石が多すぎてどう頑張ってもバケツに入らないお話:書評「限りある人生の使い方」
今、限りある時間の使い方という本を読んでいます。
この本の著者は、もっと多くのことを成し遂げるためのタイムマネジメントには意味はないと言います。
むしろ、成し遂げたいことに集中するために、諦める。つまり多すぎるタスクを放棄することを勧めます。
タスクの優先順位の付け方に関して、有名な例えがあります。
机に上に、大きめな石と小石、そして砂があります。
最初に砂や小石をバケツに入れ、そのあとに大きめな石を入れようとしてもバケツの中には収まりません。
しかし、大きな石を先にバケツに入れ、隙間に小石や砂を入れるようにするとすべてがしっかりと収まります。
この例えの石と小石、そして砂はすべてタスクを表します。大きめの石は重要度の高いこと、そして小石や砂はそうでもないことを指します。バケツは1日とか1週間などの時間的な制限を表します。
重要度の高いことを優先的に取り組むことで、そのほかの雑多なことも効率的に行えるし、満足度も高まるというありがたいお話です。
しかし、問題は準備されている石や小石、砂は効率良く収めればぴったりバケツに入る量だけ準備されているということです。
わたしも常々実感するのですが、抱えている重要案件はこんな感じです。
そもそもバケツに入りきれないほどのタスクを抱えています。ですから優先度の高いものを先にバケツに入れるとか入れないとかの問題はないのです。
そもそも世界には価値のあることが多すぎて、手持ちのバケツにすべてを入れることなど不可能なのです。
ですから、取捨選択が必要になります。
より重要なことを選び取り、それにすべてをつぎ込むために他のものを手放すのです。
やる価値のあることを見つけだしたら、他のことには目をとめず、それに時間や気力、体力を注ぎ込むなら、もっと満足できるということなのでしょう。
まだ、この本をすべて読み切っていませんが、今のところ非常に論理的だと思いますし、そうだよなと思うことばかりです。
ただ、この本が提唱する方法は、楽な道ではありません。
わたしも「忙しくてたまんないぜ~」って雰囲気に浸るのが好きなひとりです。あれもこれも抱え込んでいて、仕事に没頭している自分に酔ってしまうのです。
そして、もっとスゴいと言われるため、もっとできると思わせるため最新のガジェットを駆使し、アプリを試し、効率性を上げていきます。
その過程に快感を感じているのです。
そんな生き方はやめて、本当に価値のあることのために無駄を削り取るようにして放棄するのは、今感じている快感を捨てることになるわけですから簡単ではないでしょう。
そして、自分の選択に自信が持てないってこともあるでしょう。
でも、これはやるべきだと気づいたなら、その気づきを大事にして他のことを諦めるということは、とっても誠実だと思います。また、そういう人を信念があるとも言います。
それで、あれもこれもな生き方から、これだと思うことにリソースをぶち込む生き方に方向に転換しなくちゃなと思ってます。
さて、では何を「これだ」と思うのでしょう。
そのことについてはじっくり考えなくちゃなと思っています。
そして、結論を出したら、自分の信じる理想の自分に向かって努力するべき何でしょうけど、自分に甘いところがあるので不安もあります。
なんだかしまりのない結論ですが、日曜日ですのでヨシとしましょう。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!
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