人の家族や財産、貴重な命だった場合、非情な判断をできるのかと聞かれれば、無理だなと思ってます。

また、もし報道されているように、北京を守るために財産をすべて水没させられた人がいるとして、その人と「仕方ない」と切り捨てられないなと思いました。

この話題は盛り上がることなく、休憩時間は終わってしまったのですが、まだ本音が隠れているように思いますし、これが河北省ではなくて、自分の地元だったり家族のことだったりしたとき、どんな反応になるのだろうと、気になったりもしました。

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