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中国の日本語高考の成績リストを見て、前向きな教師は成功しやすいと思ったお話

今日は先日発表された高考(中国の大学入学試験)の成績を確認しています。

教務事務担当者が、昨年利用した教材に対する感想と分析、そしてその教師が担当したクラスの成績リストを送ってくれました。

教材に対する分析は主観的なものですし、評価も「優れている」とか「まあまあ」とかで記載されているので、正直参考になりません。わたしが知りたいのは、もっと具体的な意見です。毎年、参考にならない評価が記載されたExcelのシートを眺めつつ、作らされる教員も大変だなって同情します。

さて、この分析の内容、毎年比率は大抵同じです。。2割の教師が超辛口の意見、そして6割は平均すればすべて「まあまあ」、さらに残りの2割は平均すると「良好」と書いてます。

そして教材に対して好意的な評価を書く教師のクラスは、最高点と最低点を除いて平均点を計算すると、他のクラスよりも得点率が高い傾向があります。

どうして教材に対する評価が高い教師が成功しやすいのか?

素直な人や、前向きな人、疑問を感じても善し悪しを判断する前に「なぜだろう」って考える人は、成功しやすい傾向があります。

教材に対して評価が高い人にも、同様の傾向がありそうです。

例えば、わたしが書いた教案や作った動画を見て質問してくれる先生がいます。その先生のクラスは基本的に成績優秀者が多いです。

普段はまったく問い合わせしてこないのに、全体会議とかで突然、教材に対してダメ出ししてくる先生もいます。わたしはそういう先生に「授業の時はどのように説明したのですか?」と聞くようにしています。

すると大抵、疑問に思ったけどそのまま使ったと言います。先生が疑問を感じたまま、何かを教えたとなると、学生にはまったく伝わらないと思うのですが、それを指摘しても理解してもらえないことがほとんどです。

恐らく普段から陰口たたきまくり、もしくは文句を言いまくっているのでしょう。

教材の良い点をみる教師は学生の良い点をみつける

何事においても良い点を見つける、もしくは見るというのは、その人の傾向です。ですから教材に前向きな見方を持つ教師は、学生に対しても前向きです。

自分の可能性を信じてくれる。またダメなところではなくて、自分でも気づいていなかったような良い点に気づき、教えてくれるような教師に巡り会えた学生は幸せだと思います。

きっと授業の雰囲気も良く、楽しく学習に取り組めるでしょう。

コーチとしての自分の役割

さて、教員を分析する立場にいる私も同様の課題を抱えています。

問題のある教師をダメな人と決めつけるなら、その人は自分の才能を伸ばすことは難しくなるでしょう。逆に可能性を見つけ出し、自信を持たせることに成功できれば、教員も学生も幸せになれるでしょう。

そんなわけで、コーチとして、厳しすぎず、でも楽観的過ぎず、伸ばせるところを見つける。今までの努力を確認し、改善できる点があれば、相手ができる範囲で提案する。そんなことを気をつけておかないとと思ったりしてます。

◇◇◇

教育不況の現在、わたしだって中国で今の職責をキープできるかもわかりません。スパルタ的で人材をパーツのようにすげ替えることもある中国企業。いつも切られる首が他人のモノと思ってると、本当に寝首をかかれます。

人に丁寧に前向きな姿勢で接していても、自分もそのように扱われるとは限らない、世知辛い社会にくらしています。ですから、今日も夢みるリアリストとしてできることを探しておかなくちゃねと思ってます。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日。

ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。